東方光り御家 一面 |
幼夢 澪(ようむ れい・澪は本当は二水)はおかしな家を探していた。
澪は角と翼を持つ神だ。
澪が読んでいる「幻想郷とその周辺の住民戸籍」(レイラ・プリズムリバー著)によれば、
「そのおかしな家は、主たる特徴に、煙突がある、大きな家というものがあった。
どれくらいかと言えば、林を想起させるような、そんな大きさだった。」
といった記述があった。
その他に、
「次に、その家には、一家族が住んでおり、名字を違左無(いさな)と言った。
その家族は四人おり、特殊な能力を持っている。」
という記述があった。
天魔楼という所の図書館でそれらを調べた澪は、すぐさま、森へ向かった。
森は険しく広大だったが、澪には翼があったので、上空から簡単に見つける事が出来た。
そのおかしな家へとたどり着いた澪は、その家を観察してみるが、本に書いてある通りの大きさではなく、とても林ほどの大きさには見えなかった。
家を一周してみても、どこもおかしな所は無いので、澪は帰りかけるが、人の気配を感じてドアの方を見る。
澪「誰?」
出て来たのは小さな女の子であった。
ステイ「ステイ。ハッ・・・・しまった。知らない人に名前を教えないでって、お姉さんに言われてるんだった。」
澪「僕の名前は幼夢 澪(ようむ れい)よ。おかしな家に用があって・・・・。」
ス「それはいけないなあ。」
澪「どうしたのよ、男みたいな声を出して。危ないわね。」
殺気を感じた澪は少し後退する。
ス「お姉さんには死んでもらうよ。」
ステイは自分の姉と澪を”お姉さん”として混同している様だった。
澪「残念ながら、僕は君のお姉さんではないわよ!」
その台詞を皮切りに飛びかかるステイ。
それを避ける澪。
避けた先から攻撃へ転じる。
澪は自分の羽根から光線を飛ばす。
光線には攻撃力は無いが、目くらましをする事が出来る。
幼子にはそれで十分すぎる!
澪「まぶしいわよね。ステイちゃん?」
と澪が挑発する。
ス「死ねえええええええええ!!おねえさああああん!!!!」
当たりさえしなければ、問題無い。
ただ、一撃が尋常では無い。うなりを放って、風圧が澪に威圧感を与えていた。
ステイの全身を使った体当たりだ。
もう一回来る・・・・。
単調に避ける。
冷や汗が出るような作業だが、沈黙に耐えられさえすれば、恐ろしくは無い相手だった。
体当たりを避けられたステイは、木にぶつかってもんどり打って倒れる。
澪の大人げ無い勝利だった。
澪「僕の勝ちね。治療してあげる。」
救急セットを使って治療を始める澪。
その甲斐有って、ステイはじきに良くなった。
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幻想郷内での出来事。オリジナルです。 | ||
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