月の裏を夢見て
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ふと、どうしようもない寂しさを感じるときがある。

 

 

一人ぼっちで居るとき?

 

じゃない。

 

 

みんなが求めているのは、本当の私ではないと思うとき? 

 

でもない。

 

 

本当に振り向いてほしい一人の人間さえ、振り向かせられないと思うとき。

 

 

かな〜、やっぱw

 

 

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私の名前は…あっぶねな、本名言うとこやった。

 

樋口楓です。(ピーナッツ声)

 

再三言いますが、身バレが一番怖いです。(ピ声)

 

特定がすごい。(ピ)

 

さて、私は晩御飯を食べ終えて、

今からどうするかを考えてます。暇です。

 

えるちゃんのアーカイブでも見るかぁ。暇やし。

かえる配信でも見るか。

 

 

ドウシタンダイ?キモヲタ。

 

wwwwwア、アノボクキリトッテ…

 

 

なんか、自分の配信見んのも慣れたなぁ。

前は恥ずかしかったけど。ゲラぐらい笑ろてるし。

 

ん?電話鳴ってる。誰やろ、こんな時間に。

みとちゃんからや。どしたんやろ。

 

 

もしもし?

 

『あ、もしもし?』

 

なに?

 

『なに、って、まぁ、特に用は無いんだけど。』

 

じゃぁまたな。

 

『ちょっとちょっとちょっと、待ってくださいよぉ!』

 

www

 

『もう。』

 

ごめんて。どしたん?

 

『いや、本当に特になにも無いんだけど、楓ちゃん今日配信ないよね?』

 

うん。ないけど。

 

『なにしてるのかなぁ、って。』

 

今なぁ、えるちゃんの配信のアーカイブ見てる。

 

『ふーん。』

 

もっと興味持って!w

 

『へぇ。』

 

じゃぁまた。

 

『ちょいちょいちょいちょい。』

 

なに、どしたん?

 

あれ?wもしかして、一人暮らしの夜がさみしいんですかぁ?w

 

『えっと、まぁ。』

 

え?w

 

『まぁ、そうなんだけど。』(小声)

 

キコエンナァ。

 

『一人で、ネットサーフィンして過ごす夜に一抹の寂しさを覚えてるんですよ!』

 

ネwッwトwサwーwフwィwンwww

今時聞かんでwww

 

『言うでしょぉ、別に。くっそ、腹立つわぁ。』

 

ファーwww

それで、電話してきたん?w

 

『まぁ、そうですね。若干もう後悔してますけど。』

 

ごめんてw。

じゃあ今から、えるちゃんのアーカイブ一緒に見よ?

 

『はぃぃ?なんで?』

 

いやもう私、えるちゃんガチ勢モード入ってるから。

今から切り上げるとかできひんから。

 

『まぁいいけど、いつの?えっと…マイクマイク…』

 

えっとなぁ、どれにしよっかなぁ…

 

 

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ナクナ、ナクンジャネェ、アンパンマン…オマエニココロハネェ。

 

ヌハハハwwwwwカッカッカッwwwwwwファーwwwww

 

 

『おまえ死に掛けとるやんけ。』

 

いや、これリアルタイムで言われてみ?

こうなるで。ていうか、みとちゃん見てへんの?

 

『まぁ、配信は見れたら見るけど、

 アーカイブは気になるやつしか見ないなぁ。』

 

えるちゃんの配信気にならへんとか、ま?

人生の0.001%損してんで?

 

『じゃあ別にいいじゃん。』

 

www

 

『なんか、めちゃくちゃ楽しそうに喋ってるね。

 かえるのときは。』

 

まぁ、ガチ勢やしね。私は。

凛先輩推しの、えるちゃんガチ勢やし。

 

『ほぉーん。

 私は楓ちゃんガチ勢なのに、楓ちゃんは違うんですね。』

 

前も言うたけど、私ん中で

みとちゃんは…推しでもガチ勢でも無いとこに置いてあるから。

 

『そっかぁ。

 じゃぁもう、かえみとはお終いですね。』

 

な"ぁ"ん"で"ぇ"!!!

 

『デュハッw冗談冗談w。』

 

もぉ、また遊びにいくからなぁ。

覚悟しときや。

 

『まぁ、今は一人暮らしだし。そっちがよければいつでも。』

 

お?そうやって何人の女を連れこんだんや?

すーぐ、部屋に上がれせよぉとするぅ。

 

『人聞き悪いでしょぉ。たまに友達呼ぶくらいだわ。』

 

へぇ。

 

『ていうか、何で女限定なの?w

 私別にそっちの気ないんだけど。』

 

なに?そっちの気って?

 

『別に私は楓ちゃんみたいに、

 notヘテロじゃないっていう意味ですよ?』

 

はぁ!?なに?それがそういう意味なん?

 

『ていうか、私結構ガチで、

 楓ちゃんって、女の人好きなんじゃないかって、最近思い始めてるんですよね。』

 

なに言ってんの?w

 

『だって、百合モノ好きでしょ?

 最初に百合営業かけてきたのそっちだし。ノリノリで。』

 

 

 

っまぁ確かにジャンルとして百合は好きやし、

自らそれに身を投じるのも吝かではないけど、

いざ、ガチで女の人好きかって言われると、うーんって感じやな。

 

『…ガチ回答過ぎるんだよなぁw』

 

ええやろw別にw

 

『はぁ〜あ、よかった。

 これでもし、楓ちゃんがガチだったらどうしようと思ってましたし。』

 

もぉ、動画終ってもぉたやんw

 

『お、もうこんな時間かぁ。

 私なんだかんだ、明日早いんだよね。』

 

なにもう寝るん?

 

『そうしよっかな。じゃまた今度ね。』

 

え、うん。じゃあ…お休み。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ…

 

 

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はぁ…

 

 

 

 

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ふと、どうしようもない寂しさを感じるときがある。

 

そんなとき、私は空想に耽る。

 

そこは、きっと、何処か途方も無く遠い場所で。

そこでは、きっと、全ての常識が非常識になって。

そこでなら、きっと、私たちは一緒に居られる。

 

そんな空想。

 

問題は、そこにも、ここにも。

あなたは居ない、ってこと。

 

 

かな、やっぱ。

 

 

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説明
キリンジの「エイリアンズ」は名曲だから聴け。

(初投稿です。にわかand夜寝る前に30分くらいで現実逃避気味に書いたのでガバガバです。
私は気にしないので、みなさんも気にしないでください。では、お休みナス。)
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