新ビーストテイマー・ナタ108
[全1ページ]

一階からフラウの声がしました。

 

「一体、何の音?ナターシャちゃん、今お風呂上がったところだから次、どうぞ?」

 

「はーい!あなたも一緒にお風呂に入る?なんかちょっとくちゃいし」

 

「オイラ、お風呂は嫌いなんだけどなぁ。まあ人間になったから溺れることはなさそうだけどよ」

 

「ナターシャ様、いけません!私の心眼にはそいつの正体が中年男であるとわかっています」

 

「えっ、この子が中年のおじさん?」

 

「多分、人間の年齢だとオイラはゲイザーより年上かもな」

 

「うーん、私より年下にしか見えない…」

 

「この服はゴミ捨て場で拾った奴だから臭うのかもしれねぇや」

 

「あなたホームレスだったの?可哀想…」

 

「裸でアラヴェスタの街中を歩いてたら、騎士団の連中に追い回されて散々だったぜ?」

 

「露出狂の変質者に見えたのでしょうね」

 

「とりあえずお風呂入ろ?」

 

「えへへ、ナタと一緒にお風呂に入るの久しぶりだな」

 

「ダメです!ナターシャ様」

 

「アークも一緒にお風呂入る?」

 

「えっ、私もですか?」

 

「子供の頃は一緒に入ってたのに、最近一緒に入ってなかったよね?」

 

「そんなことをしたらゲイザー様に叱られますので…」

 

「うーん、今更裸見られたくらいで、私恥ずかしくないよ?いつも見てるじゃない」

 

「それはそうなのですが…」

 

「このむっつりスケベ!てめぇがナタの風呂を覗き見してたのオイラは知ってんだぞ?」

 

「あれは護衛の為の安全確認をしていただけでして…」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第108話です。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
95 95 0
タグ

リュートさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com