GuP×東宝怪獣 アーディアンネクス EP2 |
学園艦、甲板に学校を中心とした街が形成された巨大な船のことである。その学園艦のひとつ大洗学園艦、そこにある大洗女子学園に優花里とみほは通っている。その学園艦にあるアパートの一室、そこに亜美のはからいでケンは住み始めた。
「んんーっ」
白い布団の上で上下赤い半袖の無印のパジャマで寝ていたケンは起き上がり、背伸びをして立ち上がる。カーテンを開け、朝日の光を部屋の中へともした。
「まだ慣れないなこの生活」
そんなことを言いながら自分の寝ている場所からリビングに向かう。するとタイミングよくインターホンが鳴り、ケンはあわてて玄関のドアを開ける。そこにはみほが袋を持ちながら立っていた。
「ケンさん、学園艦で会うのは初めてですよね。良かったらこれ食べてください」
みほは戦車の形をしたクッキーが入った袋をケンに差し出す。
「このクッキーはあのときの・・」
ケンは半年前の事を思い返す。メガロからみほと優花里を助けて倒れたケンは、三日間病院で眠っていた。目が覚めた時彼の目の前には戦車型のクッキーを持ったみほと優花里、そして亜美の三人がいた。そこでケンは初めて三人の名前を知り、亜美とはこのときからの世話になっている。
「ありがとな、みほ」
「こちらこそ!私はこれから学校があるんでまた夕方来ますね」
みほは彼に頭を浅く下げ、彼の住むアパートの一室から去っていく。ケンはみほを見送ると扉を閉めて朝食の準備を始めた。
ケンと別れたみほは大洗学園艦にある学校、大洗女子学園へと向かっていた。
「確か今日は戦車の点検があるんだっけ」
みほは立ち止まり確認のために携帯を開く。
「沙織さんからメールが入ってる、なんだろう?」
武部沙織。みほと同級生で友達だ、彼女とはこの大洗学園艦に引っ越して初めて出来た友達でもある。そんな彼女から送られたメールには驚くべきことが書かれていた。
「えーっと。今日は用事があって水戸に行くから休むね。・・・沙織さんが休む!?」
みほははっとした顔をした。生徒会でもある沙織が休むと言うことは何かあったに違いない。しかしそのメールをよく見るとちゃんと学校に許可を取っていることが書いてあった。
「よかった。ちゃんと許可取ってるんだ。」
ふと携帯の時計を見ると後10分ほどで8時になるぐらいの時間になっていた。それを見たみほは学校へ向けて急いで走っていく。
その頃。みほの友達であるオレンジ髪のウェーブかかったセミロングヘアの少女。武部沙織は水戸駅の南口にいた。
「思いきって学校休んで良かったかも!」
そう言いながら黄色いワンピースに身を包む沙織は誰かを待っている。そこに後ろからある人物が沙織の肩を叩いた。沙織が振り向くとそこには、沙織よりひとつ歳上の眼鏡をかけた青いTシャツに黒いジーパン姿の青年が立っていた。
「久しぶりだな沙織。」
「ビックリした・・・黒木かぁ」
沙織はその青年、谷堂黒木の姿を見て安心感に包まれたのか笑顔で彼に抱きついた。
「久しぶりだからって急に抱きつかなくても・・・ほら人見てるから」
黒木のその言葉に沙織ははっとなり黒木から離れる。
「ごめんちょっと久しぶりだから興奮しちゃった」
沙織は顔を赤らめて頭を下げた。そして沙織は黒木に本題を投げ掛ける。
「私をどうして呼んだの?もしかしてデート?」
「デートだったら学校ある日に呼ばないだろ!」
黒木は間をおいて目を閉じるとまた目を開き話始める。
「今日、学園艦に引っ越すことになったんだ。いちよう引っ越す場所には全部荷物を送ったし移住許可書まで書いたんだけど・・・」
「そこまでやってなんで私を呼んだの?」
沙織は疑問になって黒木に質問する。すると黒木は肩に下げた青いバックから有るものを取り出した。
「引っ越す前にこれ渡そうと思ってな、まぁ引っ越した後でも渡せたけど」
沙織に虹色に塗られた羽を持つ蝶のストラップを渡した。
「もう、わざわざ呼んで渡す物じゃないじゃん・・・」
そのストラップを受け取った沙織。だが、そんな二人の幸せそう時間も長くは続かなかった。そう、空に黒い穴が開いたのだ。
「黒木、何アレ?」
「分からない、でも何かヤバイことが起きそうなのは確かだ」
空に開いた穴を見る二人。すると空の穴から紫色の落雷と共に怪獣が現れた。前後肢の巨大な爪と背中の重なり合った大きなヒダそしてパグ犬にも似たやや寸詰まりの顔を持ち、額の中心からは大きな1本角が生えている。 側頭部の後方左右には耳のようなヒレを持った赤茶色の怪獣が現れた。
「バラゴン・・・」
その姿を見た黒木は怪獣の名前をボソリと呟く。彼は映画の中の存在であるその怪獣が現実に現れたのを目の前にし、好奇心と恐怖心が混じり複雑な心になり体がうごかなくなってしまう。
「黒木、ボーっとしてないで逃げよう!」
沙織は彼の手を掴むと、それに気づいた黒木は我に帰る。黒木は沙織の手を引っ張られ走り出した。だがバラゴンは逃げ惑う民衆の中からあの二人だけは見逃さなかった。バラゴンは建物を壊しながら二人に向けて走り出す。
学校に着いたみほは、4間目が終わり休み時間に入っていた。教室にある机に座り友人と話している。その話相手であるロングヘアで少しアホ毛が目立つ少女、五十鈴華と沙織の件を話していた。
「華さんは沙織さんが休んだって話聞いた?」
「ええ、学校の許可を取って休むと昨日聞きましたよ」
みほの席の隣に立ちながら話す華。彼女はおしとやかな振る舞いで話していた。
「沙織さんが休むって珍しいね・・・」
「Kisyaaaan !!」
みほがまた話初めようとしたときみほの頭の中に金属がきしむような鳴き声が響いた。それは怪獣が現れたことを察知した機龍の鳴き声だった。それを聞いたみほはふと天井に顔を向ける。
「どうしたんですか、みほさん?」
「あ、なんか用事思い出したからちょっと行ってくるね」
みほは席を立ち教室から出ていった。そんなみほを見た華はキョトンとした顔で頭を傾げていた。
「みほさんの用事なんてこんな時間にありましたっけ?」
教室を出て数分後。学校敷地内の海に面した野外休憩広場に着いたみほは左腕を海へ向けて伸ばす、手の甲が光ると同時にモンスブレスが現れた。
「行くよ、機龍!」
そう叫ぶとモンスブレスから青い武装をつけた銀色の機獣が海上に姿を表した。
「Kisyaaaan! !」
みほは青い光になり機龍に吸い込まれ一体となる。そして機龍は水しぶきをあげながらバーニアを吹かし地上に向けて飛んで行った。だが、その一部始終を影で眠い目を擦りながら見ている者がいた。ロングヘアにカチューシャをつけた少女、彼女もみほの友達の一人である。
「あれ、西住さんだよな・・・」
怪獣バラゴンは建物を破壊しながら、ターゲットである沙織と黒木を追いかけていた。二人は自分達がバラゴンに追われていることを知らないままバラゴンから逃げていた。
「ここでやり過ごそう!」
人混みから離れ、黒木の手を引っ張りながら水戸駅近くの地下駐輪場に逃げ込む。
「でもやり過ごせない気がするな」
黒木がそう言った時、ドンドン天井から音が鳴り始める、その音は段々と大きくなっていく。
「えっ?」
「まずい!」
その音を聞いた黒木は沙織の手を掴み地上に出ようと階段へと向かうと、地上から何かが着地したような大きな轟音、金属ががきしむような音と悲痛な鳴き声が地下に居る黒木と沙織の耳に入って来た。
「なんだ!」
階段を上がり地上へと出ると、二人の目に入って来たのは2体の怪獣だった。穴を掘っていた所を、尻尾から土に埋まっていた農作物ように抜かれた怪獣バラゴン。そのバラゴンの尻尾を掴んでいる銀色の機獣、機龍が二人の目に写っていた。
「まるで映画みたい」
「本当だな」
その光景を見た黒木と沙織はその一言しか思いつかづ唖然と立っていた。
「Kisyaaaan!」
「なんとか地下に入るのは止められた」
人獣一体となった機龍とみほは地下へ向かおうとしたバラゴンを尻尾から引き抜いた。しかしふと下を見下ろすと見知った顔が目に入った。
「あれは沙織さん!?」
それに気を取られバラゴンの尻尾から手を放す。するとバラゴンは体を機龍の方へと向け立ち上がった。
「kiyasyaaaaaaaan!」
咆哮を上げた後、機龍に向け赤いマグマのような熱線を口から吐き出す。それに気づいた機龍とみほ、だが沙織と黒木が居るためかその熱戦を避けずに攻撃を受けとめてしまう。
「Kisyaaaan!!」
「うっ・・・!」
機龍は近くにある建造物に倒れこむ。それを見たバラゴンは機龍に向かって飛び上がって馬乗りになり再び熱線を吐こうと口内を光らせた。
「機龍!」
「Kisyaaaan!」
みほは思わず機龍の名を叫ぶ。機龍はそれに応えるかのように両腕に付いているレールガンのうち、左腕のレールガンから刃物であるメーサーブレードを展開。それをバラゴンの脇腹に突き刺し電撃を浴びせる。
「Kiyasyaaaaan!!」
口内の光は収まったが、その攻撃はバラゴンを逆に怒らせてしまった。バラゴンは機龍の体を押さえつけ胸部に段々と頭突きをし始め、じわじわとダメージを与えていく。
「沙織さんとあの男の人が居なければ自由に戦えるのに!」
みほの初めての戦いが人気の無い森林だった。人気が無かったため自由に機龍の機動力生かし戦えたが、市街地の場合は沙織や黒木のような逃げ遅れた人達や建物があるため、それに気を配りながら戦わないと行けない。今のみほと機龍は自由に戦うことが出来ないのだ。
「ケンさんならどう戦うんだろう」
ふとみほの頭にケンの顔が浮かぶ。みほにある考えが浮かんだ。
「そう言えば近くに大きな空き地があったはず。」
ここに向かうとき空き地を見かけたことを思い出したたみほは一心同体となっている機龍の両腕を動かし、バラゴンの頭の角と右腕を掴む。
「行くよ、機龍!!」
機龍の目が光輝く。太ももと背中のブースターを限界まで吹かしながら立ち上がり、その空き地に向けて飛んでいった。
ケンは座りながら腕と頭を机につけ、目を閉じながら考えことをしていた。だが、怪獣同士の戦いが始まった気配を感じて目を開ける。
「まさかみほ一人で戦ってるのか!」
それに気づいたケンは靴を履き、住んでいるアパートを出て人気の少ない場所に向かった。
「ここなら大丈夫だな」
人気の少ない路地裏に来たケンは剣状の変身アイテムを服から出すと、それを胸に近づけこう叫んだ。
「ネクス!」
身体が光に包まれそのまま空に向かって飛び立っていく。
機龍とみほはバラゴンを抱えたまま大きな施設の建設予定地と思われる空き地に突っ込む形で降りたつ。バラゴンを両腕で突き放し、左足で蹴りを入れバラゴンから距離を取った。
「Kiyasyaaaaaaaan !」
バラゴンは咆哮を上げながら体当たりを仕掛けようとする。
「今だよ機龍!」
「Kisyaaaan! 」
機龍は咆哮上げた後。口から黄色い光線を発射し、それがバラゴンに命中し向かってくるバラゴンを逆に返り討ちにした。
「機龍、止めを差そう!」
「Kisyaaaan !」
みほのその言葉を聞いた機龍はレールガンを構えてそれを発砲。さらに背中の肩にかかる青いバックパックの砲身からバラゴンに向かって砲撃を開始した。
「Kiyasyaaaaaaaan! ?」
バラゴンは砲撃をまともに受けて怯んでいる。それを見た機龍とみほは最後の一撃を入れようとレールガンを構えたとき、再び空に黒い穴が開いたのだ。その穴からバラゴンめがけ紫色の稲妻が放たれる。その稲妻を受けたバラゴンは紫色のオーラに包まれ、目が赤く光だした。
「Kiyasyaaaaaaaan! !」
咆哮をあげると角を光らせそこから赤い光線を機龍目掛けて発射した。
「機龍!」
「Kisyaaaan!」
みほと機龍はその光線を避けるも
それを予測していたバラゴンは飛び上がり、機龍に体当たりした。
機龍はその攻撃を受け倒れこんでしまう。
「Kisyaaaan! ?」
「うっ・・・まだ私は!」
機龍とみほは立ち上がろうとするも紫色のオーラにつつまれたバラゴンは機龍の腕を踏みつけ口内を赤く光らせ始めたそのとき、赤い閃光がバラゴンを吹き飛ばす。
「Kiyasyaaaaaaaan !?」
吹き飛ばされたバラゴンは四つん這いになり着地すると再び立ち上がる。その赤い光がバラゴンの前に降りたつと人型へと変化した。そう、アーディアンネクスだ。
「ケンさん!」
「Kisyaan!」
みほと機龍の声を聞いたネクスは軽く頷き、機龍に近づい起き上がらせた。
「さっきまで一人で戦ってたのか?」
「すいません。でも一人で戦ってなければ私の友達が亡くなってたかも知れないんで。」
「そうか、後は俺に任せてくれ。」
それを聞いたみほは機龍との一体化を解除し、機龍の外へと光に包まれながら降り立つ。そして機龍は青い粒子状になりモンスブレスの中へと戻っていった。
「健闘を祈ります。」
モンスブレスに手をあてながらネクスを見上げてそう言った。ネクスもその言葉を聞きみほの方に頭を向け頷いた。
バラゴンの方に頭を向け。ネクスは意を決してバラゴンと相対する。それを見届けたみほは友人である沙織達を探しに向かっていった。
機龍に救われた沙織と黒木は歩きながら避難場所に向かっていた。
「怪獣に襲われそうになるなんて思わなかったよ。」
「俺も怪獣に襲われのは映画のなかだけだと思ったよ沙織。」
「そういえばあの襲ってきた怪獣が現れた時なんで黒木はボーっとしてたの?」
「それ聞くのか?話すと時間かかるけどいいのか?」
そんな会話をしている二人の前にの制服姿の少女が歩いてきた。沙織にとってその少女は見慣れた人であった。
「みぽりん!?なんで?」
「やっと見つけた・・・」
沙織を見つけた制服の少女、みほは二人を見つけた安心したからか、沙織の身体の前にもたれかかる。
「ちょっと、みぽりんどうしたの?フラフラだよ?」
さっきまで機龍と一体化して戦っていのと必死で沙織達を探していたため、みほはフラフラになっていた。
「急にもたれかかってごめんね沙織さん。隣の男の人は?」
「あっ、でもそれよりみぽりんはなんでここに」
「話すと、長くなっちゃうけど話して良い内容か分からなくて・・・」
「何があったのみぽりん?」
みほは悩んだ、二人に自分が機龍と一緒に怪獣と戦っていたことを話して良いものかと。話した所で二人は信じてくれないかも知れないと悩んだ。だが今言わないと沙織を心配させてしまう、みほは意を決して話した。
「沙織さん、私はついさっきまであの銀色の怪獣、機龍と一心同体に戦ってたんだ」
「え?意味が分からないけど・・・私達を助けてくれたのってみぽりんって意味?」
「君が俺達をあの三式・・・銀色の怪獣と融合して助けてくれたのか?」
みほは二人に自分があの赤い怪獣バラゴンと戦っていた話をした。学校を抜け出してバラゴンに立ち向かったこと、バラゴンを後一歩の所で追い詰めるも急にバラゴンがパワーアップし、逆に追い詰められたことを話した。
「私達を襲ってきた怪獣はまだ生きてるの?」
「まだ生きてる。でも大丈夫、赤い巨人があの怪獣と戦って倒してくれるはず」
「そうなんだ・・・」
「そこに行ったとしても俺達じゃ足手まといになるだけだな・・・」
二人は無力感を感じていた。
ネクスとバラゴンは両者睨みあっていた。
「kiyasyaaaaaaaan!」
先に仕掛けてきたのはバラゴンだ。バラゴンはネクスに向け走りながら飛び上がり、そのまま角を突き刺そうとする。だが、ネクスは右手の拳を握りしめてその拳を突きだし、角に向けて光弾を発射した。
「Kiyasyaaan!?」
バラゴンにその光弾があたり、角は折れ、地面に突き刺さる。自慢の角が折られたことでバラゴンは頭を抱え混乱する。
「よし、今だ!今しかない!」
ネクスは叫ぶと腕を交差しエネルギーを溜める。その腕を広げ、左腕を腰にあて、右腕の手を広げながら天に突きだし電気の溜まり場を作り出した。
「ネクスシウムサンダー!」
そう叫ぶと同時に、バラゴン目掛けてその電気の溜まり場を投げつける。バラゴンはそれに気づいたのか熱線を吐こうとするも時は遅く、その攻撃がバラゴンの頭に当たった。
「Kiyasyaaaan! kiyasyaaan!」
バラゴンの体は全身を包み込むかのように痛み、もがき苦しむ。ネクスはバラゴンのその姿を見るやいなや、止めとばかりに腕をL字に組んだ。
「ネクスシウムクロス!」
叫びながら放たれた光線はバラゴンの体を頭から突き抜け、そのままバラゴンは爆発し跡形もなく消え去った。それを確認したネクスは光に包み込まれながら空へと飛び立ち消えていった。
「やっと避難所に着いたよ」
「そうだね沙織さん」
「あそこから歩いて50分って所か」
避難所の市立体育館に着いた3人。避難所では、怪獣という空想の産物のはずの物への対応に自治体の人や警察の人が頭を悩ませ、民間の人々は不安を抱いていた。そんな人々に三人は囲まれていた。
「みんな心配してないかな・・・」
「してると思うよ」
みほと沙織は自分達を心配する友達や後輩達の姿が脳裏によぎった。するとみほは体育館の中にある人物が入って来ることに気づいた。
「あれってもしかしてケンさん?」
みほは立ち上がりケンに向けて手を振ると、ケンもそれに気づきみほ達の方へと歩いていく。
「みほ、大丈夫か?」
「私は大丈夫ですよ、ケンさん」
みほはケンに頭を下げる。
「みぽりん?この人ってみぽりんの・・・」
「沙織さん、まだケンさんとはそう言う関係じゃないから!」
「違うんだ・・・」
みほの答えに沙織は少し残念そうな顔になる。
「みほ、そこの二人は?」
「この二人ですか?一人は私の友達、武部沙織さん。もう一人は初対面なんで、名前が分からなくて・・・」
その言葉を聞いた黒木と沙織はそれぞれ簡単な自己紹介をした。
「俺は谷堂黒木、二人共よろしく。」
黒木は二人に頭を下げる。
「私は武部沙織っていいます。」
沙織はケンに頭を下げた。
「俺は柏原ケン。」
ケンは手を差し出した。黒木と沙織も手を差し出し、順番に握手をする。すると二人からある力を感じ取った。
「そうかあの二人にもこの力が・・・」
「ケンさんどうしたんですか?」
「みほ、彼と彼女はみほと同じ力が眠っている。」
ケンは確かに感じ取った。黒木と沙織に怪獣と共に戦う力があることを。二人の会話を聞いていた黒木と沙織はただ頭を傾げるだけだった。
EP2 END
説明 | ||
やっと2話を公開できました。今回はパグ顔のあの怪獣が大暴れします。 | ||
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