#52 落日にふたり |
説明 | ||
「やめて、先生ッ!」 俺は二人の間に割って入った 牧野「た、立花!?」 俺「すみません、心配でこっそり尾けてきたんです」 牧野「...」 俺「こんなこと、なんていうか、らしくないです いつもの明るくて優しい、あなたに戻ってください」 俺は相手の男を見た。軽い鞄なので怪我はないと思っていたが 鞄のふちか金具が当たったのだろうか、頬を切っていた 俺「頬、切れてます 痛くないですか? 俺ん家、彼女の家の真向かいなんです 今薬を持ってきます」 男「い、いや、結構です」 頬を触って傷を確認しながら、先生ではなくて俺を凝視している 怪我よりも俺の乱入に驚いているようだった 牧野「もう帰って 私に関わらないで」 男「いや、まだ話が」 牧野「お願い... もう、私の居場所はあそこにはないのよ」 先生の搾り出すような声に、諦めたようなまなざしを向けると 男は背を向けた 辛そうに首を横に振ると、そのまま俺たちから遠ざかっていく 聞きたいことは一杯あった。けど 先生は過去のことで身体を壊したといっていた だから、切り出せなかった お互い、しばらく無言だった ほんの少しの合間に、日が暮れ街灯に明かりが灯り始める それを眺めているうちに、詮索してはいけないってことをすっかり忘れてしまう 俺「さっきの人、前の彼氏さん?」 (しまった) しかし、先生の反応は意外にもちょっと笑ったように見えた 牧野「違うわ 幼馴染なの 市の教育関連の仕事をしていてね 去年偶然再会したの。結婚もしてるわ それにしても...酷い姿、見せちゃったね」 そう言う彼女に、俺は... 1. 「一体何があったんです?」 2. 「誰にでも機嫌悪い時はありますから」 3. 「とんだヒステリーだったな」 |
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コメント | ||
>タクさん 主人公がつまりは機嫌悪かったんですね! この先生、結構可愛く描けたと思うのです! いかがですか?(みらくる☆) 立花(誰でも機嫌が悪い日はあります、仕方ないですよ)「とんでもないヒステリー女だな!」先生「…」(タクさん) >thuleさま キヌちゃんがまさかの登場!今のところ出しどころが無くてw 住家も隣県なんですが、先生と仲良しなんでこっちには結構来るんですよね(みらくる☆) >ふかやんさま 優しいあなたに、彼女はやっぱりメロメロになってしまうんです! どの道あなたは特別な存在だけに、言う時がきっと来ると思いますが…(みらくる☆) ?絹枝「これは生存をかけた宇宙戦争だ!」(thule) ……言いたくないなら、別に言わなくてもいいですよ。人って奴は、それぞれに知られたくない過去って奴があるんですから。(ふかやん) >IFZさま す、すげぇ話になっちまってオラ、びっくりしちまったぞ (みらくる☆) >たこやきさま ここで詮索するかどうかで実は内容、ちょっと変わって来ます(*^-^*) 意外な票の流れに困惑(>_<)(みらくる☆) ↓牧野「第三次大戦だ!!」(IFZ) 何が始まるんです?(たこやき) |
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