恋姫無双異聞録〜第13話〜 |
―――Side 魏・呉―――
雪蓮「という訳で、お願いできる?」
華琳「ええ 大丈夫よ」
魏の本陣で、華琳と雪蓮は同盟を結んだ 内容はひとまず蜀を協力して潰す事 それ以外は終わってから話し合おうと言う事になった
冥琳「ところで、曹操殿・・・狂骨殿は?」
狂骨と刑天が親友である事は周知の事実なので、この場にいない狂骨のことを聞く冥琳
凪「師匠なら、外で座禅を組んでいます」
狂骨は、外のほうで座禅を組み精神集中を行っていた
狂骨「・・・」
思うのは、玄崩を殺すことのみ 于吉たち以上にふざけた事をしでかした奴を殺すため
真桜「お師匠様!準備できたで!」
狂骨「・・・分かった 合図をしたら、蜀の本陣に向かって打ち込め」
真桜「了解や!」
真桜に指示したのは、雛里が太公望から渡された薬を詰めた簡易ミサイルを合図があれば蜀の本陣に打ち込む事 だが、今それをやっても止められないし、下手をすれば玄崩が桃香たちを壊す可能性もある だから、しばらく戦い戦力を少なくさせてから打ち込む事にした まあ、そこに行くまでに決着がつけば使用はしないが
華琳「はあ・・・何を言っているのかしら」
雪蓮「いいように遊ばれているわね」
華琳たちは、桃香が上げる口上をそのように評した
狂骨「なまじ自我が残っているから、術をかけられているという自覚がないんだよ」
玄崩は「操られている」「術をかけられている」という自覚を与えずに操る そして、いざその事に気づいたときに自責の念に駆られるのを眺めるのを楽しんでいる
桂花「最悪ね」
その言葉は、ここに居る全員の心の声だった そして、戦闘は始まった
愛紗「進めぇ!」
春蘭「はあ・・・お前とはこのような形で戦いたくはなかったのだが」
進んできた愛紗の部隊に春蘭の部隊が当たる 春蘭は、愛紗とは違う形で戦いたかったようだ
翠「くっ!」
霞「情けないなぁ?暴走した主を止められんゆーのは!」
その言葉は、蜀の将にとっては耳の痛い言葉だった 自分たちが、行動していればこのような事にはならなかったのは分かりきった事だったから
祭「主を諌めることもできんで、将を名乗るのは愚者のすることじゃ!」
桔梗「ちぃ!」
各地で、戦いが行われているが愛紗や、末端の兵以外は士気が低い
―――Side 玄崩―――
玄崩「ふむ・・・これはこれは・・・面白くなりそうだ」
玄崩は、眼下に見える戦場の様子を見てそう呟いた
狂骨「んじゃあ、もっと面白くしてやろうか?」
童子切を玄崩の首にあてそう言った狂骨
玄崩「おやおや・・・これは、少し遊び過ぎたかな?」
首に刀を当てられているのに余裕を崩そうとはしない玄崩
狂骨「・・・殺す」
玄崩「ふむ・・・このままこの戦いを見るのもいいが・・・こちらのほうが面白そうだ」
そういい腰に指していた七星剣を抜く玄崩
狂骨「それが、貴様の武器か・・・」
玄崩「まあね・・・さて、はじめようか?」
狂骨は、玄崩に斬りかかる だが、相変わらず受け流される 玄崩は、狂骨の右側を狙う 右目が眼帯である事を考えての攻撃だが狂骨は難なく受ける
玄崩「む?まるで、見えているようだな」
狂骨「ハッ どうせ気づいているんだろ?」
玄崩「まあね・・・一種の赤外線センサーかね?」
右目が見えているように戦える事 その理由は、自分が纏っている氣を火に変換し、それをまた変換し赤外線センサーのように世界を捉え、それを直接脳内に送信しているのだ だが、これも急場しのぎのためあまり長時間は使用できない
狂骨「だが、それでいい!」
玄崩「ククク 来たまえ!」
―――Side 魏・呉―――
愛紗「ば、馬鹿な・・・」
愛紗は、目の前の光景が信じられなかった いや、冷静だったらそうでもなかったかもしれないが玄崩に術をかけられてしまった今ではそんな事も分からなくなっている
春蘭「貴様の負けだ・・・」
彼我の戦力差を理解していない蜀が魏・呉の連合に勝てるわけがなかったのだ そして、蜀は全員囚われ、連合の本陣に連れてこられた
華琳「あっけなかったわね・・・「ぬう!?」ん?」
華琳が目の前の戦をそう評していると、いきなり吹き飛ばされて傷だらけの狂骨がいた
美影・雛里「「ご主人様!」」
玄崩「ククク なかなかやるが・・・まだだな」
狂骨「ちっ!」
玄崩も傷を負っているが、狂骨ほどではない
刑天「なら、俺ともするか?」
雪蓮「え?」
いつの間にいたのか、刑天と星が立っていた 星はそのまま愛紗たちのほうに駆けていった
玄崩「別に構わんよ」
狂骨「合わせろ!刑天!」
刑天「承知!」
華琳たちが見る中で狂骨と刑天は玄崩に向かっていった 誰もが、二人がかりなら勝てる そう思っていたが
玄崩「ククク」
狂骨「グッ!?」
刑天「くそ!」
二人がかりでも圧倒的な力を見せ付ける玄崩に華琳たちは自分の目を疑った そして狂骨は華琳たちの前に、刑天は崖下に吹き飛ばされた
狂骨「くそ・・・」
玄崩「ククク 時に、刑天 君を倒すにはどうすればいいか・・・知っているかね?」
刑天「あ?」
突然、そのような事を言い始めた玄崩 その言葉に考え込む華琳たち
玄崩「『気脈を乱す』これは、誰もができるわけではない では、他にどうすればいいか 例えば、『体を消滅させる』とか しかし、これも誰もができるわけではない まあ、狂骨辺りはこの二つはできるだろうな では、それ以外にあるか?・・・あるのだよ」
刑天「・・・何を[ドォォン]な!?」
玄崩が、指を鳴らしたら崖がいきなり崩れ始め突然の事に反応しきれなかった刑天は大量の岩に生き埋めになった
玄崩「このように、『生き埋め』にしてしまえばいいわけだ」
雪蓮「刑天!」
亞沙「嘘・・・」
刑天が生き埋めになった その光景が信じられない呉のメンバー
狂骨「貴様「次に君のほうだが」!」
玄崩「君は、刑天ほどの回復力はない だが、攻撃力は凄まじい・・・でも、君にも弱点はある・・・致命的な、ね」
狂骨「何を・・・まさか!」
玄崩はそう言うとまた指を鳴らした すると、どこからか弓が大量に『華琳たち』のほうへ飛んでいった
華琳「な!?[トスッ]」
華琳「・・・え?」
流琉「あ、ああ・・・」
狂骨「クソが・・・ゴフッ」
全身に、弓矢を浴びたが華琳たちには一本も通さなかった狂骨
玄崩「このように、君を倒すには君が守りたいものを攻撃すれば、勝手に傷ついてくれるというわけだ」
ハリネズミ状になり、その場に倒れる狂骨 華琳たちも、目の前の光景が信じられないようで桂花や美影といった連中はしきりに「嘘」と呟いている 華琳でも、泣き叫ぶ直前のような顔をしている
玄崩「さて・・・そろそろ、劉備たちに掛けた術でも解くかな?」
桃香「・・・え?」
目の前の光景に、絶句していた桃香たちは玄崩の言葉に理解ができなかった
玄崩「ククク・・・せめて、楽しませてくれ どうだった?理想のために他者を犠牲にする気持ちは?」
そういって指を鳴らすと桃香と愛紗は理解した 自分たちがなにをしていたのかを
桃香「嘘・・・いや・・・いやぁー!」
愛紗「そんな・・・」
玄崩「クハハハハハハ!」
蜀の将は何があったのかを理解した しかし、玄崩に切りかかることはできず泣き叫ぶ桃香や力なく座り込んだ愛紗に寄り添う事しかできなかった
玄崩「さて、狂骨と刑天も倒れたことだし・・・死んでもらおうか?」
そして、玄崩は歩き出した この場にいるものを殺すために
「舞台裏」
・・・
狂骨「・・・」
刑天「・・・」
どうしよう
狂骨「・・・知るか!」
刑天「というか、俺生き埋めですか?」
だって、刑天を倒す可能性のあることを考えていったら『回復しようが、生き埋めになれば動けない』という考えに行き着きまして
狂骨「俺は〜!?」
自分を犠牲にして大切なものを守るのは、二人に共通しているけど狂骨には刑天のような回復能力はないからね こうなったんだ
狂骨「次回どうなるんだろ・・・」
刑天「さあ?」
とりあえず、次回お楽しみに!
説明 | ||
13話です とりあえず、ここまでですw ところで、この前久しぶりに「あや〇し〇と」をプレイしたのですが・・・二人の先生に惚れてしまいそうです かっこいいですね〜w |
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コメント | ||
ブックマン様:イメージはそんな感じですね^^(鴉丸) 武蔵坊弁慶ですね。(ブックマン) キラ・リョウ様:登場はしますw(鴉丸) よーぜふ様:金欠で、弾〇は買えませんでした^^;(鴉丸) jackry様:行けるといえば行けますねw(鴉丸) リアルG様:一刀は出てきますw(鴉丸) ヒトヤ様:太公望出すと、速攻で終わりそうですね^^;(鴉丸) クォーツ様:玄崩は、潰せますよw太上老君降臨は・・・どうなんでしょう?^^;(鴉丸) 投影様:とりあえずは、戦闘中にそのような描写を入れてはいますが・・・^^;(鴉丸) 一刀、久々の出番か?!(キラ・リョウ) なんですと?個人的には弾○執事→クロノ○ルトもしていただきたいですなw(よーぜふ) 次回は 大本命である一刀が登場かのぉw(リアルG) 作者直接助けちまえよW大公望としてW とりあえず話しが詰まったりしないようにがんばってください(ヒトヤ) 二人復活or太上老君降臨&二人の手助け!取り敢えず、なんでもいいから玄崩潰す(神仙を神仙でなくす方法とか有れば良いなぁ)(クォーツ) ・・・・・・ここまで追い詰めるとは・・・・次が山場みたいですけど、劉備たちの後悔と葛藤の場面とかほしいですね。戦闘中か、全部終わった後かに。(投影) |
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