スマブラ Abandon World 26「待ち受ける試練」 |
「……」
「当たらないよ! スパークショック!」
緑の鎧のゴーレムが槍を持って回転しながら斬りつける。
ロックマンはそれをかわしながらスパークマンの特殊武装、
スパークショックで青い鎧のゴーレムを痺れさせる。
スネークも後方からバズーカでゴーレム達をまとめて攻撃した。
「……」
「うわぁ!」
赤い鎧のゴーレムが盾をパックマンに叩きつけダメージを与える。
よろめいたところに、青い鎧のゴーレムが体当たりを繰り出して吹っ飛ばした。
「うぅ……だけど、やられっぱなしのボクじゃないからね! リーフシールド!」
ロックマンはウッドマンの特殊武装、リーフシールドで周囲に木の葉を出した後、
それをゴーレムに飛ばした。
スネークは地雷を設置し、突っ込んでくるゴーレムにそれを踏ませてダメージを与える。
パックマンは本来の姿に戻った後、赤い鎧のゴーレムに体当たりする。
赤い鎧のゴーレムは盾から衝撃波を飛ばしてロックマンを切り裂いた。
「あいたたた、ちょっときついね」
「あまり無理はするな」
「うん」
スネークはロケットランチャーで緑の鎧のゴーレムを攻撃し、
ロックマンとパックマンは遠距離から飛び道具で狙撃する。
青い鎧のゴーレムはロックマンに斬りかかろうとしたが、
先ほどのスパークショックが効いたのか動けなくなった。
緑の鎧のゴーレムが槍を投げた後、それが分裂してスネーク達に降り注ぐ。
赤い鎧のゴーレムはパックマンに向かって体当たりを繰り出しダメージを与えた。
「ロックバスター!」
ロックマンはロックバスターで緑の鎧のゴーレムを撃って防御を崩そうとしたが、
装甲までは撃ち抜く事はできなかった。
「はぁ、はぁ……相手の装甲が硬くてまともなダメージを与えられないよ」
なかなか相手の防御を崩す事ができず、悔しがるロックマン。
「恐らく、あの鎧は特殊な素材でできているだろう。通常の兵器では破壊する事ができなさそうだ」
「一体、何をすればあれを壊せるんだろう……」
どうしようかと相手の出方を伺っていた、その時。
「ハァッ!」
どこからか青いものが現れ、三体のゴーレムを攻撃した。
それがジャンプして元に戻ると、そこにいたのは音速で走り抜ける事ができる青いハリネズミ、
ソニックだった。
「ソニック!」
「大丈夫か、スネーク、ロックマン、パックマン!」
「ああ、問題ない」
「ボクは大丈夫だよ」
「相手は硬かったけど、ね」
三人は、スマブラメンバーが助けに来てくれた事に喜んだ。
ソニックは三体のゴーレムをきっと睨んだ後、丸くなって体当たりを繰り出した。
ロックマンは青い鎧のゴーレムにクラッシュマンの特殊武装、クラッシュボムをくっつける。
青い鎧のゴーレムは剣を構えてスネークに突っ込んできたが、
スネークに剣が命中する直前でクラッシュボムが爆発しゴーレムは怯む。
スネークはその隙にライフルで青い鎧のゴーレムを撃ち抜いた。
「……」
「おっと!」
赤い鎧のゴーレムが衝撃波を繰り出すがソニックはそれを軽々とかわし反撃の蹴りを繰り出す。
緑の鎧のゴーレムは掌に氷を纏わせ、手刀でスネーク達を薙ぎ払った。
「こいつら、息が合いすぎだぜ」
「ボク達も、この魔物に負けないくらいチームワークがばっちりだって事を証明しよう!」
「ああ!」
ソニックが丸くなって回転した後、ロックマンはビートを呼び出してソニックを掴んだ。
「これなら、相手の攻撃が届かないから」
「反撃を受けずに攻撃できるな!」
ソニックがそう言うとビートから離れ、勢いよく緑の鎧のゴーレムに体当たりした。
その隙にスネークはバズーカを構え、ソニックが離れた後に緑の鎧のゴーレムに発射した。
バズーカが着弾すると爆発が起こって三体のゴーレムを巻き込み、ダメージを与えた。
「よし!」
「……」
スネークが喜ぶのも束の間、青い鎧のゴーレムが回復場所を作って三体のゴーレムの傷を癒した。
「回復されたか!」
「……」
「……」
「うおっ!」
三体のゴーレムの回復が終わると、赤い鎧のゴーレムと緑の鎧のゴーレムがソニックに攻撃をしてきた。
緑の鎧のゴーレムの攻撃は回避できたが、赤い鎧のゴーレムに隙を突かれてダメージを受けてしまう。
「大丈夫、ソニック!?」
「No Problem! これくらいのダメージ、どうって事はないさ。食らいな!」
ソニックは丸くなって緑の鎧のゴーレムに体当たりを繰り出すが、赤い鎧のゴーレムの盾に阻まれる。
「……」
「ちっ!」
「だったらボクに任せて!」
パックマンは手からビームを飛ばして緑の鎧のゴーレムの動きを止める。
「……」
「今だよ、ロックマン、ソニック!」
「「OK!」」
パックマンの合図でロックマンとソニックが頷くと、
ロックマンはバスターにパワーを溜め、ソニックも力を溜める。
「「ブルー・バスター!!」」
そして最大までパワーが溜まると、二人の青き戦士が必殺の一撃を放った。
それが緑の鎧のゴーレムに命中すると、ゴーレムは呻き声一つせずに砕け散った。
「やったぁ!」
「OK、この調子で行こうぜ!」
「……!」
「……!」
緑の鎧のゴーレムを倒して喜ぶソニックとロックマン。
すると、赤い鎧のゴーレムと青い鎧のゴーレムは動揺し、
四人に突っ込んでいくもスネークのおかげで攻撃は当たらなかった。
二体のゴーレムは改めて構え直すと、本気の目を見せた。
「いいか、あの二体は仲間の一人が倒された事で本気になっている。
ソニックとパックマンは前線に出ろ。俺とロックマンは後方から援護する」
「ああ」
「任せて!」
「スネーク、一緒に頑張ろうね!」
接近戦が得意なソニック、遠距離戦が得意なスネークとロックマン、
そしてどちらもこなせるパックマン。
スネークはそれぞれの得意分野を生かすべく三人に号令をかけた。
「ハァッ!」
「それっ!」
ソニックが青い鎧のゴーレムに接近してパンチとキックを繰り出す。
ロックマンもソニックを支援するようにロックバスターで攻撃した。
「えいやっ!」
パックマンは本来の姿に戻って赤い鎧のゴーレムに体当たりし、防御を一瞬だが崩す。
そこにスネークが投げた手榴弾が命中し、赤い鎧のゴーレムは大ダメージを受けた。
ロックマンが手榴弾の命中した箇所にチャージショットを放つと、鎧に罅が入った。
「ソニック、今だよ! そこを狙って!」
「おうっ!」
ソニックが物凄いスピードで罅の入った場所目掛けて体当たりすると、
ゴーレムが纏っている赤い鎧が砕けた。
「やったぁ、鎧が砕けたよ!」
「……!」
自分の鉄壁の防御を崩された事に動揺した赤い鎧のゴーレム。
ならば早めに決着をつけるべき、と大急ぎで青い鎧のゴーレムと共に周囲から力を取り込む。
すると、力が「震えて」いるのか、周辺で地震が起こった。
「い、一体何が起こるんだ……?」
「I don't know……だが、油断はするなよ」
「もちろんさ!」
そして地震が治まると、赤と青の左右非対称の鎧を纏ったゴーレムが彼らの目の前に立っていた。
本来は赤・青・緑の三色の鎧となるはずだったが、
ロックマンとソニックの合体技で緑の鎧のゴーレムが倒されたため、鎧は二色で、完全体ではない。
「合体か!」
「Oops……だが、遅すぎたな。俺の敵ではない!」
そう言ってソニックはゴーレムに体当たりした。
「うわぁぁぁ!」
「ぐぅぅっ!」
合体ゴーレムはロックマンを剣で斬りつけ、続けて盾から衝撃波をスネークに向けて放った。
「よくもロックマンとスネークを!」
パックマンはゴーストを呼び出して合体ゴーレムを攻撃する。
そこにスネークが拳銃を連射して牽制する。
何度も攻撃を受けたゴーレムの鎧にたくさんの罅が入った。
「今だ、ロックマン!」
「いっけぇーーーー!!」
そして、ロックマンのチャージショットが合体ゴーレムを貫くと、
大爆発と共に合体ゴーレムは砕け散った。
「やった……!」
「やったね!」
「A piece of cake、楽勝だぜ!」
「任務完了……」
女戦士のゴーレムとの戦いに勝利した四人は大いに喜んだ。
すると、スネークの頭の中に女性の声が聞こえてきた。
―聞こえますか?
「ああ、聞こえるぞ、アスティマ」
―次の仲間がいる場所が見つかりました。すぐにラストホープに戻ってきてください。
「分かった」
「? 誰と話をしていたの?」
独り言を言っているように見えるスネークにキョトンとするロックマン。
それにスネークは「女と話した」とだけ言った。
「んじゃ、そろそろ戻ろうぜ」
「うん!」
「仲間も、順調に戻ってきているな」
こうして、四人は無事ラストホープに戻る事ができた。
説明 | ||
他社組のボス戦となります。 このゴーレムのモデルはテイルズオブシンフォニアのシルフ三姉妹です。 |
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