新ビーストテイマー・ナタ97
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ナタは布団の中でもぞもぞしながら向きを変えてアークと向き合いました。

 

「ねぇ、キスして…アーク」

 

アークはナタに情熱的なキスをしました。

 

「ナターシャ様、もう性欲を抑えられそうにないです。すみません…」

 

「いいよ…。しても…」

 

前回よりも少し野生的でありながら、どこか優しさのあるやり方で愛し合いました。

 

「ナターシャ様を性欲の捌け口にしてしまって申し訳ないと思います」

 

「ううん、私がアークに人間になってって頼んだんだもん」

 

「もしお嫌でしたら、無理に相手はせず拒否なさってください。ナターシャ様が嫌がる事はしたくないのです」

 

「うーん、別に嫌じゃないんだけど、してる時にナターシャ様って呼ぶのやめてくれない?」

 

「呼び捨てにして欲しいと以前、仰ってましたね」

 

「うん、なんか他人行儀な感じがして嫌なの」

 

「私はナターシャ様の使い魔なので、ご主人様であるナターシャ様を呼び捨てにするわけにはいきません」

 

「でもお友達のニアは今、私の使い魔だけど私のことナタって呼ぶよ?」

 

「ティターニア様は妖精の国の女王であられますし、ナターシャ様とはご親友なので呼び捨てにされるのは当然でしょう。私は天界でも階級は下位の天使でしたし、ナターシャ様の方が私より天界の階級も上です」

 

「階級とかどうでもいいよ?私、別に使い魔が私より階級が下とか思ってないし、みんなお友達だから階級があるなら同じ階級でしょ?アークは恋人だから階級があったとしたら、むしろ私より上かもしれないよ?」

 

「なるほど…。ナターシャ様にはそのような立派なお考えがあったのですね!」

 

「立派って言うか…なんでビーストテイマーってみんな使い魔に呪いをかけるの?真っ白なビーストカードにも、最初から強制送還魔法がかけてあって、主人から離れ過ぎると無理やりカードに戻されるんだけど、それは全部解除してあるよ」

 

「ナターシャ様は本当にお優しいですね」

 

「もし私のこと嫌になったらいなくなっちゃうと思うけど、嫌いなら我慢して側にいて欲しくないの」

 

「ええ、私は私の意思でここにいますからね」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第97話です。
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