こんなにも遠いぼくらの往く途(Different Ways On The Long Distance) |
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(ある旅行者の手記より) 「都会のターミナルを発ってから どの位の距離になるのだろうか。 どれ程の時間が経ったのだろうか。 雲に掛けられた時計達は どれ一つとして正確な時間を 示してはいない。 眼下を走る雲上軽便や 車窓に点在する雲専用のトンネルが 確認出来る限りでは まだまだ先は長そうだ。 1等車と2等車、 食堂車に荷物車で構成された 15両もの客車は全て満員だけど、 自分と似たような人間は この中にどれ程居るのだろうか。 自分と同じ事を思う人間は 恐らく一人も居ないのだろう。 こんなにも遠く離れているぼくたちは、 この先何処へ向かっているのだろう。 辿り着いた先にあるものは 一体何なのだろう。」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 画用紙に水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもので、 完成後B4(257×364)サイズ程に切り取ったもの。 以前載せた「その鉄路は最果てに至る(Into The Endless Sands)」を描いて以来、 「客車もいいな」などと思うようになって、 客車(と牽引する機関車)メインの絵を描いてみたかった...と言うのがありました。 尚、C.T.R.(Colour-Trash Railway)では夜行列車や国境を越えたり、ある一定以上の距離を走行するような列車は 一部の例外を除いて客車にて運行されている...と言う設定です。 |
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