新ビーストテイマー・ナタ110
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ナタが寝る時もピーターがナタの布団の中に潜り込みます。アークはついに怒りが爆発してしまいました。

 

「ナターシャ様!私と言うものがありながら、そんな男をベッドに連れ込むとは…」

 

「ピーターはこんなに小さくて可愛いのに大丈夫だよー?」

 

「彼は立派な大人の男性です。見た目に騙されないでください」

 

「うーん、そう言われても…。どう見ても年下の男の子だし…」

 

「見た目は十代の少年ですが、中身は五十代の中年男ですよ?」

 

「ウェアラットの寿命は人間の三分の一くらいしかねぇからな。オイラ、二十年は生きてるけど、人間で言うと六十くらいになるよ?」

 

「あれ?と言うことは…ピーターの寿命ってあと少ししか残ってないんじゃないの」

 

「そうだな、ウェアラットの頃は残り十年だったかもしんねぇけど、人間になったから残り五年ほどか?」

 

「ピーターが死んじゃうなんて嫌だよ…」

 

「泣くなって!オイラ、ナタの笑顔が見たくて人間になる事に決めたんだぜ?」

 

「アークも本当はもっと長生きできるはずだったのに、私のせいで寿命半分になっちゃってるんだよね?」

 

「天使は恐ろしく寿命が長いので気にしないでください。そんなに長生きしたいと思っていませんので…」

 

「ピーターの寿命は延ばせないの?ピーターが死んじゃうところ私、見たくない…」

 

「しかしティターニア様に頼んでもティターニア様の寿命が縮んでしまいます」

 

「ニアも私のせいで…。私、この世にいない方が良いのかな?」

 

「なぜそう思われたのです?私はナターシャ様がおられないなら、この世に未練などありませんので、生きる意味もないですよ。ナターシャ様の為なら、この命だって捨てる覚悟はあります」

 

「オイラだってナタが笑ってくれるなら、なんだってするぜ?」

 

「でも私がいなかったら、みんな苦しまずに済んだのかなって…思っちゃって」

 

「それは違います。ナターシャ様がいなくなったら、みんな苦しむんです」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第110話です。
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