新ビーストテイマー・ナタ101 |
ゲイザーの昔話はまだ続きます。
「ところが父上にそれを見せても、こんな物を作った覚えはないと言うのです」
「昔のことなので忘れてしまわれたのかしら」
「それがもし、母上の本当に愛した男からの贈り物だったとしたら…」
「お母様に確かめたのですか?」
「父上は覚えていなかったので、母上にも聞いてみたら、苦笑いしていました。とても怪しいです…」
「照れ隠しだったのですよ、きっと」
「そうでしょうか…。私の推理が正しければ、おそらくあれは母上の一番好きな…」
「私が明日、お母様に聞いて確かめて来ます」
「いえ、この話は置いておいて、今はフラウの事が…」
「いいえ!私には重要な事ですから」
「とにかく!私はフラウの悪口は言っていませんので信じてください」
「その事は信じます。でもそれって上手く行っていない夫婦の条件なのでしょう?」
「ええ、一番好きな人と結婚しなければ幸せになれたんだと思います」
「私は幸せです!一番好きな人じゃなかったらこんなに幸せではなかったと思います。そこは譲れません」
「私には悪口を言えるような相手の方が、結婚して本当に幸せなんだと思えますけどね」
「グロリアさんからもゲイザー様と結婚している私は幸せ者だと言われてますから!うだつの上がらない旦那様とは大違いだって」
「でもグロリアさんは私と握手する際、いつも手が震えていらっしゃいますよね…」
「それはゲイザー様が憧れのダーク様だからですよ?」
「私はてっきり元三億の賞金首だから怖がっておられるのかと思いました」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第101話です。 | ||
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