真剣で私に恋しなさい!! ―――if story――― 1話「 一人の少年と一人の少女?の出会い 前編 Aパート 」 |
1話「 一人の少年と一人の少女?の出会い 前編 Aパート 」
私の名前は葵 冬馬(あおい とうま)。
葵絞病院に生まれ育った。
小さい頃から父さんに甘やかされ続けた。
母さんは仕事で忙しくなかなか会えなかったが、それでも私は毎日が楽しく過ごせていた。
もっと父さんに褒めてもらいたく、たくさん勉強した。その度に父さんは
「うむ、冬馬は自慢の息子よの」と自分の頭を撫でてくれた。うれしかった。
「だが、私の後を継ぐにはより聡明でなければならん。だから、もっと勉強し父さんみたいに優秀な人間になりなさい」
と言って自分に問題集を渡した。
この問題集は中学三年のもので、小学四年生の自分には難しいものであったが、そんなこと関係なかった。ただ自分は父さんにもっと認めてもらいたかった。
「はい、もっとがんばります」自分は言った。
すでに小学生といったレベルの頭脳ではないため、その年頃の子どもが読むはずがない本をたくさん読んでいく内に、自分の内側が大人になっていくように感じられた。
その頃から自分は「人の心」が少しずつわかるようになったことがわかり、病院に来ている患者さんや、時々外を歩いている時に見る人はとても醜く感じられた。
ある日、自分は今まで勉強していた問題集を全て終わらせたため、新しい問題集を買うことにした。
父さんからは「三冊ぐらい買ってこい」と言い一万円を渡された。商店街に入る直前で自分に衝撃的なことが起きた。
自分は高校生くらいの年の不良3人組に絡まれた。
今までそのようなことが無かったため少しは動揺はしたが、表情には出さなかった。
そしてその3人の心を覗いてみると、3人とも黒く濁っていて気持ち悪くなり、自分は吐きそうになった。
「おい、おまえ。葵の坊ちゃんだろ。金だしな!金持ちなんだろ〜」
と言い不良の一人が自分の胸倉を掴んだ。どうやらこの不良たちは自分が誰なのかを知っていたらしい。掴まれたことにより、ついかっとなってしまい
「汚い手で私に触るな!」――――――――バシッ!と不良の手を弾いた。
当然のことながら不良は怒った!
「てめぇ!!ふざけるな!!」
――――――――ボグッ!
自分の腹に不良が放った拳が当たり、後ろに飛んだ。
――――――――ドン!――――ドサ!
壁にぶつかり、地面に転がった。
「う……!が、はぁ!!い、いたい…」
いくら内側が大人になっていても、体は小学生平均の体格であるため、高校生のパンチに対応することができるはずない。だけど、体は痛くとも、まだは声を出す余裕はあった。
(……っく!さ、さいわいここは人通りの多いところ……。誰かに助けを…)
と周りを見てみると信じられないことがあった。通る人通る人誰も自分の目を合わせなかった。
(どうして私を助けてくれないのだろう………)
こちらを見ているのに助けてくれない、その事実が自分の内を少しずつ黒くしていく。
先ほどの不良が自分に近づいてきて、服を漁った。
「おいおいおい!本当にこのガキ金持ってやがるぞ!一万円だ!!」
不良が笑った。
「かえ…せ、そ…れは私…「うるせぇ!(――――――――ゴッ!)」
不良が今度は足で自分の腹を蹴った。
「――――――――――――――――ッガ!」目が真っ暗になりそうになる。その時!!
「おい!おまえたち何をしている!」女の子の声がした。
「あぁん!」不良たちは後ろを振り向いた。
見た目は自分と同じ年の子みたいだった。どうしてこの子が声をかけたのか分からなかったが、この子に怪我をして欲しくないため
「ダ…メだ、こ…っちにきて…は」自分は精一杯声を出し、こっちに来ないよう言った。だが、その子は
「……………もう、大丈夫だ」と口を動かしたように感じられ、そこから消えた。
自分は目の前が完全に真っ暗になり、その暗闇のなかで柔らかいものを物凄い速さで殴っている音がした。
そして自分は気を失った。
説明 | ||
PCソフト「真剣で私に恋しなさい!!」の作品をもとにしたものです。 もしもあった話として物語を進めて生きたいと思いますので 本編でのキャラとの性格が変わってしまい、いろいろと違った場面が出てきてしまうことがあります。(時期など) 本編が一番と思ってくださる方々には、読まない方がいいのかもしれません。 またこの作品?は自分が初めて長く続いたものです。 所々読みずらいところがあると思います。 できれば、気楽に読んでいただくと自分は嬉しいです。 P.S すみません、一度削除してしまいました…… |
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真剣 葵 冬馬 恋 真剣で私に恋しなさい!! | ||
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