東方天変陽 第四話・二神の二人の使命2
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一方、ノイと静玉が龍神様の元を訪れていた。

荘厳な音楽が鳴る中、二人はレッドカーペットの上をひたすら歩く。

 

?「このカーペットははるか遠くまで届くから、全部は歩かなくても良いぞ。」

 

ノイ「九〇龍神様の四通目、ましも様であらせられる。」

 

と言ってノイはひざまずく。

続いて、静玉が急いでひざまずく。

静玉が座ったままの姿勢で、前を向くと、そこには人間にして二十歳くらいの女性が立っていた。

黒の長い髪に黒い瞳だった。

ましもは静玉の耳元にささやく。

 

ましも「お前の祈りに応じてやったぞ。」

 

静玉「ましも様。私の祈りが通じたのでございますか?」

 

感激して泣いてしまう静玉に龍神様が答える。

 

ま「私には通じたとも、冥府の主の私にはな。」

 

ノ「恐れながら、ましも様。その辺りの背景は私から話しました。」

 

ま「そうか。それならもう用件を話しても良いな。

界面湖の事だ。

光害が酷くてな。」

 

ノ「書くと、光の害という字になる。」

 

とノイが補足する。

 

静「光の害で”光害”でございますか?」

 

ま「そうだ。光害が酷いからそれを防ぐ工事をしてほしいのだ。」

 

ノ「これは又、冥府の主らしからぬ慈善事業を・・・。」

 

ノイは声を震わせながら、発言する。

よっぽど”龍神様”が恐ろしいのだろう。

 

ま「私が費用をもつから人手・・・いや妖怪か。妖怪の手を貸してほしいのだ。」

 

一息ついて又ましもが話し始める。

 

ま「それはそれとして、”変陽”はどうした? ノイ???」

 

ノ「彼の神、”あめのひつくのかみ”に取られました。」

 

”あめのひとくのかみ”とは、

昭和の預言書・「日月神示」で紹介されている神だ。

 

ま「そうか。というわけで静玉よろしく頼む。」

 

又、今度は静玉が一息ついて答える。

 

静「はい! ましも様がおっしゃられるならば、必ずそのように致します。」

 

ま「では、ひとまずは帰って良いぞ。」

 

去っていくましもに改めてひざまずく二人。

やがて足音が聞こえなくなると、ノイが静玉を立ち上がらせ、再び先導をする。

二人は龍神様の住居から去って行く。

 

(ご用件は一体どうしたんだろう。)

 

という現状を把握出来ていない静玉にノイが説明する。

 

ノ「ましも様から全て話して頂いている。いつ・どこでというのは私から説明する。」

説明
幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。
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変陽 水源郷 東方Project 東方 

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