真・恋姫vivid&strike第六話 |
フーカ「アイタァ〜ッ・・・!兄様!兄様!スッゴイ染みる!」
ヴェル「うん?まだまだ元気が有り余っている様で何よりだ、ハル。拳が出来上がったらフー用の貯水流を作らせて。場所は此処のこの辺に」
ハル「解かりました」
フーカ「師匠ぉ〜!?兄様ぁ〜!!」
リンネ「フーちゃん、お手伝いは出来ないけどアドバイスなら任せて。私もお兄様に教わって作ったから♪」なでなで
フーカ「うぅ〜リンネェ〜・・・・・!」ヒシッ
さて、いきなりの新キャラの登場と場の展開について説明させてもらおう
自分がDSAA二連覇&男女最強に成ってから半年ほど経った頃。聖王教会へ起きた(起こした)眠り姫様の診察を終え、シスターシャンテに案内と見送りをしてもらい教会を後にした帰り道での事だ
率直に行こう・・・・・人が飛んで来た。イヤ、正確に言うならば殴り飛ばされてたたった一人の恐ろしく見覚えのある天使に
警察が来る前に小さなポニーと八重歯な天使はどう見ても不良や暴走族っぽい野郎共を一人残らず拳滅するもボロボロでぶっ倒れたので慌てて駆け寄り治療を施してから直ぐにその場から離れた、目が覚めた時自分に横抱きに抱えられていた所に何故か顔を真っ赤にして驚いた天使に話しを聞いてみると
曰く、姓名を貰い色々な所へ仕事と共に転々としていた事
曰く、そのたびに何故か地元の悪童どもが仕事の邪魔ないし営業妨害等の迷惑行為を仕掛けて来るので警察が動く前に空を自由に殴り飛ばし
曰く、そのたびに感謝されると共に解雇される事早九回
曰く、今日が記念すべき十回目だったと
事情を聴き、彼女を今務めている職場へ運んで行った所。案の定記念すべきクビ十回目と成り、流石にあまりにもあんまりだったので荷物を纏めさせ自分の家へと衣食住と仕事、DSAA選手を紹介した。それも男女U15チャンピオンや現役選手にリンネと元現役選手のコーチと修行に最適な環境へ彼女を連れ帰った
それから一ヶ月目の今日、覇王流の適正が途轍もなく高かった彼女は。大地に拳撃や脚撃を撃ち込み貯水池を作り、其処へ汲む水を通す為の川を作る修行に入った・・・・・コレ作るだけでも既に最上級レベルなんですが現状既に腰の高さ程の貯水池を拳一つで作っちゃった。自分が初めて作った時は腰の高さまで殴れるようになるまで一ヶ月掛かったのに、恐るべし覇王流、恐るべしフーカ・レヴェントンこと我が熾天使の一人
ヴェル「次の大会まで半年も無いんだなぁ」
ハル「そうですね、処で今年は彼女達が出場するのですよね?」
ヴェル「・・・あ”ぁ”〜そうだった、なんか合宿しないかって教会伝手で来てるんだがどうしよう?」
ハル「ヴェルは行くのですか?」
ヴェル「行かない」
ハル「なら私達が行く理由は有りませんね、私も弟子の指導がまだまだありますし」
ヴェル「そう言えば魔女っ娘にアスティオンの兄弟機を作って貰うんだっけ?」
ハル「はい、ヴェルがティオを作ったと聞きクロのやる気が出た用です」
ヴェル「なら心配要らないな」
今まで学院でもプライベートでも接触してこなかったんだが、ナカジマジム成る物に小聖王とその学友たちが所属しており、今年から出場可能年齢に成ったらしく。経験者で知古である自分の元に一緒に合宿しようと誘いの手紙を渡されたが。自分達の事だけで手一杯なのに家族でも無い他所の女だらけの場所に逝く等自殺行為だ、何重もの意味で。第一に自分と小聖王の関係は高町なのはがあの子を引き取った時に終わっている、故に学院でも最初の頃は認識阻害や隠密等を駆使して接触を回避して来たんだ。それに大会では敵同士だしな
自分が魔女っ娘、ハルがクロと言ったのはまたもや古代ベルカ関係者だ、御先祖様関係でハルが彼女の元へ突撃からの対話と和解に持って行き彼女にとても懐いている、その縁で彼女の兄弟機の製作を名乗り出たのだろう、彼女はデバイスマスターとしての腕もいいからフーの相棒製作を安心して任せられる
殴り整地し終えたフーがリンネのアドバイス通りに貯め流す為の川を作って後は水が溜まり溢れず川へ流れれば完成だ・・・・・自分が其処まで作るのに半年近く掛かったのにフーちゃんマジ天才、嬉しさと悔しさで前が見えないよ
・・・んで?
ヴェル「どうして自分はアナタと此処に居るんでしょうか?」
はやて「ウチが拉致ったからや!」ド▽ヤ顔♪
ヴェル「言い切ったな管理局員・・・・・!」
はい、まんまと騎士カリムと腹黒狸こと八神はやて騎士の罠に捕まった、その罠とは
金髪美少女「私と一緒は御嫌ですか・・・?」ウルウル&上目使い
ヴェル「全然嫌じゃないですよ、むしろアナタと一緒なのは嬉しいですよイクス」
イクスヴェリア「まぁっ!嬉しいですヴェル」
はい、イクスヴェリア猊下?陛下?閣下?が友人の小聖王の元へ自分と八神はやてを護衛兼御世話係として一緒に合宿に参加する事が聖王教会からオーダー(罠)だったのだ、普段はシスターシャッハの弟子のシスターシャンテが側に居るのだが。今回は大会に向けてシスターシャッハにみっちりと鍛えられる事となり。同じベルカ関係者の自分達が教会と本人から指名されたのだ
そして現在、スカさんの元仲間であるルーテシア・アルピーノとその母親メガーヌ・アルピーノが暮しているカルジーナへ向かっている所だ
因みに我がアウスレーゼことファーゼ家と関係者からは自分だけだ・・・・・王様たちと小鴉と呼ばれるこの狸たちが出会うとどうなるか想像がつかないし、フーはリンネとハル、さらにコーチストーラと共に仕上げの段階に入っている、それに今のウチの連中とこれから会う小聖王たちとでは差があり過ぎて色々マズイ、それに呼ばれた(罠に掛かった)のは自分だけだから王様達にユーリの抱き枕係を託して此処に居る
はやて「おっ、もう着いたようや。降りる準備したって」
ヴェル「了解だ、行きますよイクス」
イクスヴェリア「はい、お願いしますねヴェル」
こうして自分は嘗ての保護対象とその学友、そして元仲間と敵が待つ戦場へ降り立った・・・アレ?何故宿泊施設から戦場にランクダウンしている?
ルーテシア「いらっしゃいはやてさん、イクス様。それと久しぶりねヴェル」
はやて「こんちわ〜」
イクスヴェリア「御世話に成ります」
ヴェル「久しいなアルピーノ、JS事件以来か」
ルーテシア「そうね、ゼストさんとアギトはあの後も会ったりしてたけど、私は画面越しでしかアナタと会わなかったわね」
ヴェル「はぁ・・・・・まぁな、コッチもあの後色々と忙しかったんだよ、いきなり学生に成ったり王様と元帥にされたり。止めに大会に出されたり」
ルーテシア「まぁそうね、それじゃ案内するわね」
昔の彼女を知っている身としては信じられない位に変わった、いや。今の姿が本来の彼女なのだろう
イクスの手を引き、何やら散歩後ろでニヤニヤしている八神を無視してアルピーノの後に付いて行く
ヴィヴィオ「御久し振りです!お兄ちゃん!」
ヴェル「久しいな小聖王、息災で何よりだ・・・ってどうした?」
ヴィヴィオ「ヴィ・ヴィ・オ!」
ヴェル「はぁ・・・小聖王」
ヴィヴィオ「ウニャー!名前で呼んでなの〜っ!」
ヴェル「さすが管理局の白い悪魔、魔砲使いの愛娘と成っただけは有る」
なのは「ねぇファーゼ君、その二つ名と通り名的な物に付いて聞かせて欲しいな?」
ヴェル「事実だろう?」
なのは「うにゃー!」
フェイト「なのは!なのは!落ち着いて!何時ものパターン入ってるよ!?」
ハッハッハッハ!愉快っとぉ。あの神父の悪い癖がまた出てしまった・・・・・いかん、麻婆が食べたくなって来た
小聖王たちと合流して直ぐの展開がコレである・・・三日位だけれど持つかな?
自分達が到着した後、自分は小聖王の学友達と自己紹介をして、今日の所はイクスの側で彼女達の現状のレベルを観る為のチョットした模擬戦を観戦する事と成った
ヴェル「・・・・・なぁ騎士八神」
はやて「なんや?騎士ファーゼ君」
ヴェル「コレ俺が来る意味あったか?普通に運が悪くない限り予選程度簡単に通過出来る位には出来上がってるぞ?」
はやて「そらぁあの子がもっと強ぉ成って君と戦いたかったからやろ?それに他の子や面々も君が加わる事でいい刺激に成るんちゃうか?」
ヴェル「左様で」
イクス「みなさん凄いですねヴェル!」
ヴェル「ええ、小聖王たちは十分に本線に出場出来る実力を御持ちです」
イクス「・・・お名前で呼んで差し上げないんですか?」
ヴェル「今の彼女は高町ヴィヴィオです、もう自分の保護が必要なか弱く幼い少女ではありません」
チームに分かれて両陣営が街並みを模したバトルフィールドで盛大に暴れ回り、決着がついた後はイクスの簡単な治療で済み。アルピーノ夫人とガリュー達が用意してくれた昼食を頂き、午後からは練習で自分も参加する事と成った
ヴェル「・・・・・で?何?この状況?」
自分の周りにはジャージに着替えた小聖王達DSAA組と元機動六課の現役組がイクスを連れた自分の所に雁首そろえて集まっていた
イクス「えっと、アナタの練習法が気に成るのでは?」
ヴェル「単純明快で大変よろしい。それでアルピーノ嬢、この辺使ってもいいんで?」
ルーテシア「ええ、好きにしてもらって構わないわ、問題が無ければそのままにして置くしむしろ量産するわ」
ヴェル「最後の所は無しだ、作る所から本人にやらせるべきだ。やりたきゃプールを貸し切れ」
リオ「あのぉ、一体何をするんですか?」
コロナ「お話しによると水が関係している様ですが」
ヴェル「・・・・・はぁ、とりあえず全員自分の修練法を見聞きする気満々と言う事でよろしいか?」
はやて「よろしおすぅ♪」
ヴェル「大阪弁に京都弁を混ぜるな・・・・・!」
もう一度溜息を吐き、イクスの側から離れ少し歩いた所で地面を見る・・・うん。場所・稜線・高低差と作っても問題無い所の様なので、自分は拳を腰に構えもう片手を照準器の様に地面に掌を当て体勢と呼吸を整え・・・・・拳を撃ち込んだ
ボゴッ!ゴガッ!っと普通に地面から鳴っちゃいけない様な音を出し少しづつ体を移動させながら拳を大地に撃ち込み続けるとそこそこの範囲を最低自分の首元、最大で自分が完全に入ってしまう位の深さに成るまで拳を振るった。基礎が出来るまで約十分、うん我ながら早く出来る様に成った
続いて上流で流れる川から此処までの水路、新しい川の道を作る為とりあえず殴る。繋がったら今度は堪った水を流す為の下流をまた殴り作って貯水流の本体の場所へ戻ってきた処で
ヴェル「コレは自分とウチのチャンピオンが好んで作る貯水流、作る為には拳への力の乗せ方・撃ち方・撃ち所への最適な撃ち込みに怪我しない為の最低限の基礎が必要だ、範囲は最低自分が横に成っても手足を伸ばしても絶対に届かず、高さも首元から頭の天辺まで入る深さまで拳ないし足で作る。次に水の出入りの為の水路も同様だ、溜まったら水中で地上でやるような練習、型稽古とかでもやってみると言い、首から下は水中で、しかも流もあるから負荷が凄い、以上終わり、自分は此処で日課を済ますから後は好きにしろ」
言うや否や自分は周囲の視線や声等気にせず来ている服を脱ぎ用意して置いたピッチリしている水着だけに成り。ヴァールとネームレス。オーリ・オーラを畳んだ服の上に乗せたらイクスが両手を伸ばして来たので拒否せず預け自分は既に半分も溜まった貯水流の中に入り一番深い真中へ行く
半分だけだが既に集中している、水の中だからこそ無駄な外の情報が遮断され瞑想にも似た感覚に入った。自分の体と流れる水に意識が集中し、次第に自身の鼓動と脈動・水の音以外聞こえなくなって行き普段は知覚出来ない自分の体が手に取る様に感じる
考え感じる一種のトランス状態とも言える感覚に入っていたからか頭まで完全に水中に沈んでも呼吸も鼓動も乱れない、泳ぐ時の様に酸素が必要に成る直前まで水中で長く体を動かす時に静かにゆっくりと解きに激しく速く、身体にかかる負荷を感じて理解して考えながら最適と最良の解を、自由に動かせる様模索し続けた
約三時間後
イクス「ヴェルぅ〜!もうおやつの時間ですよぉー!」
ザパァッ♪
ヴェル「ふぅ、今上がります」
呼ばれ水中から出るとイクスがすぐ傍までタオルを持って来てくれていた。礼を言ってタオルを受け取る水をふき取る、ふとイクスの後ろの方を見てみると
ヴェル「あ〜うん、大体予想していたが。体は大丈夫か?」
イクス「ええ、大きなケガは一つもありませんでしたから」
小聖王と学友、元機動六課組の一部が手に包帯を巻いていた、まぁ魔力を使わずに貯水流を作る所か大地を凹ませるのも難しいからな・・・・・寧ろ後衛である筈の高町なのはが普通に水中から水着姿で上がって来た所を見ると自然と溜息が出る、流石は正史では聖王のゆりかごをブチ抜いてぶっ壊しただけの事はあるが他の前衛差し置いて一人だけ作れたって色々とおかしいだろう?ミッドチルダ式は汎用性は高いが近接戦闘では近・古ベルカ式の方が上だろう?どうなってんだよ彼女と彼女の愛機?
こうして一日目を終える
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合宿へ拉致られる | ||
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未奈兎さんへ、ヴェル・アサシン「未奈兎さーん!?」・『未奈兎さ〜ん!?』(アサシン) 悪魔?白い魔王では(スコシアタマヒヤソウカ)アバー!?(未奈兎) |
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