東方天変陽 第三話・道行く妖怪達の話(総括版)
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ここは幻想郷の天(そら)と地上との境目。

空を飛んでやって来たのはノイ・静玉そして変陽。その順番でやって来た。

 

ここでひとまずは三名は休憩を取る。

 

その不思議な空間は、雲で出来た柔らかな物で満たされていた。

例えば、ベッドやソファーといった休憩に適した物があった。

 

そこに「((幼夢 澪|ようむ れい))」という幻想神がいた。

澪は休憩している一同を見ても何ら反応を返さなかった。

が、ノイは澪を見ると、名乗って行儀良く挨拶をした。

 

 

 

ノイ「はじめまして、あめのひつくのかみさま。

私はノイです。

あちらが静玉と変陽、以後よろしく。」

 

澪は挨拶を返す。

 

澪「僕は幼夢 澪よ。

僕の事は澪でいいわ。

 よろしく。

今日、用があるのは変陽、君よ!」

 

取ってつけたように変陽を指名する澪。

よくよく見ると、澪は二本の角に二枚の翼を持っており、恐ろしく見えそうなものだったが、かなり気軽さがあり、2つの要素が合わさって中和されていたため、大した威圧感は無かった。

 

こうして静玉と、変陽は別々の神に取られる事となった。

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道行く静玉達が龍神様の元へ行く一方で、水源郷にいる空寝は前線基地を造設し、仮想敵として、幻想郷の天(そら)との戦いに備えていた。

 

空寝の前線基地内で空寝は話し相手を探していた。

というのも、基地内の部下の妖精に話しかけても無下に断られてしまうためだ。

アラサラウスは基地の外に水源郷の占領のために出ているため、話せない。

だから、空寝は基地内を話し相手を求めて歩いているというわけだ。

 

 

 

目にとまるのは、空寝の優秀な部下。

空寝は、名前を知らない。

「おい。」と話しかける空寝。

「何でしょう。」と返って来る。

(これはいけるぞ。)と内心、意気込んで話を進める。

 

空寝「話に付き合ってはくれないか?」

 

空寝の優秀な部下「いいですが、早く終わらせて下さいよ。」

 

イエスと回答があるのを見て、空寝は欲望のたぎった獣のように話し出す。

 

空「我々が幻想郷の天と戦う理由は、幻想郷の天での大量の幻想入りに巻き込まれ、増長した我々の住み処の確保に他ならない。」

 

部「・・・そうですか。」

 

空寝の部下は、若干いらいらしながら答える。

 

空「だから、武器の確保と人員の補充は最大限、行わなければならない。

わかるか?」

 

部「・・・・・わかりました。」

 

空寝の部下は、半分キレながらもようやく返事をする。

 

空「一体どうした。調子が悪そうだが?」

 

部「・・・なんでもないです。」

 

精一杯ツンとしながら、空寝の部下は元の仕事へと帰って行く。

 

空寝の弁論に、頭痛を起こし、頭痛に悩まされながらも働く部下。

それを労っているつもりの空寝だった。

 

 

 

空寝はその後も基地内をうろつき、部下に話しかけてはウザがられるのだった。

説明
幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。
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