真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,17
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(はじめに)

 キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

 温かく読んでやって下さい。

 

 この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

 書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

☆オリキャラ★

姓・・・孔(こう) 名・・・融(ゆう) 字・・・文挙(ぶんきょ) 真名・・蛍(ほたる)

 

一人称・・我(われ)        武器・・鉞戟[えつげき]斧+矛 、華鏡(かきょう)

 

容姿・・髪は肩より少し長いロングで、色は琥珀の様な透き通るオレンジ。

    身長は一刀君より少し高い。スタイルは良く胸は、夏侯姉妹より少し小さい。

 

設定・・誇り高き孔子の子孫。十常侍に捨て駒にされた。

    一刀に助けられ、それ以来忠誠を誓う武将。

    正史で曹操に処刑されている為、曹操の事はあまり良く思っていない。

 

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 和やかに進んでいた謁見が

 

蛍「貴様の様な小娘に語る名など無い!」

 

全「「「「  !!!!!!! 」」」」

 

 蛍の爆弾発言で凍り付いた。

 

一(・・何で突然? あれ? そう言えば孔融と曹操って・・)

 

 一刀が歴史を思い出していると

 

春「貴様!! 華琳様に何て口を!!」

 

桂「そうよ! 首だけでは済まさないわ!」

 

秋「・・・・」

 

 春蘭を筆頭に殺気立つ3人。

 季衣と三羽鳥はまだ固まっている。

 

一(あれ? 華琳って、何処かで聞いた様な・・・?)

 

 一刀は冷静な様で冷静で無い。

 蛍に注意するのを忘れている。

 

蛍「これは失礼した。ここでは、嫌いな者には、

  無礼な言葉を吐いて良いのかと思いましてな。」

 

 微笑みを浮かべているが、その表情は冷たい。

 

春「そんな訳有るw 『少し黙りなさい』 しかし、華r―ひっ!」

 

 春蘭は言葉を遮られ華琳を見た瞬間、

 その体から出る覇気と殺気に脅える。

 華琳は額に青筋を浮かべながら、

 

華「・・本気でいっているのかしら?」(♯

 

蛍「そんな訳無かろう?」(♯

 

 顔から笑みが消え、

 青筋を浮かべながら言葉を返す蛍。

 

華「いい度胸ね・・春蘭!」

 

春「はっ!『はっはっはっ!』―貴様、何が可笑しい!?」

 

 春蘭が『待ってました!』と言わんばかりに、

 飛び出そうとした時、

 蛍の口から笑い声が聞こえる。

 

蛍「ククク、一人前なのは覇気と殺気だけか、

  背や胸と同じで、度胸も小さいと見える。」

 

 

―――――ブッチン!

 

 蛍の言葉で何かが切れる音が聞こえる。

 華琳から溢れだす殺気が一段高まる。

 

華「いいでしょう・・・私、自らの手で殺してあげるわ。」

 

蛍「出来るものならな・・・」

 

 2人は、何処からともなく武器を出し構える。

 その姿を見ながら、

 

一(・・この世界の人は、本当に何処から

  武器を出すんだろう? ・・・じゃなくて!)

 

 一刀が素直な感想を思っているが、

 一気に頭が現実に戻ってきた。

 

一「やめるんだ、蛍!」

 

蛍「・・・ハァァァ」

 

華「・・・・」

 

 既に2人は、意識を集中して向かい合っている。

 一刀の言葉は、届かない。

 他の者達も2人を見守っている。

 次の瞬間、

 

華「死になさい、孔融!!」

 

蛍「曹操、覚悟ォー!!」

 

 2人の武器が互いの体に―――

 

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―――ギィィィン!!!

 

一「っ!」

 

華「なっ?!」

 

蛍「あ、主様?!」

 

 一刀は、華琳の絶を右腕で防ぎ、

 蛍の華鏡を左腕と体を使い止める。

 

一「蛍、武器を下ろせ。」

 

蛍「は、はい!」

 

一「曹操さんも下ろしてくれ。」

 

華「え、ええ。」

 

 一刀に言われ2人は武器を下ろす。

 

凪「一刀様、大丈夫ですか?!」

 

一「ああ、大丈夫だよ。」

 

沙「怪我してない?」

 

一「打撲くらいだよ。」

 

真「ホンマ、丈夫やな〜。」

 

 3人が一刀の元に駆け寄り、安心する。

 一刀は、華琳に向き直り、

 

一「曹操さん、お礼の件なんだけど・・」

 

春「これだけの事をして、ふざけた事をぬかすな!!」

 

 一刀の言葉に春蘭が怒りだす。

 秋蘭と桂花も睨んでいる。

 華琳は黙って言葉を待っている。

 

一「先程の蛍・・孔融の行動を許してもらえないか?」

 

春・桂「なっ!?」

 

 一刀の言葉に全員が驚いている。

 

一「ほら、謝って。」

 

蛍「・・・申し訳無かった。」

 

 蛍は一刀に言われ、渋々謝る。

 

華「いいでしょう。許します。」

 

桂「なっ?! 華琳様?!」

 

華「先に、無礼な言葉を言ったのは、

  こちらが先だったし、こちらも大人気無かったわ。

  でも、次ぎないわよ?」

 

蛍「分かっている。」

 

一「ありがとう。」

 

 

 一刀の行動により、落着きを取り戻した蛍は、

 今は、一刀達の後ろで大人しくしている。

 

華「あなた達の噂は聞いていたけど、本当の様ね。」

 

 華琳は、嬉しそうに一刀達を見る。

 そして、

 

華「あなた達、私に仕える気はない?」

 

桂「何を言うのですか、華琳様?!」

 

春「そうですよ、華琳様!」

 

秋「先程の行動では私も賛成出来ません。」

 

季「ボクは良いと思いますけど?」

 

春「季衣は、お前は黙ってろ!」

 

季「はい。」

 

 華琳の言葉に反対する面々

 

華「我が覇道を達成する為には、優秀な人材は幾ら居ても

  困る事は無いわ。」

 

春「しかし!」

 

華「私の言葉が聞けないの?」

 

「「「・・・・・・・」」」

 

 華琳の言葉と覇気に

 何も言えなくなる3人。

 

一「一晩考えさせてくれ。」

 

華「分かったわ。部屋を用意させる。

  今夜は、良く休むといいわ。」

 

 華琳が指示を出すと兵が、

 扉を開けて案内役の侍女を連れてくる。

 それに従い、一刀達は退室した。

 

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 一刀達は、昼間の事について話している。

 

一「いや〜、焦ったね。」

 

凪「まったくです。どうしてあんな行動をしたんだ?」

 

蛍「それが、あの小m・・曹操殿を見た瞬間、

  頭が白くなって気がついたら・・・」

 

沙「何だか、よく分からないの〜。」

 

真「前に何かあったん?」

 

蛍「いや、今日初めて会った。」

 

一(・・やっぱり、歴史が影響してるのかな?)

 

 一刀が、考えていると

 

凪「それで、どうするのですか?」

 

沙「そうなの、今まで断ってきたのにどうしたの?」

 

真「ウチもそれが気になった。」

 

一「受け様と思う。」

 

蛍「何故ですか?」

 

一「前に、団長から頼まれた事を思い出してね。」

 

 一刀は、歴史の事を伏せながら

 話すと3人も思い出した様だ。

 蛍にも分かる様に説明する。

 

一「――そう言う訳なんだ。

  蛍は反対するかな?」

 

蛍「我が従うのは主様のみ、

  主様が望まれる様にして下され。」

 

一「ありがとう。さあ、今日はもう寝よう。」

 

「「「「 はい(なの) 」」」」

 

 5人は眠りに就くのだった。

 

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翌朝

 再び華琳の前に並ぶ5人

 

華「昨日の返事を聞かせて貰えるかしら?」

 

一「その前に、幾つか聞きたい事がある。」

 

 一刀の言葉で、顔から笑みが消え

 真面目な顔になる華琳。

 

華「何かしら?」

 

一「今の世をどう思う?」

 

華「腐っている。だから、私が変えるのよ。」

 

一「百の民を救う為に、十の民を見捨てるか?」

 

華「救えるのなら、どんな手を使っても救ってみせる。」

 

一「死んだ者達の犠牲を背負う覚悟は?」

 

華「無ければ、此処には居ないわ。」

 

一「そうか・・」

 

華「他には、何かある?」

 

一「最後に一つだけ・・・流心って人を知ってる?」

 

華「!! 何故、貴方があの方の真名を知ってるの?」

 

一「やっぱりか。」

 

 一刀は荷物から竹簡を取り出す。

 それを秋蘭に渡す。

 

一「読んでくれ。」

 

華「・・・・」

 

 華琳は、竹簡を開き読み始める。

 暫くすると

 

華「・・ククク、あははは。

  なるほど、あの方らしいわ。」

 

 笑いだしながら、納得した様に

 呟く華琳。

 

春「ど、どうしたのですか?」

 

桂「何が書かれていたんですか、華琳様?」

 

華「この竹簡通りだと、

  私とそこの4人は親戚という事になるわ。」

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 「「「「 ええ〜〜〜!?!?!? 」」」」

 

 華琳の言葉で、全員が驚く。

 

華「あら? あなた達も知らなかったの?」

 

一「知らない、知らない!」

 

凪「私も知りません。」

 

沙「沙和も知らないの〜、真桜ちゃんは?」

 

真「2人が知らんのに、ウチが知っとる訳無いやん。」

 

 全員が華琳の方に視線を送る。

 

秋「それで、その流心とは何者ですか?」

 

季「ボクも知りたいです!」

 

華「流心は、私の大叔父・・

  つまり、お祖父様の弟で、名を曹鼎。」

 

 「「「「 ええ〜〜〜!?!?!? 」」」」

 

 本日2度目の叫び声が響く。

 

凪「だ、団長が・・」

 

真「嘘や・・」

 

沙「信じられないの〜。」

 

華「私も会ったのは、二回しかないわ。

  一度目は、お祖父様のお墓の前で

  二度目は、お母様が生きていた時、森の中で猪を担いでいたわ。」

 

一「あの人は、何をやってるんだ・・」

 

 一刀の呟きに全員が頷いた。

 

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驚きも落ち着き、

 

華「それで、返事はどうなのかしら?」

 

 華琳の言葉を聞き、

 一刀達は、跪き臣下の礼をとる

 

一「俺達は、君の覇道に協力する。

  俺には真名が無いから好きに呼んでくれ。」

 

凪「曹操様に忠誠を誓います。真名は凪です。」

 

真「からくりならウチに任せて下さい。真名は真桜です。」

 

沙「真名は沙和、新兵の訓練が得意なの。」

 

蛍「我は、主様に従うのみ。真名は蛍。

  昨日は、申し訳無かった。」

 

 その姿に満足そうに華琳は笑みを浮かべ、

 

華「私の真名は華琳。あなた達に預けるわ。」

 

桂「・・・桂花よ。」

 

 桂花は、とても不満そうだ。

 次に、春蘭は蛍を指さしながら、

 

春「春蘭だ。私は、まだお前を信じたわけでは無い!」

 

 2人とは対照的に、

 

秋「私の真名は、秋蘭だ。貴殿等には期待している。」

 

季「ボクは、季衣だよ。これからよろしくね、兄ちゃん達♪」

 

 真名を無事(?)に交換した一刀達は、

 そのまま、軍議へと移る。

 

 

桂「二日前に、季衣が捕らえた黄巾党が

  連絡兵だったお蔭で奴等が大規模な集会を

  開く事が判明しました。」

 

華「この好機を逃す手はないわ。

  一刀達にも働いてもらうわよ?」

 

一「任せてくれ。」

 

華「では、二刻後に出発する。

  皆、準備に入れ!」

 

「「「「 御意(なの)!! 」」」」

 

 全員が動き出した。

 

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 小高い丘の上から

 平原を見下ろすと黄色い集団が蠢いている。

 

一「すごい数だなぁ〜。」

 

沙「ホントなの〜、何人位いるのかな〜?」

 

 2人がのんびりと話していると後ろから、

 

真「・・約二十万ってとこや。」

 

一「おかえり、真桜、蛍。」

 

蛍「戻りました。」

 

 偵察から2人が戻ってきた。

 

凪「先程の数は本当なのか?」

 

真「ホンマやけど、戦えるのは三万前後や。」

 

沙「うん? どうしてなの?」

 

蛍「敵は食糧も武器も不足している。

  なのに、先程も敗残兵を吸収していた。

  まさに、肥え過ぎた獣だな。」

 

真「肥え過ぎた・・・」

 

沙「嫌な例えなの〜・・」

 

華「一刀、凪。」

 

 5人の話が終わると

 後ろから華琳が声をかける。

 

一「どうかしたか?」

 

凪「何でしょうか?」

 

華「2人には張三姉妹の捕獲をお願いするわ。」

 

一「分かった。」

 

凪「はい!」

 

 一刀と凪は数名を引き連れてその場を離れる。

 

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本隊と少し離れた場所

 

一「張三姉妹って、どんな姿なのかな?」

 

凪「その絵では分かりませんね。」

 

 一刀が手配書を見ながら呟く、

 その絵には、人間では無い者が描かれている。

 暫くすると敵陣から火が上がり、

 

≪皆の者、聞け!≫

 

 華琳の号令が聞こえてくる。

 それが終わった瞬間、本隊が動き出す。

 

一「流石だな。」

 

凪「どうやら、前衛は春蘭様と蛍の様ですね。」

 

一「喧嘩しないといいけど・・・」

 

 2人が話していると

 

兵「敵部隊より離れる人影を発見しました。」

 

一「人数は?」

 

兵「先頭に3人、その後ろに距離をおいて約20です。」

 

凪「張三姉妹でしょうか?」

 

一「間違いないと思うよ。

  凪は3人を頼む。俺達は、後ろを片付ける。」

 

凪「分かりました。」

 

 その集団に向けて、一刀達も動き出した。

 

 

戦闘域よりも離れた場所

 3人の少女が話している。

 

?「この辺りまで来れば・・平気かな?」

 

?「もう声もだいぶ小さくなってるしねー。」

 

 桃色と青い髪の少女が話していると

 

?「天和姉さん、地和姉さん、あまり大きな声を

  出さないで。」

 

 紫色の少女が2人に注意する。

 

天「大丈夫だよ〜、れんほーちゃんは心配症だなぁ。」

 

人「まだ、油断しないで、そこまで離れて無いんだから。」

 

地「けど、これで私達も自由の身よっ!」

 

人「・・・お金ないけどね。」

 

天「そんなものまた稼げばいいんだよ。ね〜?」

 

地「そうよ! また3人で旅して、

  楽しく歌って過ごしましょうよ!」

 

人「で、大陸一番の――『止まれ!』 っ!」

 

 3人が盛り上がっていると後ろから

 声を掛けられる

 

凪「お主ら・・張三姉m・・・あれ?」

 

 凪は3人を見て首を傾げる。

 

天「あ〜! 凪ちゃんだー、久しぶり〜!」

 

凪「何で天和達がここに居るんだ?」

 

地「それは、ちぃ達が聞きたいわよ!」

 

人「・・・凪さんは、あの軍の人ですか?」

 

凪「そうだ。」

 

天「えー! じゃあ、私達を捕まえに来たんだぁ!」

 

凪「まさか、お前達が張三姉妹だったのか・・・」

 

一「お〜い、凪〜。確保したか〜」

 

 凪達が話していると後ろから

 一刀が合流する。

 

地「誰よ、そいつ?」

 

一「俺は、北郷一刀。」

 

凪「私達の旦那様だ。」

 

天「ええ〜?! 凪ちゃん結婚したの〜?!」

 

人「達って事は・・」

 

凪「沙和と真桜もだ。」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 凪の言葉に3人は、口を開けて固まっている。

 そこに、

 

一「凪、知り合いなのか?」

 

凪「え〜っと・・この3人は、

  私達の義姉妹です。」

 

一「ええ〜?! ど、どういう事?」

 

凪「前に団長が話していた、

  旅芸人を覚えていますか?」

 

一「・・・思い出した!

  確か3人の旅芸人が来たって言ってたな。」

 

凪「はい、その時3人を団長が

  とても気に入ってしまって・・」

 

天「その時に『娘になれ!』って言われたんだよ〜。」

 

地「ちぃ達の歌と踊りも全部覚えてくれたし。」

 

人「姉さん達が聞いてくれなかったのよ。」

 

天「れんほーちゃんも嬉しそうだったよ〜。

  素直じゃないんだから〜。」

 

一「じゃあ、俺とも義兄妹になるのかな?」

 

天「よろしくね、一刀さん♪」

 

一「よろしく。呼び捨てで良いよ。」

 

 一刀と天和が笑顔で握手する。

 すると、

 

地「お姉ちゃん、今はそんな事してる場合じゃないでしょ!」

 

凪「そうです! これから、どうするかを考えましょう!」

 

一「・・・華琳に会わせよう。」

 

 一刀の言葉に全員の視線が集まる。

 

一「俺達では、逃がす事もできないし・・・」

 

人「分かりました。」

 

地「人和っ!」

 

人「これ以上、逃げても無駄でしょうし。

  逃げられるとも思えないわ。」

 

天「凪ちゃんも居るから逃げられないよ。」

 

凪「逃げる様なら、気絶させてでも連れて行く。」

 

地「う〜!」

 

 涙目になり、唸る地和。

 そんな姿を見て、

 

一「大丈夫、俺からも説明するから。」(ニコ

 

地「う、うん。絶対よ!」(///

 

一「任せとけ!」

 

 一刀の笑顔で顔を赤くする地和。

 その光景を見て、

 

凪「また、一刀様の悪い癖が・・」

 

天「ねぇねぇ、凪ちゃん。」

 

凪「・・何だ?」

 

天「一刀、私にちょ〜だい♪」

 

凪「ぜっったい、ダメだ!!」

 

人「・・・はぁ。」

 

 5人は、本陣に向けて、歩き出すのだった。

 

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 現在本陣にて、人和が華琳に説明中。

 天和と地和は、沙和と真桜が監視(?)している。

 大体の話が終わり、

 

華「――そう、太平要術は、燃えたのね。」

 

人「はい。」

 

桂「華琳様、この3人どうしますか?」

 

華「そうね・・・」

 

 その言葉に3人は、静かになる。

 そんな中、

 

一「なぁ、華琳。その3人を雇えないか?」

 

華「どういう事かしら?」

 

一「確かにその3人がした事は、許されないけど

  悪気があった訳じゃ無いし、この3人の人を惹きつける能力は、

  役に立つんじゃないかな?」

 

華「・・・・」

 

一「暫くは、団長の居る邑に預けて、

  ほとぼりが冷めてから、働いてもらうのはどうだろう?」

 

桂「そんな事、出来るわk 『いいでしょう。』 華琳様?!」

 

華「元々、殺すつもりも無かったし、

  私の為に働くのなら問題ないわ。」

 

一「ありがと! よかったな3人とも!」

 

地「まさか、本当に助かるなんて・・」

 

人「ありがとうございます。」

 

天「ありがとう〜、私頑張るね♪」(ガバッ!

 

一「うわぁ!」

 

 天和が一刀に抱きつく。

 

沙「ああー! 駄目なのー!」

 

真「いくら、義姉妹でもそれだけは許さへんで!」(♯

 

 沙和と真桜が天和を引き剥がす。

 暫くして、

 

一「そう言えば、蛍と春蘭は?」

 

沙「あぁ〜、2人は・・・」

 

凪「何かあったのか?」

 

真「今、手合せ中や。」

 

一・凪「・・・はぁ?」

 

 2人が疑問に思っていると

 

秋「実は、先程の戦闘中に

  どちらが強いかで言い争いをしてな。」

 

季「蛍姉ちゃんも最初は、流してたんだけど、

  春蘭様に『デカ女』って言われて・・・」

 

一「あ〜、身長の事気にしてたもんなぁ〜。」

 

季「それで、蛍姉ちゃんも『デコ娘』って言い返して、

  戦闘が終わってからずーっと戦ってるよ。」

 

華「まあ、2人とも強いから問題ないでしょ。」

 

一「そうだな。じゃあ、俺達は撤収作業に入ろう。」

 

沙「は〜い。」

 

真「了〜解。」

 

凪「分かりました。」

 

 撤収作業が終わる頃、

 2人が肩を並べ、笑いながら戻って来るのだった。

 

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 陳留に戻り、片付けと宴会の準備をしていると

 兵の報告で、一刀達は集められていた。

 

一「官軍が来たって聞いたけど大丈夫なのか?」

 

華「三姉妹は?」

 

真「今、沙和と一緒に天語の勉強中です。」

 

華「なら、問題ないでしょ。」

 

 小声で話していると1人の女性が入ってくる。

 

張「・・すまんな。疲れとるのに集めたりして。

  すぐ済ますから、堪忍してな。」

 

華「あなたが何進将軍の名代?」

 

張「いや、ウチやない。ウチは名代の副官の張遼や。」

 

春「なんだ。将軍が直々にというのではないのか。」

 

張「あいつが外に出る訳ないやろ。クソ十常侍どもの

  牽制で忙しいんやから。」

 

 そんな話を耳で聞きながら、一刀は扉の方を

 見詰めたまま冷や汗をかいている。

 

凪「どうかしましたか、一刀様?」

 

一「・・・いや、何でも無い。」

 

 凪の言葉を聞いて少し落ち着く。

 すると、小さな女の子が

 

陳「呂布様のおなりですぞー!」

 

 そして、1人の女性が入ってくる。

 

呂「・・・・・」

 

陳「曹操殿、こちらへ。」

 

華「はっ。」

 

呂「・・・・・」

 

陳「えーっと、呂布殿は、此度の黄巾党討伐、大義であった!

  と仰せなのです!」

 

華「・・・は。」

 

 何も話さない代わりにもう1人が

 話を進める。

 一刀は、呂布を見詰めたまま固まっている。

 

一(・・あれが・・呂布。・・・予想以上の実力だな。

  最初の張遼もそうだけど、この子は次元が違う・・・)

 

呂「・・・・?」

 

一「!」

 

 一刀の視線に気付いたのか、

 呂布がこちらを向く

 

一「・・・・・」(ど、どうしよう?)

 

呂「・・・・・」

 

一「・・・・」(ニコ

 

呂「・・・・」(///

 

 視線に耐えきれず、

 一刀が微笑むと呂布の顔が少し赤くなる。

 

陳「――では、用件だけではあるが、これで失礼させてもらう。

  と仰せなのです! ささ、恋殿! こちらへ!」

 

張「そういう訳や。堅苦しい形式で時間取らせてすまんかったな。

  あとは宴会でも何でも、楽しんだらええよ。」

 

呂「・・・バイバイ。」

 

 呂布が一刀に向けて、手を小さく振る・

 一刀も同じ様に手を振る。

 

凪「・・・何故、手を振っているのですか?」(♯

 

一「え?! いや、振られたのに振り返さないのは

  失礼かと思って。」

 

真「まぁ、そういう事にしといたる。

  だから、『アレ』頼むわ。」

 

一「『アレ』?」

 

 真桜に言われてそっちを見ると

 

華「・・・・・・」(♯

 

一「何で俺なのさ!」

 

季「だって、この中じゃ兄ちゃんが

  一番丈夫なんだもん。」

 

一「そんな理由?!」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」(ジー

 

 全員の視線が一刀に集まる。

 一刀は観念して

 

一「・・か・・華琳・・さん?」

 

華「話し掛けないで!」

 

一「・・・っ!」

 

華「春蘭、秋蘭。閨に戻るわよ!

  気分が悪いわったらありはしない! 今日は朝まで呑み直すわよ!」

 

春・秋「「 はっ! 」」

 

華「一刀達も今日は休みなさい。

  明日は二日酔いで遅れても目をつぶってあげるから、

  思い切り羽目を外すと良いわ。」

 

一「・・・そうさせてもらうよ。」

 

 言い終わると部屋を出て行く華琳達を見送り

 一刀達もそれに続く。

 すると、

 

 ≪生きとったんか、蛍?!≫

 

 城の外へと続く廊下で蛍と張遼が

 話している。

 

蛍「久しいな、霞。」

 

張「ホンマやなぁ。あのクソ共の所為で、

  死んだ思ってたで!」

 

蛍「ふふふ、確かにな。」

 

 2人は笑顔で話している。

 とても仲が良さそうに見える。

 

張「・・・戻って来んか?」

 

蛍「我はもう、新しい主人を見つけた。」

 

張「・・・そうか。」

 

蛍「すまんな。」

 

張「ええよ。次会う時は、

  前みたいに酒でも飲もおうや。」

 

蛍「ああ、楽しみにしている。」

 

張「ほな、行くわ。」

 

蛍「また会おう。」

 

 そう言って張遼は歩き出した。

 その後ろ姿を見送る蛍。

 姿が見えなくなってから、蛍は一刀達の方に歩いてくる。

 

一「・・・知り合いなのか?」

 

蛍「ええ、飲み友達です。」

 

凪「よかったのか?」

 

蛍「いいんだ。我の居場所は此処だ。」

 

凪「そうか。」

 

蛍「それより、宴会の準備が出来ました。

  既に沙和と3人は始めています。」

 

真「なら、ウチ等も急ごうや!」

 

一「ああ!」

 

 蛍の言葉を聞いて、

 一刀達も宴会へと向かうのだった。

 

 

 

・・・・つづく

-11ページ-

 

(あとがき)

 どうも、猫です。 やっと黄巾が終わりました^^;

 一応言っておきますが、私は恋姫のキャラ皆、好きです(^o^) 

 今回は、話上仕方なかったのです(><)

 まあ、それはそれとして今回、団長の正体が判明しました(^^)

 次回からは、bQ−00と書いて行こうと思っています。

 早くUP出来るように頑張ります<(_ _)>

 

☆団長設定★

 

姓・・・曹(そう)  名・・・鼎(てい)   字・・・不明

真名・・・流心(りゅうしん)

 

☆キャラ設定

   華琳の母、曹嵩の叔父にあたる曹氏の一族。

   自由奔放で、掴み所がない。正史では、汚職して捕まったが、

   この物語では、刺史の娘と駆け落ちし、一族の名を捨て野に下った。

   妻を早くに亡くし、身寄りがない子供や自分の気に入った者を子供にして、

   いつも楽しく暮らしている。

 

 

次回は、あの2人が登場し、新たな仲間が・・・お楽しみに\(^o^)/

 

メール・コメント・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>

 

説明
今回で黄巾終了です。
ついに、団長の正体が・・・(^o^)
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コメント
↓五月蝿い 黙れ お前が死ね(十六夜 出雲)
マジアリエネー!クソ曹操に仕えるとか・・・曹操氏ね(Dada)
たしかに、独立勢力としてもみてみたかったですねぇw っていうか、面白すぎですw(havokku)
団長の正体にビックリです?華琳の先生かなにかだと思っていたので、まさか親戚だったとは?(ブックマン)
これは次の展開がよめん次回もたのしみにしています。(st205gt4)
ほわちゃーなマリア様、誤字報告感謝。(猫)
魏の勢力についたんですね^^今までにいろいろな出会いがあったのでこれからの展開が楽しみですw(刀)
団長は神か?!(キラ・リョウ)
団長、一から十まで解らない(汗)底が知れないというかある意味最強?あと私事ですが、恋好きとしては今回のフラグ?は嬉しいです!(バッキー)
良い争いは考えようによっては誤字ではないかもW(ヒトヤ)
ん〜独自勢力で 無双しまくりな 一刀達の物語も見てみたかった・・・・が、これはこれで良かったかなw さて・・・・団長の件・・・凄過ぎだ・・・・・w んー まぁ、団長だから良いかwwwww さて、次回・・・どうなるんかな? 愉しみやわ^^w(Poussiere)
団長すげ〜www今回もすっごくおもしろかったです!!(karasu)
団長凄すぎww(ж)
団長全然でてきてないのに、すごい存在感だな〜〜(motomaru)
団長は華琳の大叔父で一刀たちはその養子、と、いうことは一刀と三羽烏は華琳のいとこ叔父(いとこ叔母)4人から見て華琳はいとこ姪ですね(XOP)
さすが団長・・・そこにしび(ry(よーぜふ)
団長なにやっとりますのんww(ルーデル)
魏に入ったのかぁ… あのまま独立勢力ってのに惹かれてたので、ちょっと残念かなぁ(ティリ)
わぉ、蛍さん華琳さんに思いっきり禁句を言いましたね。9Pに誤字です・・・「良い争い」→「言い争い」(ほわちゃーなマリア)
愛の狩人張三姉妹と愛の伝道師北郷一刀。。。。いつか刺されるな。。。(thule)
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