真剣で私に恋しなさい!!努力娘と努力家!? |
「それじゃあ今日も行ってみよう?!」
「おぉ?!」
俺と京はそう高らかに叫んだ。京と2人で友達作ろう作戦を始めてはや一週間。未だに成果は上がっていない。だが着々と距離は縮まってきている。そして京もだんだんと活発になってきている。いい傾向だ。だからこそ諦めずに何度でも挑戦だ!
そう思い今日もあのグループの所に行こうとすると河川敷が騒がしい事に気がついた。
「なんだ?」
「なんだろう?」
俺と京は不思議に思い声のする方に向かってみたすると、
「おいどけよ!」
「いまいいなんだからじゃまするなよ!」
数人の男、上級生だろうか?その男達が輪を作りながら怒鳴り声を上げていた。
よく見えなかったので近づくと中心に白い髪の女の子がいた。
「・・・ここでもか。」
最近の小学生はいじめが流行なのだろうか。そう思いながらみていると京がある事に気がついた。
「ねぇ、がいくん。あのこ、たすけられない?」
「え!?」
思わず驚いてしまった京が初めて自分の意見を言ったからだ。これまでは俺についてきたり、俺が言った事をそのままやったりしていただけだったのに・・やっと俺に慣れてきたってことかな。
「だめ、なの?」
「・・・ま、このまま見過ごしたら気分悪いからな。ちょっと行ってくるから京はここで待ってろ。」
俺はそういう京の頭を頭を撫でながらそう言った。
「うん・・・きをつけてね、がいくん。」
「おう。」
???????????????????
「どけよ!」
「やだ!」
ぼくはそういった。なんでぼくこんなことしてるんだっけ。
ニャ?
ぼくのうでのなかでしろいけのねこがないた。そうだったこのこをたすけようとおもって・・・
バンッ!ぼくはおなかをけられた。
「うっ!」
「おらどけよ!」
「うざいんだよ!」
バンッ!バンッ!なんかいもけられた。いたい!でも・・・
ねこをみる。しろいけにあかいめ、ぼくとおなじ。だからたすける!
「あぁもう!どけ!」
ひとりのこがそういうとぼくのかおをけろうとしている。
ぼくはおもわずめをつむった。
バンッ!あたりにおとがなりひびいた。けどいたくない。どうして?
「まぁまぁ落ち着きましょう。」
こえがした。このこえのほうをみるとぼくをかばうようにたつおとこのこがいた。
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バンッ!咄嗟に庇い蹴られた。まぁ小学生の蹴りだから痛くも痒くも無いが・・・こいつら今この子の顔面を蹴ろうとしたよな?しかも本気で。
「まぁまぁ落ち着きましょう。」
俺はとりあえず冷静にさせる為にそう言った。冷静にさせなくてもいいけどね。
「なんだおまえ!?どけよおれは6ねんせいだぞ!」
「年齢って今関係あります?」
「おまえよりとしうえだぞ!いうこときけよ!」
いや、年上だから言うことなんて超理論はきいたことないぞ?・・・まぁ小学生の上下関係なんてそんなものか。俺も小学生だからなんとなくわかる。
「・・・嫌だね。」
「なっ!おまえなまいきだぞ!」
「お前達に生意気だなんだと言われても何とも思わないね。」
「このっ!」
そう言うと1人の男が殴りかかってきた。だがあまりにも遅すぎる。
おいおい、この前の女の子の方が格段に速かったぞ!?・・・いやあの子がおかしいだけか。
サッと避けるとがら空きの腹に蹴りを入れた。
「うっ!いてぇーいてぇよー!」
蹴りを入れると男は倒れ痛い痛い言いながら悶えていた。
・・・軽く蹴っただけなんだがな?弱すぎるだろ?もっと体鍛えろ。
その後に続くように残りの奴らも殴りかかってきたので、痕が残らないような位置に蹴りや拳を入れた。
そうすると全員が地面に伏せていた。
・・・いや待て流石に弱すぎるだろ。俺が借りてるガイ先生の力は使ってないんだぞ?
別に前の世界で武術をしていた記憶はない。・・・するとガイ先生の技を練習していたからその身のこなしが身についたということか?それで武術なんか知らないこいつらを文字通り子供扱いしたってわけか。
「うぅ、こんなことしてただですむとおもってるのか!?」
「お前は平成初期の悪役か・・・いいかただで済むとか以前に俺がお前達のいじめの証拠を学校に提出すればお前達が終わりなんだぞ?」
「しょ、しょうこなんてないだろ!」
明らかに焦り始めた。もちろんそんなものはない。だがあるように見せかけることで牽制することはできる。
「本当にそう思うか?・・・ならいいんだけど。」
俺は自信満々にそう言った。
「く、くそ!」
そういうと男達は一斉に走り去っていった。やっぱり元気じゃん。
「うぅ」
そう思っていると女の子がうめき始めた。
「っ大丈夫か!?怪我した場所見せてみろ!」
そう言い俺は蹴られたであろう腹をみた。どうやら痣があるだけで内臓には異常はなさそうだ。・・・ったく、女の子の腹を蹴るなんてどうかしてるぞあいつら。
「だ、だいじょうぶ!?」
そう考えていると京もこっちにきた。よしよし京は顔を見られてないな。
「うぅ、・・・うん。」
女の子はそう返事をした。どうやら大丈夫そうだ。
「大丈夫か?しかし何であんな事に・・・」
ニャ?
俺がそう聞こうとすると、白い猫が女の子の腕の中から出てきた。・・・そう言うことか
俺は事情を理解すると女の子の頭を撫でた。
「あ、あたまあらってないからきたないよ?」
「んなこと関係ないだろ?・・・よく頑張ってたな。」
「っ!・・・ひくっ!うぇぇん!」
今まで我慢していたのだろう。女の子は泣き始めた。俺は女の子が泣き止むまで頭を撫でながら抱きしめていた。
???????????????????-
「もう泣き止んだか?」
「ぐすっ、うん。」
「よしじゃあ自己紹介といこう。俺は舞斗外。そしてこっちが」
「しいなみやこだよ。よろしくねえっと、」
「・・・ぼくは、さかきばらこゆき。」
「こゆきちゃんっていうんだ!よろしくね!」
「うん!よろしく!」
2人はギュッと握手をした。仲良きことはいいことかな?。
そう思っていると
「がいく?ん!」
声が聞こえた。おっとこの声は?
「かずこか。」
「が?いく?ん!」
案の定かずこがやってきた。
「かずこ、アイツらと遊ばなくていいのか?」
「うん!なんかきょうはたたかいにいくから、わたしはるすばんだ!っていわれたの!」
誰と戦いに行ったんだ誰と。
「まぁそうか、なら一緒に遊ぶか?」
「うんあそぶ!」
よしよし人数が増えたぞ。
そう考えていると
「あ、あのぼくもなかまにいれてくれる?ましゅまろあげるから。」
女の子、こゆきがそう言ってきた。何故にマシュマロ?いらない。そう言おうとしたがある事に気がついた。
・・・震えてる。多分まだ遊んでいいか確信が得られてないからだろう。そしてマシュマロはその確信を得る為のものということかな。
「・・・マシュマロかしてみろ。」
そう言いマシュマロを受け取るとマシュマロを4つにちぎった。
「はい、はい、はい。じゃあみんな食べろ。」
それを他の3人に渡した。
「ぼくも?」
「ああ、みんなで食べた方が美味しいだろ?」
もぐっ口の中に優しい甘さが広がる。久しぶりに食べたな?
「おいしいー!」
「うん、おいしい!」
「・・おいしい」
「よし全員食べたな。これで俺達は同じ釜の飯を食べた友達だ。変に気を使わない事。」
「おなじかま?かまなんてないよ?」
「まぁそう言うものだと思っておけ。とにかく俺達はもう友達だ。変に気を使わずに困ったことがあれば相談すること、いいな?」
「よくわからないけど、みんなおともだちということね!わかった!」
「うんわたしもいいよ」
「・・・ぼくもいいの?」
「当然!」
俺は親指を立てながらそう言った。
「・・・うん!わかった!」
よし、こゆきも輪に入れたな。これで大丈夫だ。少人数だろうと友達がいれば辛くてもやってけるはずだ。・・・まぁこれも何も出来ない俺の代わりをさせているようなものだけどな。
「・・・あ、もうこんな時間だ。」
そうかずこが言ったので辺りを見ると日が暮れ始めていた。
「今日はここまでだな。」
「えぇ?僕もっと遊びたい!」
「また明日も遊べるだろ?今日はもう帰れ。」
「・・・わかった、約束だよ!」
「あぁまた明日だ。」
「じゃあねみんな!」
「うんまたね!」
「またあした!」
そう言いみんな各々帰っていった。さて俺も帰るか。
???????????????????
「ただいま?」
俺は家に着くとそう言った。いつもならへんじがかえつてくるはずなのだが・・・
そう思い居間に行くと両親が2人ともいた。
「いるなら返事してよ。」
「外、ちょっとお話があるだ。座りなさい。」
「ん?・・・分かった。」
疑問に思ったが父親が真剣な顔でそう言ってきたので言う通りにした。
「で、何?」
あんまりいい予感はしないけど、離婚・・・はないな仲良いし。
「外、実はお父さん達仕事で海外に行かなきゃ行けなくなったんだ。」
「・・・うぉ、母さんも?」
「えぇそうなの。」
まじか!予想の斜めすぎて変な声が出てしまった。
「まじか・・・え、それじゃあ俺もついてくの?」
「いや、外は親戚のおばあちゃんにお願いしようとおもっていたんだ。」
「あぁ、親戚の・・・て、確か湘南の方だったよね?」
「あぁ、だから学校を移動しなくちゃいけない。」
・・・えっとまさか
「外、お前は転校してもらわなくちゃいけないんだ。」
「・・・・・・えっといつ頃?」
「・・・一週間後だ。」
・・・ま、まじかぁぁ!!!
こんにちはこんばんはアリアです!
久しぶり書いたら中々筆が進んでしまいました。恋姫も近々載せるので是非見てください!
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息抜き?今回は筆が進んでしまいました! | ||
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