東方天変陽 第ニ話・龍神様の使者4 |
水源郷が出来てから七日後。
ここ、水源郷では静玉と変陽が今旅立とうとしている。
龍神様の招待を受けた静玉と変陽は朝、ノイに連れられて、幻想郷の天へと旅立った。
その際の変陽と空寝のやりとり。
空寝。
「本当に行くのか?
変陽。
静玉だけで十分じゃないのか?」
変陽。
「大丈夫だから。
留守を頼んだよ。」
特に大筋には関係しなかったが。
静玉と変陽が旅立った後、空寝はこう演説する。
空寝「変陽が留守の間、私の下についてもらうぞ。
何しろ、私は静玉と変陽に((篤|あつ))い信頼を得ている。
そして、この水源郷の中で今、随一の実力者でもある。
私に従う者は手を挙げろ。」
結果、その場は満場一致だった。
変陽の軍隊は空寝の軍隊に併合され、吸収された。アラサラウスと妖精の連合軍が生まれた瞬間だ。
そして、水源郷での占領が始まる。
まず、前線基地として水源郷の陸地部分に建物が建設される事になった。
それには、建築士が必要になる事に気づくのに少しかかったが、それは後々の事だ。
次に従わない者を水源郷の外に追い出す事にしたが、何しろ妖精もアラサラウスも全員従うらしいので、とりあえずはその策については放置した。
とりあえず外の世界から、空寝に従っている優秀な部下(一名のみ)を偵察に使う事にしたらしい。
船が((一隻|いっせき))、界面湖に浮かんでいるのは、”流しておけ”という命令で何もせず。
そして水源郷の要所要所に軍隊を派遣し、占領。
とにかく障害物がない安心の占領となった。
武器の確保には、隠し玉の炎天使の三名を使っている。
この三名は、草原郷だった頃の「炎天神社」に従事していた三名が神社がなくなって、姿を隠す方法を失ったために、空寝が従わせた。
名前を「ありか子」・「との華」・「U Mi(うみ)」という。
空寝は、その三名の仕事がゆっくりすぎるので、ノルマを課した。
この三名は「盗み」・「売却」・「買収」の三つを繰り返して、武器を確保している。
説明 | ||
幻想郷の東方。 そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。 その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。 その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。 その界面湖と水源郷を巡る話。 |
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