スマブラ Abandon World 25「交差する領域で」
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 スネークは、単身でこの世界に散っていった仲間を探しに行った。

 敵に見つからないように進みつつ、もし敵に見つかった場合も迫撃砲で反撃を受けずに攻撃する。

 この世界は身を隠せるような場所がほとんどないため、隠れるのはほとんどダンボール頼りになる。

 といっても、こんな場所にダンボールがあればほとんどの人が不自然すぎて気付くだろうが、

 何故か魔物には気付かれなかった。

「戦いに慣れているあいつらなら、弱い奴程度なら軽くあしらえるだろう。

 だが、連戦が続いては体力が持たない、その前に見つけなければならない」

 襲い掛かってきたゾンビをスネークは手榴弾で撃退し、ゾンビ犬は麻酔銃で無力化する。

 相手に合わせて武器を使い分ける傭兵らしい器用さが出ていた。

 

 その頃、ロックマンとパックマンは、巨大蜘蛛や蛆の塊と戦っていた。

「それっ!」

「やあっ!」

 ロックマンが蛆の塊にロックバスターを放ち、パックマンがゴーストを召喚して攻撃する。

「うわぁ!」

 蜘蛛の糸がロックマンの足に絡まって動けなくなるが、何とか引きちぎり体勢を整え直す。

 次にロックマンはフレイムマンの特殊武装、フレイムブラストで虫達を焼き払った。

「そぉれ!」

 パックマンが体当たりで巨大蜘蛛を攻撃した後、

 続けてロックマンのロックバスターが直撃し巨大蜘蛛は弾け飛んだ。

「残るは、あの蜘蛛だけだね!」

「ボクがとどめを刺すから、パックマンは足止めを頼むよ!」

「OK!」

 ロックマンがチャージをしている間に、

 パックマンは巨大蜘蛛に向かってフルーツを投げ、巨大蜘蛛を足止めした。

「いくぞ! チャージショット!!」

 そしてパワーが溜まった後、ロックマンのバスターから巨大なエネルギー弾が飛んだ。

 それが巨大蜘蛛に命中すると大爆発を起こし、大爆発が治まると巨大蜘蛛は跡形もなく消滅した。

 

「ふぅ、これで敵は全部倒したかな?」

「早くみんなと合流しなきゃ……」

 

 一方、スネークは仲間がどこにいるのかを探していた。

 目印が少ない以上探すのは難しいが、それでもスネークは根気よく探した。

「ん? あれは……?」

 そして、4分30秒後、スネークは人型の影と丸い形の影を見つけた。

「ロックマンに、パックマンじゃないか」

 スネークが見つけたのは、同じく異世界からやって来た、ロックマンとパックマンだった。

「わーい、スネークだー!」

「よかったー!」

 ロックマンとパックマンはすぐにスネークの胸元に飛び込んだ。

「なっ、いきなり何をする」

「だって、ボク達だけだと不安だったから……」

「スネークみたいな人がいれば、安心するんだよ」

 ロックマンとパックマンは、人間年齢に換算するとまだ子供だ。

 そんな二人がこんな場所にいれば、一晩で精神がやられてしまうだろう。

 だから、スネークのような大人に出会えたのが嬉しかったのだ。

「ちょうどいい、俺は仲間を探していたところだ」

「えっ、本当?」

「ああ。……ここは、怖いか?」

「うん、ちょっとだけ。でも、仲間と一緒なら、大丈夫かな?」

「安心しろ、俺が守ってやる。信じる事が、生き残る事への近道だ」

 スネークの頼もしい姿に、ロックマンとパックマンは安心するのだった。

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「はっ!」

「ロックバスター!」

「パックアタック!」

 スネークがロケットランチャーで広範囲をまとめて攻撃し、

 ロックマンとパックマンが敵にとどめを刺していく。

 全員、遠距離攻撃ができるため、反撃を受けずに敵を倒していた。

 特に、スネークとロックマンは同じ兵器を使う者としてとても息が合っていた。

「凄いねぇ、スネーク! 爆発物や銃器を巧みに扱えるなんて」

「俺が得意なのは戦闘ではないがな……。ロックマンも色んな武装を上手く使い分けているな」

「えへへ、ありがとう」

「ボクもキミ達に負けないくらい、た〜っくさん活躍しちゃうからね!」

 パックマンもまた、ロックマンやスネークを見て頑張る事にした。

 

 こうして、スネーク、ロックマン、パックマンがあと少しでラストホープに辿り着こうとした時だった。

―ブゥン

「うわっ!?」

 突然、三人の目の前に、ゴーレムが三体現れた。

 赤い鎧を着た女戦士のゴーレムは盾を、青い鎧を着た女戦士のゴーレムは剣を、

 緑の鎧を着た女戦士のゴーレムは槍を持っていた。

 ゴーレムの目は鋭く、三人に対し極めて敵対的な姿勢を取っていた。

「これって、ワイリーナンバーズのような、そうでもないような……!?

 でも、なんだか生気が感じられないな」

 そう言ってロックマンはロックバスターを構える。

「恐らくはあいつの差し金だと思うが……」

「何にしろ、倒さなきゃこの先には進めないみたい、ってところかな?

 悪いけど、この戦いはボク達が勝つからね!」

 スネークも銃を構え、パックマンも彼の後に続いて戦闘態勢を取る。

 異世界からの三戦士と、女戦士型ゴーレムとの戦いが始まった。

説明
待たせたな! 今回はスネーク、ロックマン、パックマンの他社組が主役です。
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スマブラ 長編 ロックマン パックマン スネーク 他社組 

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