新ビーストテイマー・ナタ91
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ナタが帰宅するとアークはいつものように、ナタをハグしようとしましたが、ナタが嫌がってアークから離れてしまいました。

 

「私…今、そう言う気分じゃないの」

 

「ナターシャ様、私の事が嫌いになってしまわれたのですか?」

 

「そうじゃないんだけど…」

 

「デートの誘いも断られてしまって、ショックでした」

 

「あれはただ周りの女たちの目が気になっただけだよ」

 

「ナターシャ様に嫌われたら、私は何の為に人間になったのかわかりません…」

 

「アークと私が釣り合わない気がしてきて…」

 

「私ではナターシャ様に似合わないと言う事でしょうか?」

 

「違う!逆だよ…。アークがイケメンすぎて隣を歩くのが恥ずかしくなってきたの」

 

「リリスと同じ事を言うんですね…」

 

「またリリス…。アークは私がリリスの生まれ変わりだから好きなだけなんでしょ?私がリリスじゃなかったら相手にもしなかったはずよ」

 

「それは違います。最初にナターシャ様にお会いした時、私はルシファーの記憶を失っていましたので、ナターシャ様がリリスだと気付いていませんでした」

 

「六歳の幼女に普通、ときめく?もしそうだとしたらアークはロリコンじゃない!ロリコンって大人の女には興味ないんだよね…」

 

「私はナターシャ様が年老いても変わらずに愛し続けると思います。ロリコンではありませんよ」

 

「私なんかのどこが良いのよ?」

 

「私には心眼があります。ナターシャ様の穢れのない美しい心を愛していたのです」

 

「子供の頃は心が綺麗だった気もするけど…。今の私の心は穢れきってるよ?」

 

「ナターシャ様の心は穢れてなどいません。リリスも自分は穢れていると言って嘆いていましたが、いつまでも美しい心のままでした」

 

「リリスの話をするのはもうやめて!なんかイライラしてくるから…」

 

「すみません、あまりにもナターシャ様がリリスと似ていたので、つい…」

 

「元カノの話なんか聞きたくないよ?アークは私の事なんか好きじゃないんだよ!」

 

「アークに転生してからは初めてお付き合いします。告白を受けても全て断っていました。天使が人間に恋をするのはご法度でしたから…」

 

「ミカエル様が言ってた意味がわかったわ。天使が人間から愛されなくなった理由」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第91話です。
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