ときメモ4を期待する会 その1 |
「ときめきメモリアル4、発売決定! ぱふぱふ!」
「うぉぉぉぉ!」
「珍しく、やる気満々だね?」
テンションも下げる気もなく笑顔を浮かべる光に彼も気合を入れて叫んだ。
「当たり前だ! ときめきメモリアル3から数えて、約8年ぶりの新作登場!」
「オンラインから考えれば、もっと、間隔は狭いけどね?」
と、いいつつも、光は身体全体に喜びを表現し、踊り始めていた。
「しかも、新作はスーサンの大好きなPSPで登場!」
「DSで発売するなと思った、私たちの声がKONAMIに届いたんだね……ずびぃ」
「泣くな……俺まで泣きたくなってくるだろう」
ぶびぃ〜〜とチリ紙で鼻をかむと、二人は用意されたホワイトボードを見て唸った。
「ここから肝心なのが、メインヒロインだ!」
「1は高嶺の花、2は親しみやすさ、3は……黙殺しよう」
影で泣いている少女がいる気がしたが、あえて無視することにした。
「公式サイトのイラストでは、メインの二人が目立つけど、見た目は私達と似てるっぽいね?」
「あ、でも、よく見たら、一人はきらめき高校の制服だ!」
「おぉ! 3で別世界に飛ばされ、よぅやく元の世界に戻ってきたんだね?」
「これなら、お前の出番もありえるぞ? さながら、通りすがりの仮面ライダーだ!」
「うんうん! 陽ノ下光ファンは、今のうちに、ときメモ2をプレイして、私の良さをおさらいをしておいてね?」
「だが、光、ここで気をつけないといけないことがある!」
「な、なに……?」
いきなり、マジモードで見つめ返され、光は怖気づいたように引いてしまった。
「ToHeart2でも、いえることだが、新作の出来があまりによすぎて、前作の知名度が下がることだ!」
「ハッ……!?」
光の顔が一瞬で、真っ青になった。
「わかるか……大人気のマルチも、2が発売してから、全然、名前が出てこないだろう?」
「ち、違うよ……そ、それは、スーサンの注意不足で気づけなかっただけだよ。それに、私は人気作のメインヒロインだよ? みんな、覚えててくれるよ?」
「ああ、藤崎詩織は、確実に覚えられるだろうが、お前はな……」
ガクガク震える光に、彼は容赦なく、現実の冷たさを叩きつけ、口の端を吊り上げた。
「今まで、ときメモの巨頭の一人も、4が出てからは、降板。それこそ、かませ犬役も……ぶべぇ!?」
「かませ犬、言うな!?」
「サ、サブストーリーや、他のサイトの小説で、散々、かませ犬役をやらされて、自棄になってるな?」
鼻からたれた血をティッシュで止め、彼は、ホワイトボードを見た。
「だが、4は楽しみだな? どんなヒロインが出てくるんだろう?」
「やっぱり、メインヒロインは幼馴染で決定だね?」
「いや、ここは今までにない、ツンデレヒロインもありかもな?」
「ときメモでの、ツンデレは伊集院さんだけだったもんね?」
「さっき述べた、ToHeart2みたいに、メインヒロインが二人いるって言うのもありかもな?」
「おお、ときメモ初の二人同時クリア!」
驚きを露にする光に彼も、拳を握り締め叫んだ。
「だが、あえて言わせてほしい。KONAMIよ、ありがとう。俺たちは、あなた達の、その勇気ある企画を待っていた!」
「この際、私たちの存在が消えても、新作のためなら、老兵は去ります!」
ズビィ〜〜と鼻をかみ、光は、泣き出した。
「とにかく、新作発表ありがとう。管理人は地方出身だから、「東京ゲームショー2009」に参加できないけど、公式サイトで、新情報が更新されるたびに、このシリーズは続くから、みんな読んでね?」
「光、今日はみんな集めて、祝賀会だ! ラジオドラマのキャラも集めて、飲み明かそう!」
「うん! 胃液が胃を溶かすまで、飲んで飲んで、新作の話で盛り上がろう!」
「おぅ〜〜〜〜!」
説明 | ||
ときメモ4の発売を記念して、書いた電波小説です。 シリーズですので、もし良ければ読んでください。 |
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1250 | 1228 | 1 |
コメント | ||
この後、主要メンバー全員、お医者さんにこっぴどく、叱られました。(スーサン) | ||
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