新ビーストテイマー・ナタ10 |
ナタはアークからそっぽを向くように顔を背けて眠りに就こうとしました。アークはナタの身体を後ろから包み込むようにそっと抱きしめます。
「私ね、アークの嫌いなところ、一つだけあるの」
「私の嫌いなところですか?直したいので教えてください」
「ううん、多分言っても直せないと思う」
「教えてください!必ず直してみせます」
「えっとね、おじさんやお師匠様は私が間違ったことしてると、それはダメだって言って教えてくれるの。アークは私が間違ってても絶対にダメって言わないでしょ?だから私、アークと一緒にいたらダメな子になっちゃう」
「それは…確かに難しいですね」
「ほら、やっぱりアークにはその性格だけは絶対直せないじゃない?」
「ナターシャ様の為なら直してみせます」
「私、おじさんに褒められるとすごく嬉しいのに、アークに褒められても嬉しくないのよ…」
「それも…なんとなく、察していました」
「それってきっとアークはいつも褒めてばかりだからだと思う。お世辞に聞こえちゃうんだ」
「ゲイザー様にはやはり敵いませんね…」
「アークの本当の気持ちが知りたいんだよね」
「私はナターシャ様を愛しています」
「なぜかアークからは愛情を感じないのよ…」
「どうすれば…私の愛情を伝えることができるのでしょうか?」
「多分おじさんも悩んでる。おじさんはいつもエッチなことした後、すごく悩んでるから…」
「えっ、ゲイザー様も…。一体、何を悩んでいらっしゃるのですか?」
「こんなことがしたいわけじゃない…っておじさんの声が強く聞こえてくるわ」
「ゲイザー様の声が聞こえると言うことはフラウ様の声も聞こえるのでしょうか?」
「おばさまも悩んでる。おじさんの赤ちゃん、産んであげたいって…」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第10話です。 | ||
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