真・恋姫この二人の冒険者に祝福を!2第三話 |
借金を返済して早数週間、失った素材や設備を取り戻した自分は早速武具の作成に取り掛かった、失った物が多過ぎた。買い直せばいいって?ウィズ魔道具店店員バニルMarkUさんに全て買い占められ買い取り直すよりも作り直す方が質的にも財布的にも良いからだ、なんでバニルが生きてるんだって?なんでもあの手の連中は残機と言うのが普通にあるらしく残機さえ残っていれば完全消滅はしないらしい。と言うか本体は地獄?にあるらしい
その事は置いといて今の自分の格好に合わせるように、アサシンブレード常備の籠手に追加兵装として小型ボウガンにアンカー(ワイヤー)、フックブレードに魔法版暗器銃を装備可能にしてみた・・・・・アサシンブレードって言っちゃった
片手で装填・射撃が可能はハンドボウガン、折り畳み式の弓、切っ先諸刃の片手直剣二振り、装甲付き額当てに各種製作アイテムの補充にそれらを装備するためのベルトにポーチと色々作りに作りまくった。兄弟?何処かの職人に刀と防具の製作を依頼していたな、近い内に出掛けるだろう。ついでにバニルから知的財産的な金儲けの話しを受けこたつとか一緒に色々と作った、アレは意外と楽しかった。自分は売らないが
屋敷の本館に向かって伸びる空中通路を通り暖炉が置いてある場所へ向かうと
ダクネス「ひゅわぁあああああ!?」
めぐみん「アイタァアアアアア!?」
カズマ「コォ〜フゥ〜」inKOTATU
カズト「・・・アクア、三行で頼む」
アクア「いい加減に働こうって二人が言うので、私より酷いカズマを如何にかしろって言ったら。ドレインタッチにフリーズで反撃を受けているわ」
カズト「なるほどな」
アクアと兄弟は楽な生活と言うか日常を好む、自分は前世がアレ過ぎたのでしかもこの世界の命は軽い、故に冒険者の仕事は止められない、まぁ最近は装備の補充の為に引き籠っていたがな
カズト「まぁ何時もの事かでは自分は出かけて来る」
アクア「いってらっしゃ〜い♪」
屋敷を出た自分はギルドでクリスと彼女の紹介で暗殺者即ちアサシンの職に就いている冒険者を紹介してもらい二人からスキルを教えてもらい同時に街の外で教えてもらったスキルを実地で使用したりと中々に充実した冒険者生活再開の一日だ。ただ一部装備、特にアサシンブレードと一部追加装備が欲しいと報酬を変更されたが。作り方の書かれた設計図を渡した二人は逃走スキル並の足の速さでアクセルまで駆けて行った
残された自分はギルドでついでに受けて来た初心者殺しの討伐及び一撃熊討伐又は撃退のクエストを消化すべく索敵に敵感知、潜伏に隠密とバレずに先に敵を発見するために新しく教えてもらった悪路踏破系スキルを使用して依頼に記載されていた場所へ向かった
ルナ「はい、こちらが報酬と成ります」
カズト「どうも・・・なんか多くないですか?」
ルナ「カズトさんはあまりモンスターの素材を売却しませんでしたよね、今回は直接カズトさんが持ち込んで来てくれたので輸送料は出ず、以前借金で差し押さえられた加工法がアクセル中に広まった御蔭で状態のいい初心者殺しと一撃熊、それにブラックファングとホワイトウルフ数頭を持ち込んでいただけましたので追加報酬が発生したんです、モンスターの素材で作られる加工品の需要が供給を上回っているんですよ」
カズト「あの借金がこんな形で廻り廻って来たとは」
目的のモンスター以外にも放置して置くとヤバいのを何体か討伐したら何と言うか儲けが凄い事に成った、アサシンブレードで項から首の骨をサクッとやった御蔭で素材の価値が上がったようだ、と言うかアルダープの野郎に負わされた借金で差し押さえられた資料が街に広まっているとは思わなかったが、よくよく考えたらこの街そこそこに強い冒険者が多いが革鎧とかは見た事あるがモンスターの素材で出来た武具は見た事無かったな、こんな所で結構金が関わる話しに成るとは思わなかった
話しは変わりルナさんから兄弟たちに先ほどクエストを依頼して出て行ったばかりと聞いた、内容はリザードランナーの群れの討伐又は群れを成す原因の姫様ランナーの討伐だそうだ・・・ちょっと待て?今朝方ダクネスにはフリーズをめぐみんには『ドレインタッチ』で反撃していなかったか?
カズト「ルナさん、兄弟たちが向かった場所は解かりますか?」
ルナ「ええ、リザードランナーたちの移動するポイントを伝えてあります。此処です」
兄弟たちが向かった場所を教えてもらうと共にギルドを飛び出した、兄弟は参謀としてとても優秀だ、だがもしリザードランナーの群れを一気に殲滅するのに一番効果的なめぐみんの爆裂魔法が発動出来ない魔力量しか無い事に気付いていなかったら?アクアが余計な事をしてしまったりダクネスが何時もの様に盾職としての仕事をしていなかったら?急がねば
自分が駆け付けた時には既に大乱戦に入っていた、めぐみんはこの前の鍛錬の御蔭で杖でリザードランナーたちを相手取れていたがダクネスは案の定まともに前衛としての仕事をしておらずアクアも一緒にリザードランナーの群れに轢かれていた・・・マジで何が起こっている
カズト「無事かぁ兄弟!?」
カズマ「とりあえず今の所はな!」
めぐみん「カズトカズト!こっちは無事じゃぁありません、魔力が足りなくて爆裂出来ません・・・と言うよりもう体力が」
カズト「自分が変わろう、なんで冒険者と魔法職が前衛やっているのだ?」
樹の上から短弓で矢を射ってる兄弟は無事なようだ、兄弟がこの騒動の原因である姫様ランナーを討伐するまでの辛抱だ、今更ドレインタッチで魔力譲渡使用にも近すぎて盛大にフレンドリーファイヤしてしまうからだ。その後復活したアクアに支援魔法に回復魔法を掛けてもらいつつ番に成ろうと徒競走を続けるオス共を二刀流で切り刻み、めぐみんが付いて殴って薙ぎ払ってと数を減らし、兄弟が仕留めた姫様ランナーが空中跳び蹴り時の力そのままに兄弟に激突する流だったので自主規制どころではないレベルの放送禁止レベルの状態になっていたダクネスを射線?落下予測ルート?に投げ込んで兄弟の死亡フラグを叩き折った
カズト「とりあえず何が如何してこんな滅茶苦茶な状況になった?」
カズマ「リザードランナーのオスが姫様ランナーの番に成る為にとにかく速く走るのは知っているか?」
カズト「肯定、群れで一番早いオスが王様ランナーに成るらしいな」
カズマ「作戦をキッチリ建てるまでは良かったんだが、どれが王様か姫さんか解からなかった所でアクアがヘイトを集める魔法を撃ってしまってな?俺も王様っぽいのを狙撃したらほかのオス共がチャンス!って感じに元気に走って来て」
めぐみん「私がまとめて爆裂魔法で殲滅しようとしたのですが。今朝のやり取りで魔力が足りずアクアはふてくされた所を、ダクネスは嬉々として爆走して来るリザードランナーの群れに轢かれ私は先ほど状況に」
カズト「・・・参謀」
カズマ「・・・はい」
カズト「アクアと一緒に説教だ」
カズト「・・・あい」
アクア「うわぁ〜んかじゅとぉ〜!」
カズト「とりあえず帰るか」なでなで
アクア「ぐすっ・・・うん」ぎゅっ
めぐみん「あのカズト、唐突にいちゃつくのは良いんですがダクネスは如何運びます?完全に人様に見せられない顔してますが」
カズト「・・・コレ持って帰らなきゃ駄目?」
めぐみん「どれだけ嫌なんですか、こんな所に捨てて行くわけにはいかないでしょう?」
めぐみんの言う事ももっともなので、兄弟が持っていたロープで両足を縛って片手をアクアにもう片手を駄クネス(誤_字に非ず)に繋がっているロープを掴んで引きずりながら兄弟とめぐみんを先頭にアクセルへの帰路に付いた、街の住民の反応?ダクネスの駄目っぷりを良くご理解している様で労いの御言葉を頂戴仕りました(疲労_困憊)
引っ張って来た者はそれの部屋にブン投げて、兄弟とアクアに今日のクエストに付いて死んでもおかしくない所か死ななかった事の方がおかしかったと説教とめぐみんを交えて反省会をした後はギルドで夕食兼酒盛りを楽しんだ
途中で乱入してきたクルセイダー(駄)は丁度ギルドにいたクリスに押し付けた
唐突だが温泉旅行に行く事に成った
カズト「温泉?」
カズマ「ああ、此処最近まともに休めてないだろう俺達。しかも魔王軍幹部に借金に、この前ブラザーが来てくれなかったら姫様ランナーと衝突から木から落下。おまけでまたエリス様の所に行っても可笑しくなかったからな。いい加減休みが欲しい」
カズト「肯定だな、兄弟はボス戦以外で死に掛け過ぎる」
カズマ「まぁな、それにいい加減キチンと疲れを癒したいんだ」
カズト「了解した、それで日時と目的地は?」
カズマ「出発は明日はどうだ?思い立ったが吉日って言うし。行くのは水と温泉の都アルカンレティアって言う所なんだが、アクアがかなり御機嫌で乗り気なんだよ」
カズト「・・・・・移動手段は?」
カズマ「アルカンレティア行きの待合所の馬車に乗って二日目に到着する筈・・・どうした?」
カズト「一つ。その街はアクシズ教の総本山だ、二つ。アクアは液体全てをタダの水に浄化する体質の持ち主だ、三つ。野営するとなるとアクアに反応してアンデットが必ず湧く」
カズマ「よ〜しOKだブラザー、ちょっとエリス教会行って聖水ありったけ買って来る」
カズト「自分はギルドに行って進路上周辺のモンスターについて聴いて来る」
自分と兄弟は急いで屋敷を出た
翌日
カズマ「うばぁ〜・・・生きてるかブラザー?」
カズト「むぐぅ〜・・・肯定だ兄弟、何とか間に合ったな」
昨日二人で屋敷を飛び出してからが大変だった。兄弟がエリス教会から売って貰えるだけの聖水をちょっと高めの料金で買い占め。自分はギルドでキャラバン?の方々と一緒に通る道とその周囲に生息するモンスターの分布と詳細な情報を仕入れて急ぎ屋敷に戻ると共に鍛冶スキルを覚えている兄弟と自分の拠点にしているエリアで急ぎ対アンデット用聖水系アイテムの量産を最優先で行い、その作業をしつつ通り道周辺のモンスターの分布とこの時期のモンスターの生態を口頭で伝え道中遭遇するであろうモンスターのピックアップと対策を話し合った結果、アクアの魔力に引き付けられるアンデットが夜間に、そして日中は走り鷹鳶(はしりたかとび)というダジャレとしか思えないふざけたモンスターとの接敵が予想される。コイツ等、よりにも寄って滅茶苦茶堅いモノに全速力で突撃しギリギリの所で回避すると言うふざけ過ぎているチキンレースが大好きな体はダチョウ、頭と翼?は鷹、声は鳶と言うチキン野郎である・・・此処まで言えば解かるだろう?
カズト「本当にあの駄肉壁女、チャーシュー縛りにしてモンスターの餌にしてやろうか?あ”ぁ”?」
カズマ「ブラザー!ブラザー!口調!口調!それにそれはダクネスにとってはただの御馳走だ!」
カズト「チッ・・・まぁいい、アレが堪能する前に終わらせればいい」
カズマ「だな、にしても頑張った御蔭か経験値ガッポリ入ったぜ?」
カズト「まぁ徹夜で量産したからな」
対走り高跳び用に、使い捨てのネットランチャーを夜が明けるギリギリまで量産したからな、筒状の形状のそれを携帯可能なサイズを四つ、コレから乗る事に成るだろう馬車に乗せる大型タイプを一つ製作した、徹夜の割には数が少ないなって?動作確認や不具合も並行してやったんだよ!突貫工事だったから作業部屋は散らかりまくっているし、帰ったら整理したりリサイクルしないと大赤字だ!資源と素材の過剰消費だよ畜生あのアダマンタイト級ドMクルセイダーがぁああああ!△#
まぁそれはさておき今回の作業で兄弟のレベルと器用と知力のステータスがいい感じに上がったようで徹夜ではあるがいい笑顔だ。その後夜明け頃に起きたアクアが玄関で荷物を纏め待っていた、兄弟は商談についてバニルに戻るまで待って欲しいとウィズ魔道具店へ向かい自分はご機嫌なアクアの膝を借りてめぐみんと十中八九走り鷹鳶を呼び寄せてヒャッハーと喜ぶであろうダクネスを待つ間仮眠を取らせてもらった
待合所、アルカンレティア行きにて
アクア「かじゅとぉ〜・・・!」ヒシッ!
カズト「はいはいよしよし、自分も一緒に後ろの荷台だ」ナデナデ
女神さんが号泣して泣いてあやされていらっしゃる、待合所に行くと言い席と言うか馬車を取っている筈の兄弟が居らず待っていると薄くなっているウィズを背負ってやってきた。曰くまた余計な商品を仕入れてバニル式殺人光線を浴びたのだと、バニルに頼まれ連れて行ってくれとの事で兄弟が背負って来たとの事だった。消えかけていたので無駄に生命力と体力があるダクネスからドレインタッチでエネルギーを補充しなんとか消滅せずに済んだ所で、自分達が乗る馬車にレットドラゴンの幼生体が一人分の席を取っており二人程乗り心地は悪いが後ろの荷台に乗ってくれとの事で誰が座るかを決めようとアクアがジャンケンを提案した
カズト「相変わらず兄弟の幸運は凄いな」
カズマ「俺の数少ないステータスだからな」
兄弟が一抜けと言った所でアクアが異議を唱え、兄弟が三回中一回でも勝てたら後ろに行くと言ったのだ、ウィズはダクネスとめぐみんの二人に連れられ先に馬車の中に。兄弟とアクアの結果は・・・・・まぁなんだ、案の定幸運の差と言うヤツでアクアは惨敗し続け時間ぎりぎりまで粘るも兄弟に言い負かされて自分の所に跳び込んで来たのだ。時間も無いので自分はアクアを慰める為一緒に後ろの荷台に座った、なおクッションを盛って来る事を忘れてしまいアクアが自分の膝に乗って自分は後ろからお腹に手を回して荷馬車に背を預ける形となった、道中街の子供に冷やかされたり屋根の上に居たパンツを良くスティールされる盗賊娘が赤面してたり門の外でスタン場っていた機織り職人のモヒカンのオッサンにいい笑顔でサムズアップされたりなどの見送りをしてもらいつつ自分達はアルカンレティアへ出発した
コトコトパカパカと馬車から聞こえる心地よい音に耳を傾けている内に、温かな日差しも相まって自分とアクアはお昼寝タイムに入った。このまま何事も無く平和に行きます様にと叶わぬ願いを胸に秘め
約十数分後、平地にて
カズト「Zzzzz・・・・・むむ?」キュピ〜ン!?
カズマ「起きたかブラザー!?案の定土煙がコッチに向かって来やがっている!御者のおっちゃん曰く走り鷹鳶だ!アダマンタイト級の腹筋を持つダクネスが居るこの馬車目掛けて爆走中!移動停止と共に雇われている冒険者が迎撃準備を整えている」
カズト「ランチャーでドM腹筋に突っ込んでくる走り鷹鳶をとっ捕まえよう。ついでに餌はバインドで縛るか?」
カズマ「それはさっき同業者が済ました」
ダクネス「お、お前達は私の事を何だと思っている!私はこれでも女だぞ!?」
カズマ・カズト「「女?・・・ふっ(鼻▽笑)」」
ダクネス「うわぁああああ!!!///」
めぐみん「なんか二人とも一段とダクネスに対する当たりが強いと言うか容赦が無いと言うか」
カズト「アクア、自分達と同業者に支援魔法を、おまけにあっちで転がっているダクネスに幸運値を一時的に上げるヤツを。ただしヘイト稼ぐ魔法だけは勘弁ね?」
アクア「任せて♪」
カズマ「すいませぇええええええええんっ!ウチの変っっっ態が本当にすみませぇえええええんっ!」
めぐみん「とりあえず何時でもぶち込めます」
本当に改めて徹夜で準備しといてよかった、ウィズの魔法のおかげで一部を泥沼に変え移動経路を限定化。兄弟と二人でネットランチャーで何頭か纏めて文字通り絡め取り、ついでに外したネットで走り辛い様に地面に設置しスっ転んだ所を雇われ冒険者達が各個撃破し。ある程度捕えたりした所でウィズの泥沼魔法でダクネスがら離れた所で孤立させたところをめぐみんの爆裂魔法で纏めて吹き飛ばした・・・が
この後、こんな襲撃が何度も起き。ネットランチャーは尽きて弓矢で数を減らしつつ重すぎて運べないバインドで身動きが取れないダクネスを馬車で引っ張りつつ雨が降った時などに寄ると言う場所へ向かって爆走しつつ兄弟と二人弓で矢を射かけ続け、馬車なのにドリフトで目的地へ到着すると共に強大が袋小路と成っている場所の入り口へダクネスを放り投げ走り鷹鳶が地面に落ちたダクネス目掛けている間にデストロイヤーの時の様に魔力供給を速攻で行い。戻って来る前に爆裂魔法を叩き込んでこの日・・・日中は何とか怪我も無く何とかやり遂げた。合流した人々の称賛を浴びつつ自分達は合流し野営の準備に入った
カズト「報告します、走り鷹鳶討伐数三十七頭、めぐみんによる爆裂四散数四十三頭、ネットランチャーによる捕獲数二十頭の計百頭。自分達のパーティーで討伐及び捕獲したモノの肉と素材は幸いな事に状態・質・経験値共にに良く一部を商隊の商人たちが言い値で買い取って下さり、試作アイテムポーチにも限界があるので捕獲分は血抜きをし弓矢で射抜いた三十七頭を解体スキル持ちの方への依頼料を引いて一頭あたり五万エリス。合計で百八十五万エリスを即金で頂きました、消費した矢の補充に五万程支払い、今回の討伐に置いての報酬を一人頭二十万エリスと計算、之には矢の消費を除外し残り八十万エリスとアルカンレティアにて今回の件を商隊から報酬をいただく事に成りました、これらはパーティー共有財産として申請します。参謀こちらにサインを」
カズマ「あいよ・・・サラサラサラっと。こっちでも金庫番を任せる事に成るとはな、またよろしく頼む」
カズト「yessir」某デバイス風
めぐみん「・・・・・アクア、アレはダレデスカ?」
アクア「誰ってカズトとカズマ・・・の筈」
ダクネス「デストロイヤーの時と言いあの二人は時たま別人のようだな・・・私に対する行いは日に日に素晴らしく成ってイクが!///」
カズト「さて兄弟、夕餉の事だが商隊の方々が御馳走してくれるそうだ。アクアも今日はお酒をタップリ飲めるぞ」
カズマ「うっ!良心が・・・痛い!?」
アクア「何々?アンタ大罪武装喰らったの?」
カズト「アクア、それ鈍器読んだ人で無いと解からないぞ」
因みに憤怒の大罪武装は無いからな?・・・知識合っているよな?まぁいい。向こうのネトゲでの様式美と言うか何時もの遣り取りを済ませて自分はご機嫌なアクアに手を引かれ馬車で囲まれた中央へ向かった
若干パッチポンプ、自作自演な所はあるが自分達が原因でもしかしたら起きるかもと思って準備していた事等も話したのだが、んなもん知るか!受け取れ!そして食って飲め!っと言う感じで押し切られた。宴では巻き込まれたウィズにアクアの宴会芸スキルが爆裂している中、騒がしい中自分と兄弟は手分けしてダクネスの鎧の修理をしていた
カズマ「ブラザー、紙やすり取ってくれ」
カズト「荒目?細目?」
カズマ「細目、あとコーティング用液と布」
カズト「ほい」
ダクネス「自分の鎧が直って行くのを観るのは、なんかワクワクするな」
めぐみん「本当初級魔法もそうですが二人とも器用ですねぇ」
カズマ「ん〜微妙に集中出来ん」
めぐみん「まぁそう言わずに、そう言えばカズト。あのガラスのリングシリーズは作ってくれないんですか?」
カズト「肯定、めぐみんにアレを持たせると街が消し飛ぶからな・・・それに以前使った時に魔力操作を真面に出来ずに莫大な魔力に耐え切れず自壊させたではないか、まさか欠片一つ残らず灰燼に帰するとは。トドメにあの頃以上にレベルやスキル、ステータスが上がっている今のめぐみんが使えば膨張した魔力で自滅するぞ?」
めぐみん「ぐぅっ・・・!」
ダクネス「おぉぉ!へこんでいた所が判らない!」
カズマ「なぁブラザー、今夜この後の事だが何が来ると思う?ゴースト系は来ないと思うが」
カズト「肯定、ただし実体を持つリビングデット系であるなら聖水玉を叩き込めばいいだろう。こちらの貯蔵は十分だ」
カズマ「おい待てブラザー、そのセリフは駄目だ」
カズト「UBW編では大丈夫だったぞ」
カズマ「それもそうか、つぅか投げるより撃ち出す方が速くね?」
カズト「パチンコじゃないスリングショットもあるが・・・使用済みネットランチャーを改造するか」
カズマ「どう作る?」
カズト「周囲のバリケードにしている荷馬車の上から砲撃出来る様にしよう。馬車に乗せて使うタイプの方を改良しよう、それか砲塔を作るか」
カズマ「出来るか?」
カズト「砲手一人装填手を自分と兄弟でやり、荷馬車が死角に成らない様に高めに作るとして・・・・・資材と時間はかかるが可能だ」
カズマ「具体的には?」
カズト「四十分」
カズマ「四十秒は無理か」
カズト「さすがに無理だ」
カズマ「だよな、すぐに取り掛かれ。商談はコッチで進める」
カズト「sir!」
めぐみん「・・・・・いつの間にか私達はまた蚊帳の外に」
ダクネス「なぁめぐみん、私が言うのもアレだがこの二人何者なんだ?」
兄弟が調達してくれた資材の御蔭でそこそこ結構高い砲塔を建てられた。と言っても自分達二人と少し重い改良砲だけなので最低限の高さと強度があればいいのでそこまでエリスは掛かっていない砲弾も試作アイテムポーチの中だからかなり簡易的に作られた、バリケード替わりに囲んで止めてある馬車の外側、それも至近距離まで近づかなければ上から丸見えな位の高所から砲撃可能だ
宴で飲んで食って騒いだ人達が皆眠りに就く中自分と兄弟は砲台で交代しつつ見張りをしている。千里眼の御蔭で色までは解からないが敵感知と索敵スキルを併用すれば夜間でもモンスター又は敵対対象を視認出来る、例えるなら某ジブリ作品で祟り神に倒された高見台だ・・・・・なんか急に不安に成って来た
カズト「交代だ、兄弟」
カズマ「おお、今の所動く影は見えないぞ」
カズト「了解した」
カズマ「・・・なぁブラザー」
カズト「どうした兄弟?」
カズマ「俺達本当に幸運値バカ高いよな?」
カズト「そうだな」
カズマ「なら何で俺達は何度もどうでもいい所で死に掛けて、ついでに魔王軍幹部とドンパチする破目になってんだろうな?」
カズト「・・・・・確かにな」
よくよく考えて見れば自分達この世界で二度目の死を体験している、それも魔王軍関係無しに。勿論魔王軍幹部とドンパチすれば内臓売るレベルの国家予算並みの借金持ちになり、仲間の一人が身体を乗っ取られその身体スペックを余す所無く発揮しボスクラスに厄介な存在に成った相手とガチ戦闘という面倒臭過ぎる目に逢っている・・・・・兄弟が言うようにこの世界は本当にふざけてやがる、大馬鹿である
カズト「フラグを建てるつもりはないんだが。十中八九アルカンレティアでは気を抜けないだろう」
カズマ「具体的には?」
カズト「魔王軍が攻め込んでくる理由じゃね?の一つと言われるアクシズ教徒の総本山だ。アクアは素直で可愛いが・・・・・他の連中を可愛がるほど俺の懐は広くねぇ」
カズマ「また口調が変わってるぞ、それよか可愛いかアレ?」
カズト「よく言うだろう、バカな子程可愛いと。それにアクアは駄目な事は駄目とキチンと聴いてくれるしな・・・・・むむ?」
カズマ「それはブラザーだけだって。来たか?」
カズト「九時から三時方向より接近中、後ろは?」
カズマ「こっちもだ、って事は全方位からか」
カズト「はぁ、今夜も眠れそうにないな。全くは寝かせないってか?あ”ぁ”?」
カズマ「ブラザー!ブラザー!ちょっとキレるの多くね?と言うか早くね!?」
カズト「気のせいだ、それより兄弟。狙撃スキルを頼む、俺より幸運高いだろう?器用値よりそっちを優先しよう」
カズマ「あっ、こりゃ駄目だ。徹夜で別の意味で頭がキレてやがる」
この後、俺と兄弟は聖水玉が切れるまで馬車には近づけさせず。さすがに手に負えない数を更に確認したところでやむを得ず警鐘用を撃ち鳴らした
夜が明ける前にウィズ諸共アンデットたちをアクアが広域に発動した魔法で一掃してしまい。徹夜で頑張った俺達は一体・・・っと自分と兄弟は考えるもほぼ二徹だった故、周りの騒ぎを無視して睡魔に身を委ねた
自分と兄弟が徹夜と疲労で寝落ちから目覚めると昨夜までの騒ぎはなんだったんだと言いたくなるくらい平和だった。左右にある座席の殆どを自分と兄弟が横にされており自分はアクア、兄弟はウィズが膝枕してくれて。後ろの荷台にはレットドラゴンの赤子が入っている鳥かごを抱えためぐみんとダクネスが通り過ぎて行く風景を興味深げに眺めていた
めぐみんが連れて来た御猫様を兄弟と交互にもふもふして癒される中、しばらくするとついに自分達の目的地へと来た。水と温泉の都にして彼の魔王軍ですら手を出さない忌避地にして機動要塞デストロイヤーですら蹂躙できない街の住人の約八割前後をアクシズ教徒が占める魔境にして総本山、アルカンレティアへ
・・・この外史に続きを!2
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モンスターも徒競走をするそうですよ? | ||
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コメント | ||
未奈兎さんへ、カズト「まぁこの外史には自分が居るからな・・・・・冬将軍には首チョンパされたが」カズト「頑張れ!原作の俺!」(アサシン) 俊さんへ、カズト「アクアの幸運・・・・・最低レベルだったな」カズマ「原作だと俺何回死んだっけ?」カズト「放送されたアニメだけでも三回は確実だな」(アサシン) もしくは異能生存体的な何かで本人たちは死にかけるけどなんだかんだで生き残るとかそんな感じ(未奈兎) 幸運値が高いのに死に懸けるのって、めぐみんとかダクネスが吸収してるとかじゃないの?(俊) |
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