真剣で私に恋しなさい!努力娘と努力家?
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おっす!俺、舞斗外!今日も元気にランニング中だぜ!・・・本当に俺はどうしたんだろうか。少なくとも前世はこんな性格ではなかったはずだ・・・多分。

 

かずこと出会ってから1ヶ月ほどが過ぎた。この1ヶ月も大体学校に行くか、日課のランニングとトレーニングをするか、かずこと遊ぶかの代わり映えのない日常を送っていた。しかし最近知ったことがある。それはかずこには他にも遊んでいる友達がいると言う事だ。・・・まぁ俺が友達が少ないだけだが。まぁそれはともかく、かずこは俺とも遊ぶがその友達とも遊ぶので毎日遊んでいる訳ではない。だから端的に言うと・・・寂しい。

だって頭は大人並みだけど精神と体は子供だもの。・・・というわけで

 

「今回はかずこを追いかけてみました!」

 

・・・本当俺疲れてるかも帰ったら寝よ。

 

そう思いながらも俺はかずこの後を追った。時々寄り道などをしたが特に危なげもなく目的の場所についた。そこは何処にでもあるような河川敷だった。

 

「みんな?!」

 

かずこは河川敷に着くといきなり走り出し何やら集まっている集団の所に走っていった。

 

「あれがかずこの友達か」

 

男が4人の女が2人・・・ハーレムってやつかFACK!!

 

そんな事を思いながら観察しているとある事に気がついた。

 

「ん?何か俺の他にアイツらをみてる奴がいるぞ?」

 

そう俺の他にもいたのだ。俺より少し離れた木の裏に薄汚れた服を着た女の子が。

 

「あいつも誰か追ってるのか?」

 

そんな事を思っていると集団の方に近づいた。そして何かを話すと集団の男達が走って何処かに去って行った。そしてそれを追うようにかずこともう1人も去って行った。

 

・・・ふむあれか、イジメというやつか。

 

俺はいじめられたことがない(いじめられたら物理的にやり返すため)のでそういう経験が無かったがあれがそういうものか。何て言うか・・・俺と似てるな。

 

服装の汚れなんかは違うが友達がいないこと、集団に馴染めないことなどそこら辺が似ている。

 

そんな事を思っているとその女の子が顔を伏せながらこちらに歩いてきた。あ?あアイツら泣かせやがった。後10年後とかに後悔しやがれ!・・・とまぁこうなったら仕方ないか。

 

「こんにちは!僕、外って言うんだ!君のお名前は?」

 

某ネズミキャラのような声で話しかけてみた。もうここまできたら何でも来いや!そんな気持ちも込めながら。

 

話しかけた女の子は一瞬俺に驚くと今度は周りをキョロキョロし始めた。ん?分かりにくかったか?

 

「こんにちは!僕、外!君のお名前は!?」

 

もう一度言ってみた。すると女の子は恐る恐る自分を指差した。分かってないのか?

 

「そうだよ!君だよ!」

 

そう言うと女の子は大きく驚いた。・・・こいつおもしろな。そう思っていると

 

「・・・こ」

 

「ん?」

 

「みやこ・・・」

 

「何みやこ?」

 

「・・・しいな、みやこ。」

 

「しいなみやこか・・・いい名前だな!」

 

「ッ!」

 

俺が思った感想を言うとみやこの体がビクッと震えた。

 

「ん?どうしたんだ?ああ・・・どうしたんだい!?」

 

この口調じゃなくなったから怖がったのか。そう思い口調を戻すと女の子が首をふるふると横に振った。

 

「ちがうの、なまえ、ほめられたのはじめてだったから。」

 

「そうなのか?あ、この口調でいい?」

 

「うん。えっと、あなたは?」

 

「俺?俺は舞斗外。」

 

「まいとがい、・・・がいくんってよんでいい?」

 

「ん?別にいいぞ?むしろ呼び捨てでも」

 

「は、はずかしいよ!」

 

反応可愛いな?。話してみて思ったがこいつ自身にいじめられるような要素はないな。となると、家庭か。

 

「・・・そういえばこんな所で何してるんだ?」

 

俺は自分の考えから離れるためにそう言った。

 

「えっとね・・・さっきのこたちとおともだちになりたいなっておもって」

 

「なるほどな・・・よし!それじゃあ協力してやる!」

 

「ほんと!?」

 

「ああ、だが毎日という訳にもいかないからな。」

 

「うん!それでもうれしい!ありがとうがいくん!」

 

「お、おお。」

 

良かれと思って言ったがまさかここまで喜んでくれるとは。

 

「それじゃあ今から俺はお前の隊長だ!」

 

「たいちょう?」

 

「そうだ!みやこの友達作る隊の隊長だ!分かったら返事だ!」

 

「は、はい!」

 

「違う!イエッサーだ!」

 

「い、いえっさー!」

 

「よし!それじゃあ作戦を考えるぞ!みやこ2等兵!」

 

「にとうへい?」

 

「細かい事は言いっこなしで。」

 

こうして俺はみやことともにみやこが友達を作るための作戦を考える事にした。

 

「さぁみやこ二等兵、正面からは駄目だったんだよな?」

 

「・・・うん、しいなきんきたないって。」

 

「そうか・・・よし!それじゃあこうしてみよう!」

 

 

 

 

 

 

俺達はまだあの集団の近くに来ていた。

 

「よし、じゃあ準備はいいかみやこ?」

 

「う、うん」

 

「よし、行くぞせーの!」

 

バッと俺達は集団の前に現れた。

 

「なんだ!?」

 

「あ!がいくんだ!」

 

聞き覚えのある声も合わせ驚きの声が聞こえるが今は気にしていられない。行くぞ!

 

「へい!チェケラッチョ!そこ行く兄さん姉さん!俺らと一緒にエンジョイパァ?リナイしようぜ!」

 

「しようぜぇ。」

 

俺に合わせてみやこも言った。

 

「な、なんだこいつら?」

 

「なんかわかんねぇーけど、かっこいいぜ!」

 

「へ、へんなひとたち。」

 

「はは、がいくんおもしろい!」

 

「よくわからんがよかったぞ。」

 

「ふ、しょせんこどものやることになんていみなんてないんだ。」

 

それぞれがそれぞれ違う反応をしているが一人でやばい反応の奴がいたぞ。

 

「で、おれたちになんのようだ?まつりか!?」

 

この集団のリーダー格だろう男がそう言って来た。

 

「ふむ、実はな・・・」

 

かくかくしかじかでみやこが友達になりたがっていることを伝えた。

 

「なるほど、おれはまえからいいんだが

がくとがな。」

 

そういうと1人の男をみた。

 

「しいなきんがうつるからやだね!」

 

そう言ったこの時期のこどもは無邪気に菌やらなんやらとか言っていじめるからな。本人が傷ついていることも知らずに。

 

「ほう、その菌がうつるとどうなるんだ?」

 

「そ、それは・・・そいつみたいにきたなくなるんだよ!」

 

「ならこうすれば」

 

ギュッと隣にいたみやこを抱きしめてみた。

 

「きゃっ!な、なに!?」

 

みやこが驚いた声を上げた。

 

「ごめんなちょっと我慢してくれ。」

 

そう小言で言うと数秒抱きしめた。そしてみやこを離すとこう言った。

 

「さぁ!俺の何処が汚くなっているのか言ってみろ!」

 

「な、なんだよ!きたないだろ!」

 

「何処がだ!?さぁさぁ!言ってみろ!」

 

俺は強気にそう言ってみた。まずは子供の間にある菌がうつるとか言う馬鹿げたデマをつぶす。

 

「う、うるせぇよ!ばーかばーか!」

 

そう言うとその男は走り去った。正義は勝つ!・・・いや待て当初の目標と変わってしまったぞ。

 

戦に勝ったが勝負に負けた気持ちになっていると、

 

「なぁ、おまえつよいのか?」

 

1人の女の子がそう言って来た。

 

「・・・いや別にそんなに。」

 

「うそだな。ちょっとためされてくれ。」

 

そう言うと女の子が拳を構えた。女の子の攻撃だから大丈夫だろう。

 

そう思った瞬間俺はとんでもない悪寒に襲われた。

 

「ッ!!」

 

サッ!と横に避けたすると、

 

バァン!!

 

俺のいた場所から音が鳴り響いた。

 

「んな!?」

 

「よけたな・・・やっぱりつよいじゃないか!」

 

「いやいやいや!本当だから本当に弱いから!」

 

「うそだ!」

 

そう言うと女の子はもう一度殴って来た。

 

「うぉ!」

 

俺は慌ててよけた。そして

 

「みやこ!一旦退散だ!」

 

そう言いみやこの手を握り駆け出した。

 

「えっ、う、うん。」

 

タッタッタ!俺が全速力で走るとみやこが付いてこれていないようだ。仕方ない。

 

「ちょっと我慢してくれな!」

 

そう言うと俺はみやこをお姫様抱っこして走り出した。

 

「えっ!えっ!えっ!」

 

「ごめん!でも今はあいつから逃げさせてくれ!」

 

そう言い俺は全速力でその場から離れた。

 

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「 ふぅ、取り敢えずここまでくれば大丈夫か。」

 

俺達はあの集団とは違う河川敷に来ていた。なぜ河川敷かは深く考えないでおこう。

 

「みやこ大丈夫か?ちょっと全速力で走っちゃったけど。」

 

俺はそう腕の中のみやこに言った。

 

「・・・」

 

みやこは黙ったままだ。怒らせちゃったかな・・・

 

そう思っているとみやこが俺の腕から降りトコトコと何処かに歩き出した。

 

「み、みやこ?」

 

「・・・えっと今日はありがとう。じゃあ」

 

そう言うと立ち去ろうとしていた。その瞬間俺はみやこの前に行き、ザーっと滑りながら土下座をした。

 

「すみませでした!今日は色々付き合わせて本当にすみませでした!あと、勝手に抱きついたりしてマジすみませんでした!」

 

俺は大声でそう言った。するとみやこはあたふたし始めた。

 

「な、なんであやまるの!?べつにがいくんのことおこってないよ!?」

 

「ん?じゃあなんでいきなり帰ろうと?」

 

「そ、それは・・・ないしょ」

 

みやこは顔を赤くしながらそう言った。この

感じ知識の中に・・・いや違うな。出会って数時間でいきなり抱きつくような奴にそんなことはあり得ないな。

 

「・・・そうかまぁ怒ってなくて良かった。じゃあみやこは今日はもう帰るのか?」

 

「う、うん。」

 

みやこは少し声を暗くしてそう言った。

 

「じゃあ今日はここまでだな。今度また違う作戦を考えようぜ!」

 

「っ!うん!またいっしょにかんがえよう!」

 

「おう!・・・じゃあ、またな。」

 

「うん!またね!」

 

そう言うと今度こそみやこは帰っていった。

 

こうして俺はまたまた新しい日課が増えた。

 

「あっ!今日走ってないや!」

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こんにちはこんばんはアリアです!

 

最近youtubeを漁っているとマジ恋の動画を発見してしまいたい描きたくなってしまったので書きました!

 

意外とシナリオも頭に浮かんでいるのでボチボチ投稿して行きたいと思います!

 

それではまた次回お会いしましょう!それでは勇往邁進!

 

 

 

 

 

説明
息抜き第2話!!
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