SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第31話 ゼウスと謎の集団  潜入と調査…そして、
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第31話 ゼウスと謎の集団   潜入と調査……そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 封鎖している場所への潜入は簡単に潜入することが出来た、何せゼウスはプロである。軍に入っていた頃は敵軍の施設など、いくつもの潜入任務(スニーキングミッション)をこなし成功させているのだから。それに封鎖をしたと言っても所詮相手は素人(アマチュア)であるゼウスから見れば抜け穴などいくつでも見つけることが出来たのだった。

 

「(簡単に潜入はできたが…一体彼らが何者で何のためにこの場所を封鎖しているのか、全く見当がつかないな……先ずは情報を集めるか。)」

 

目的が分からない以上動きようがないので、先ずは情報を集めることにした。住宅街の屋根の上を素早く、そして静かに走っていると、

 

「(おっ! ちょうどいい所に人が)」

 

ゼウスが屋根の上から見下ろす先には4人のプレイヤーが集まって何やら話していた。何か有益な情報が聞けるかどうか分からないが、ゼウスはなるべく近くまで近づき身体を伏せて‘’聞き耳スキル‘’を使い、屋根の上から聞き取ることにした。

 

「いや〜急にメールが来て招集がかかったと思ったら、いきなり「この周辺を封鎖する」って、隊長達も随分無茶を言いますよね〜。」

 

どこか弟分を漂わせる男がそう口をひらいた。

 

「うむ。だが隊長達のことだ、何か理由あってのことだろう。」

 

それに答えるように大柄の男が言うと、サングラスをかけた男がこのようなことを話し始めた。

 

「そんなことよりも知っているか? 今日の昼ごろキリト様が‘’笑う棺桶‘’(ラフィン・コフィン)の一味に襲われた話しを。」

 

「何? それはまことか!?」

 

「マジで!?」

 

大柄の男と弟分の男が驚く中、サングラスの男は話しを続けた。

 

「聞くところによると相当ヤバかったみたいだぜ、途中アスナ様が駆けつけて来なかったら今頃この世界には…………」

 

そう言って途中で口をつぐむサングラスの男

 

「それでその後どうなったのだ? キリト様、アスナ様は無事なのか?」

 

迫るようにサングラスの男に問いかける大柄の男、サングラスの男は、「まぁ、落ち着け」と前置きするようにして続きを話した。

 

「二人は当然無事だ。棺桶の一味の男はキリト様に討たれたそうだ…」

 

「そうか、無事で何より。」

 

「良かったです〜」

 

大柄の男と弟分の男はキリトとアスナの無事を聞けて安堵した。そして、ここでようやくさっきまで会話に入らかった寡黙の男が口を開いた。

 

「だが、今回の一件で二人は相当心身を痛めたそうな…故にお互い心身を癒すためにアスナ邸に二人が入るのを見たという情報もある。」

 

「えっ、そうなのですか?」

 

「何と! そうであったか。」

 

驚く表情をする二人に寡黙の男は気にせず話しを続けた。

 

「そして、今回の周辺封鎖は二人の時間を不埒な輩から守るためにあると見ている。現に先ほど別の所でアイングラット新聞のアオバという記者が進入を試みようとして捕まっているからな。」

 

「へぇ〜そうだったんですね、それで捕まえた新聞記者は?」

 

弟分の男の質問に寡黙の男が答えた。

 

「今頃は黒鉄宮の牢屋の中だろう…朝には解放するつもりだ。」

 

寡黙の男が淡々と答えた。そして、大柄の男は今までの話しを聞いて、封鎖していることがちゃんと意味をなしていることに嬉しく思い、愉快そうに声を出した。

 

「何はともあれ、あの二人には仲睦まじくいてもらいたいものだな…さて、この封鎖に意味があると分かったことだし、周辺の見回りでも行くか。」

 

そう言う大柄の男の言葉を合図に残りの三人もそれぞれ別れて動き出した。

 

 

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「………………。」

 

4人が完全に離れたことを確認するとさっきの会話から考察に入った。

 

「(どうやら、あいつらの目的はキリトとアスナの時間を邪魔させないようにこの周辺の封鎖をしているみたいだな、何ともまぁ〜やることが大掛かりな事で……)」

 

流石のゼウスもこの周辺の封鎖理由を聞いて度肝を抜いた、いくら二人の時間を邪魔され無いようにするとは言えここまで大掛かりにするとは思わなかった、それにもう一つゼウスにとって気掛かりなことがあった。

 

「(しかしキリトもアスナも目立ちたがり屋じゃないよな…どちらかというとコソコソ、いや静かに過ごしたいタイプの人間のはず……。)」

 

ゼウスはキリトとアスナ、その二人に関わる事は少ないが遠目で何回も二人の様子を見てきたが、決して自ら目立つような事を起こすような人物では無かったはず…いくら二人が「他の人に邪魔されたくない」とはいえ、’アスナの家の周辺を徹底して封鎖する‘という事に二人の性格からして到底考えられないことだった。

 

「(それだけじゃない、ここを来るまでざっと見て50はいる警護の数、キリトとアスナを‘’様‘’づけで呼ぶ敬愛っぷり、‘隊長達‘って言葉が出ているから司令塔は複数存在してるはず…どこかのギルド?金で雇われた傭兵?それとも二人のどちらかの私兵部隊か?……いや、そんな大層なものを持つような性格じゃないよな二人は……。)」

 

「じゃあこの連中は一体何者何だ…。」と小さくつぶやきながら考えをするゼウス、全くもってキリトとアスナ、それとここを封鎖している連中の関係性が見えてこないのだ。この関係性が分かれば、二人がこのような大掛かりなことをした理由も少しは分かると思ったのだが……。

 

「(う〜ん……おっ!そういえば、‘’マスター‘’が教えてくれた情報の中にこんな情報があったな………『キリトとアスナにそれぞれ隠れファンクラブが存在している』と…)」

 

ここであることを思い出すのだった、それはゼウスの行きつけのお店の‘マスター‘というプレイヤー(というより情報屋)が教えてくれたものだ。美味しいコーヒーとついでに面白い情報を(タダで)注文したら、教えてくれたものだ。最もあの時はマスターもこの情報の確証が無く「あくまで噂ですが…。」と話していたのでゼウスも噂程度しか思っていなかった……が、その噂も確証へと変わり、また、ゼウスが抱いていた疑問を解く鍵にもなりつつあった。

 

「(もし、ここを警護している連中がどちらか、あるいは両方だと考えると連中の行動に辻妻が合うな。)」

 

ファンクラブと言えばよくアニメのヒロインとかによくあって、主人公や周りが関わろうとすると煙たがられたり、時には抹殺しよう企んだり、ひどい時には勝手にヒロインを偶像視してヒロインの意思を無視した行動を取ることもあったりとゼウスにとってはあまり良い印象はなかった(ゼウスのアニメ知識より。)

そして、そこから考えるとこの封鎖もまた、キリト、アスナの二人の意思ではなくファンクラブによる独断によるものだとゼウスは確信するのだった。

 

「(とりあえず、ここの連中がファンクラブの一員ということだけでも収穫かな…まぁ、大した金額にはならないけど……………さて、これからどうする?)」

 

伏せている状態から中腰になったあと辺りを警戒して誰もいないことを確認すると、ゼウスはそのまま後ろに倒れ屋根に寝転んだ。

この封鎖が、誰が、何のために、行ったものなのか知ることが出来き、おまけに噂だった存在を決定づける確証も得ることが出来た。これをマスターに売れば小遣い程度にはなるだろう…収穫としては十分とはいかないがまずまずだ。また、ここにいても、いずれ見つかり運悪く捕まれば朝まで牢屋入り、普通の人ならここは早急に離脱するべきなのだが………。

 

「(それじゃあつまらないんだよな〜だからって、このまま帰るのもな…。)」

 

流石はゼウスと言えばゼウスである。このような危機的状況?の中でも楽観的な態度を崩さず、さらに刺激を求めているのだった「何か面白いことは無いかな?」と、そんなことを思いながら夜空を見て考えていると、あることに気が付いた。

 

「ん?…今夜は満月か…。」

 

ちょうど曇に隠れていた満月が顔を出し、この街を包み込むかのように月明かりが辺りを照らすのだった。当然その月明かりはゼウスも照らして、何とも言えない心地よさが身体を包み込むのだった。

 

「……………酒でも持ってこれば良かったな、月見酒が出来たのに…。」

 

そう小さく呟くと、ふとあることを思い出した、‘満月の日は色々な効果をもたらす事’を…。

何でも満月の夜は月の引力が強くなると言われており、その結果、感情が高ぶり犯罪や事故が増えることもあるみたいだ。また、男女の中が一気に縮まるのも満月の夜の日だと言われている。理由はゼウスにも分からないが…。

 

「(とりあえず、お互いの関係を深めたいのなら、満月の夜にデートだな。)」

 

今、この場所にいる事が見つかれば大変なことになることも忘れてゼウスは満月を見続けた、そして、ゼウスは思うのだ。『一体どれほどの人間がこの美しい満月を見ているのだろうか…』と、エド、レクス、コウ達やレンファ達、カンベーやアオバ等は皆、この美しい満月を知っているのだろうか? そして、キリトとアスナも二人でこの満月を見て……………ん?ちょっと待てよ?

 

「街を封鎖するというインパクトで気付かなかったけど…………思えばキリトとアスナは今二人っきりなんだよな?ということは……………。」

 

今回の出来事でお互い心身共に疲れている。

       ↓

心身を癒すために二人でアスナの家に入る。

       ↓

満月の夜のため、距離が一気に縮まり、離れたくないと想いが強くなる。

       ↓

身体は闘争(性欲)を求める

       ↓

アーマードコアの新作が…………いや、違う。

       ↓

エロゲー的イベントシーン突入。(←この発想まで約1秒)

 

「!!!!!!!!!?」

 

その時ゼウスに電流走る――!

それと同時にゼウスは深い穴に落ちるように後悔もした「何故、こんな愉快なこと早く気づかなかったのか…」と。?気にしていた自分を責めたい所だが、今はそんなことしている場合ではない………時間を確認するともうすぐ次の日を迎えようとしていた。

 

「急がねば! 今からでも間に合うか…。」

 

そう言って「笹食っている場合じゃねえ!」と言い表しそうな某パンダのような態勢で屋根から飛び降りて走り出した。場所は二人がいるアスナの家…。

 

「……………ニヤリ(ゲス顔)」

 

「今から悪いことをします」と言いたそうな顔をしながら、周りの警備に悟られないように静かに走るのだった。

 

 

 

 

Tobecontnued…

 

 

 

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あとがき

 

 

第31話いかがだったでしょうか? 真面目なゼウス、風流深いゼウス、そして、’いつもの’ゼウスになりました。見かけによらず綺麗な景色とか絶景が結構好きだったりします。

さて、今回のお話しでりキリトとアスナにファンクラブがいる事が分かりました。ここで裏設定なのですが…………キリトとアスナが攻略で頭角を現すにつれて密かにファンクラブが出来ました。最初はどちらも数人の結成でしたが攻略が進むにつれて人が増えて行きました。そして、キリトとアスナが攻略について対立するとこのファンクラブも同じように対立しました。大きな争いこそはなかったものの、お互い睨み合い、その良さを論争しあいました。それから、キリトとアスナが圏内事件を解決して、二人の仲が良くなるにつれて二つのファンクラブは複雑な想いを持ち考えました、「このまま対立して良いのか……?」と、

そしてこのような状況下の中、とある三人の人物が立ち上がりまし。この三人は「キリトとアスナの恋を応援する」「そして、それを支える。」という新たな思想の元で立ち上がり、二つのファンクラブの仲介役となり一つのファンクラブへと統一したのでした。

ちなみに、この封鎖が何気にファンクラブを統一してからの初めての共同作業だったりします。

 

 

ゼウス「長いよ設定! これでスピンオフ1本作れるぞ!!」

 

主「すまん、書いていたら熱が入ってしまって………。」

 

ゼウス「というか、何でこんな裏話しなんか書いたんだよ。」

 

主「だって次回、’’アイツら’’が出るもん。」

 

ゼウス「アイツらって…………………まさか’’アイツら’’出るのか!!?」

 

 

 

次回、キリトとアスナのムフフな事と、あの三人が登場します。

 

 

 

それではこの辺で、ではまた。

 

 

 

 

説明
どうも、グルメです。
SAOの新作が4クールまですることに驚き、秋アニメの良作の多さに全部見れるのか?と不安になりながらコツコツと下書きを進めている日々を過ごしています。

さて、今回のお話しは謎の封鎖をしている怪しい集団を調べるために調査を開始するゼウス…………彼らは何者?目的は?そして、行き着いた真実とは?

それでは、どうぞ。
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コメント
本郷さん ようやく自分が描きたかった主人公を書けたような気がします。強くて、頼りになる、けどアホなことに突っ走る、そんな主人公を描きたかったのです。これからも、パロディはもちろんネットのネタ用語はどんどん使って笑いは取っていきたいですね。(グルメ96)
やはりワレアオバは捕まりましたか、何気にアーマードコアの新作宣伝がありますしw そして電流を奔らせて閃くんじゃないゼウスww(本郷 刃)
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SAO~黒を冠する戦士たち~ オリキャラ オリジナル ソードアート・オンライン 他作品からの流用あり 三次創作 

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