こんとん物語 24 |
ティータイムを終えた三人。
クリスが真面目な顔で、他二人に告げる。
「今から、警察署に電話をします。静かにしていて下さい。」
「はい、分かりました。」
「了承しました。そのようにします。」
クリスは置き電話の電話番号を押し電話を掛ける。
「はい、結城です。」
「もしもし、情報屋アニスのクリスティーンです。」
「はい、お世話になっております。」
「今回の件についてなのですが、現場検証の段はいかがでしょうか。」
「そちら様の準備が良ければ、すぐにでも。」
「そうですか。では、ディアーに電話をかえる事は可能でしょうか。」
「はい、電話番号をお教えする事は可能です。」
「では、教えて下さい。」
「○○○-○○○-○○○です。」
「ありがとうございます。それでは失礼します。」
クリスは教えられた電話番号で掛け直す。
「どうも、ディアーです。」
「もしもし、ディアーさんですか。情報屋アニスのクリスティーンです。」
「クリスティーン。存じております。それで、今日は何の御用でしょう?」
「今回の件について、失踪事件では無く、殺人事件にて、こちらは調べております。」
クリスはまとめて話してしまう。
何か面倒臭げな気配を感じたからである。
「えーっと、カーチス夫妻の失踪事件ですか。でしたら、こちらは失踪事件の線で調べております。現場検証の件ですか?」
「その件で間違いありません。」
「そうですか。それで、御用は?」
「その場で、殺人事件である事を証明できたら、こちらの殺人事件の件に合わせて欲しいのです。」
「証明できたら・・・ですね?承知しました。」
「では、明日よろしくお願いします。」
「それも承知しました。」
「では、失礼します。」
カーチス夫妻の失踪事件の現場検証は、明日行われるらしい。
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