新ビーストテイマー・ナタ19 |
その頃、ナタはミカエルと一緒にティータイムを楽しんでいました。香りの良い紅茶と焼き菓子が高級そうなテーブルの上に並んでいます。
「お味はどうですか?」
「うん、めっちゃ美味しいー!」
「お口に合ったようで良かったです」
「どうして私だけ、おじさんやアークと一緒に書斎に行っちゃダメなの?」
「あなたはまだ知らなくても良いことがあるからです」
「ふーん。私、十年前より賢くなったと思うんだけど」
「ええ、あなたはとても賢い子です。だからこそ、まだ時期尚早だと判断しました」
「エッチなことが書いてあるんでしょ?そのくらい平気だよー」
「あの子にもまだ時期尚早だったかもしれません…。しかし勇者ゲイザーなら、あの子のことを理解して正しい道に導けると信じているのです」
「あの子って、アークのこと?」
「アークと呼ばれているのですね。今はまだあの子の名を明かす時ではありません」
「えっ、アークの名前はアークじゃないの?」
「アークと言うのは勇者があの子に付けたニックネームのようですね」
「ねぇ、ミカエル様は勇者に会いに行ったりしないの?ずっとこんなところにいたら退屈じゃない?」
「私も勇者と共に過ごしたいと思う時がありました。時々、あの子のことが羨ましく思うのです」
「じゃあミカエル様も私の仲間になってよ?」
「私があなたの使い魔になるのですか?面白いことを言う子ですね…」
「だってミカエル様、アークより強そうなんだもん!」
「あの子はもしかしたら私より強いかもしれません…」
「えーっ、魔力はミカエル様の方がアークの何倍も強いけど?」
「今はまだ…そうでしょうね。あの時、私があの悪魔を倒せたのは奇跡でしたから」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第19話です。 | ||
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