新ビーストテイマー・ナタ82 |
ナタの部屋のドアをノックする音がしました。
「ナターシャ、起きてるか?大事な話があるのだが…」
「お、おじさんだ。まだドア開けちゃダメ!」
ナタは慌ててベッドの周りに脱ぎ散らかしていた服を拾い集めると着替えました。アークは焦らず服を拾って着たのでナタはドアを開けました。
「大事なお話ってなぁに?」
「ここでは話せない。こっちに来なさい」
アークはゲイザーの方を睨みつけていますが、気にせずナタを連れ出しました。
「前に私がお前に頼んだ事は覚えているか?」
「うん…。あの魔法をおじさんにかけるんだよね?でも良いのかな…」
「アーク殿が暴走したら、すぐに私にその魔法をかけてくれないか?」
「お師匠様は絶対に使っちゃダメって言ってたんだけど…」
「私が自分に使う事を許可してるんだ。構わないだろう?」
ナタが部屋に戻るとアークに尋ねられました。
「ゲイザー様は先程、何の話をされたのでしょうか?」
「えっとね、アークには言っちゃダメって言われてるの…」
「ゲイザー様は一体、何を企んでいるんだ?私には話したくないなんて…」
「私にもおじさんが何を考えてるのかわかんない。自分であの魔法をかけて欲しがるなんて」
「もしかして不老不死の魔法?死ななければ私を倒せるとでも?ふふ、倒せるものなら倒してみなさい!」
「なんか今日のアーク変だよ?少し邪悪な波動が出てる…」
「私とゲイザー様のどちらが格上か思い知らせてあげますよ?」
「どうしたの、アーク?昨日までのアークとはまるで別人…。魔王の波動が出てるし…」
「私はアラヴェスタの方へ出かけて来ますよ。帰りは少し遅くなると思いますが、ナターシャ様はこれからマルヴェールの方へお帰りになられますか?」
「うーん、ニアが遊びたがってるからアラヴェスタにも行こうかな?アラヴェスタの方がマルヴェールより面白い場所多いし」
「久々にメサイアの路上ライヴをしようと思ってるのです」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第82話です。 | ||
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