ビーストテイマー・ナタ121
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侍女たちの控え室では、メサイアの話題で持ちきりでした。

 

「ああ、アーク様が手柄を上げて、私が褒美に与えられないかしら?」

 

「それってアーク様の褒美じゃなくて、あんたにとってのご褒美じゃないの?」

 

「あんなイケメンに抱かれたいわー」

 

「騎士団にはイケメンあんまりいないしねー」

 

「騎士団長のテオドール様はまだマシな方じゃない?」

 

「あの人、彼女いるらしくて、相手にしてくれないわよ?」

 

「ギルバート様もイケメンだったのに、国王様はイケメンはすぐに首をはねちゃうから、ロクなのが残ってないのよ」

 

「ギルバート様は結構、誰でも抱いてたみたいだけど、やってる最中に殴ったりするそうよ?」

 

「あの人は拷問が趣味みたいな人だからねー」

 

「顔が良くても、女に手を上げるような男はごめんだわー」

 

「ねぇ、ダークはゲイだと思わない?あれは絶対、アークに惚れてる目だわー」

 

「ああ、私もそう思った!」

 

「アーク様はお美しいから、女性に見間違えそうなくらいお綺麗だし」

 

アークは国王の寝室に呼び出されました。

 

「アークとやら、服を脱いで見せよ」

 

「えっ、ここで脱ぐんですか?」

 

「良いから早く脱ぐんじゃ」

 

「女性が大勢見ておられますので…」

 

「皆、裸の付き合いだから気にするでないぞ」

 

「ああ、人間は裸の付き合いで絆を深めるものだと聞いたことがあります」

 

アークは納得して衣服を脱ぎました。

 

「なんだ…。お前は男だったのか!余は男には興味はない。下がって良いぞ?」

 

侍女の控え室ではまたアークの噂が立ちます。

 

「華奢な身体かと思ってたら、アーク様は脱いでもすごいの!鍛え抜かれた肉体美が素敵だったわー」

 

…つづく

説明
昔、書いていたオリジナル小説の第121話です。
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