懐かしの作品をア
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説明
それはそれは7年前に作った作品ですな・・・これは。ああ、なんかまだ塗装が稚拙だけど、ん・・・あんまり今と変わらないのか?当時もかなり大胆なミキシングしてたなあ〜しみじみ。

ストレリチアについて
アナトリアのようなACやNEXTの開発を、都市の重要な収入源としている都市にて、極秘裏に試験開発していた機体。
真偽のほどは定かではないが、いくつものブレイクスルーを狙った、革命を持たらすべく開発されていた、異形・異端の機体とされている。
開発が突如中止し、本機体も消息は完全に不明である。
特筆すべきは、エネルギー源に「物質=反物質対消滅エンジン」と呼ばれる、新理論・新開発のエネルギー産生ユニットが、従来のジェネレーターと併用されていたこと。
および飛行システムに「単極磁場発生フライトユニット」とされる、存在だけは予想されていた物理現象を解明、それを応用し、これを浮遊運動用の指向性ベクトル発生機として、実用化寸前までこぎつけていた記録が、断片的だが見つかっていることである。
※以前の実験棟跡地で発見したが、紛失や損傷が激しく断片的な資料から推測している。
 状況から、大規模な事故が発生し、計画の実行を断念したことは間違いがなく、それを裏付ける通信・映像記録も回収されている。
いくつかの記録映像、交信履歴を精査した結果、いくつか判明したことがある。
機体自体は試験機らしく、あらゆる企業のネクスト部品を寄せ集め、一部改造しヒト型として成立させていた。(円滑なEMSシンクロには、ヒト型は欠かせないため)
FCSの機能に制限がある様子。
通常のライフル、ミサイルは運用されていない。
これはエンジンもしくは飛行ユニットの干渉を受けていると推察。
これら先進エンジン・飛行ユニットを取り外すと、通常の武器を運用していた。
上記ユニット装着時は、メインウエポンが「グレネードランチャー」「物理ブレード」「サブマシンガン」とされていた。
全てが近距離兵装であり、中距離より遠方での戦闘は想定していない(できない)状況だったと推察されている。
対消滅エンジンはまだ変換効率が低く・かつ不安定で出力が一定していなかった。
理論値の0・000012%(平均)程度だった様子。
本来ならば0.00004%(一定)を想定していたが、それでも驚異的な機動、運動性を発揮していた。
回収された記録映像と数値記録を見る限り、中〜接近戦で、この機体を標準レティクル内に収め続けることは、ほぼ不可能と判断した。
発進時及び飛行時は、ほぼ完全な無音で、周囲へ衝撃波や熱風等で影響を与えることがない。
ただし機器では計測できない、人体などに直接響く「なにか」を感じることができ、距離に比例してその「なにか」は増幅される感覚を受ける様子が記録されている。
最大の謎として、「慣性力の相殺」が起きていることがあげられていた。
機体だけでなく、パイロットもその恩恵を得ているようで、機体表面がプラズマ化すると顕著になり、この状態になると前述の驚異的な機動・運動能力を発揮する様子だった。
この対消滅エンジン+単極磁場フライトユニットの運用時では、本機体はレーダーには有視界外では全く観測されない。
さらに不可解なことに、FCSの追随能力自体が、この機体を目標とすると途端に能力を低下させることだった。
この現象は本機にも同時に起こっていた。
そのために近距離兵装しか運用できなかったようである。
ただしエンジンが一定の条件に陥ると、急にこれらの不可解な現象(恩恵)は解消されている。運用試験中に判明した原因として、太陽活動と月の位置、およびある地域・高度が干渉していることが分かっているが、法則がつかめていなかった。
その他にも機器自体の完成度(コンデンサーやインバーター、畜エネルギーユニット、放熱装置、等々)などが原因とされていた。
不安定かつ目標数値にまで出力は出ていなかったが、それでも膨大なエネルギーによる恩恵を得ていた本機は、実験機ゆえの稼働率の低さに苦しめられつつも、模擬戦闘及び模擬生残試験に非常に優秀なデータをはじき出していた。
レアメタルやレアアース、特殊な生産設備や特別なスキルを持つ技術者が、本機体には必要なこともあり、量産の道筋は見えていなかった。
それでも新たな技術的特異点としての完成を、当時は期待できていた。
本来ならばこの試験機のノウハウを元に、あらゆる分野への応用も期待できた。
例えばコジマエンジンのような、深刻な環境・健康被害をもたらす動力システムからの卒業などである。
だがたった一つの事故により、全てが文字通り「消失」してしまった様子だった。
「消失」の原因は不明。
ただし半径約500m、研究施設の40%以上が、残骸自体も発見されていないこと、(純粋な被害範囲は半径5000mまで及ぶ)本機ストレリチアの機体の一部(左脚脛部)が、なぜか1100km離れた別大陸の干潟に刺さっていた。
さらに不可解なことに、消失事故の18分前に、既に干潟に機体の一部が刺さっていたことが確認されており、時系列が矛盾している。
全ての記録には原子時計を元にしているので、誤差はあり得ないのにも拘わらずである。
※以上と以下の情報は、数少ない生存者で、かつ消失事故当日、その問題の機体に随伴、データサンプリングと作戦指示、航法、カウンセリングを担当していた開発関係者の者(ドリス:仮名)の証言から補完されたものを一部抜粋している。
(その随伴機体は問題の機体からみて600m離れた2時の方向、同高度に配置していたが、全く被害は生じていなった。)
・19回目の飛行試験、および新設計のFCS補完ユニットと、電磁プラズマ物理ブレードの運用試験中、物質‐反物質エンジンから不定周波数の脈動と振幅値が閾値を超えた。
・原因はいつものように不明。
・120sec後、急に安定、回復したが、今度は単極磁場ユニットの出力がおよそ60sec毎に1%ほど上昇する現象が発生。
・冷却装置を応用し、360sec後に安定させた。
・その後、たびたび数値化されない、不可解な感覚(超低周波の音圧を受けているのに近い感覚?)がテストパイロット及び随伴機AC搭乗者ドリス、他2機の護衛(兼整備・回収)用AC全員が感知。
・徐々にだがその感覚周期が狭まってきたため、720sec後ドリスは運用試験の即時中止を命令。
・テストパイロットはその命令を無視。(中度の錯乱状態に陥っていた模様。)
・カウンセリング及びと遠隔操作による、精神安定剤の投入を行った。
・その結果錯乱状態からは脱したが、何故か記憶障害が発生。
・継続的な機体操作は不可能と判断し、強制的に機体の操作権限をドリスへ変更。
・その間再び単極磁場ユニットの出力が不安定になり、同時に物質‐反物質エンジンの出力も脈動しつつ上昇と下降を続けていた。
・あらゆる復旧処置を試みたが、これらユニット、エンジンの不安定化は解消されず。
・2160sec後、極めて危険な状況と判断し、開発責任者の承認を得て、非常強制停止処置を遠隔操作にて行う、が機能せず。原因不明。
・遠隔操作では、完全に機体操作の指令を受け付けない状態になっていた。
・最終手段として護衛機2機による、外部からのエンジンユニット破壊を試みたが、失敗。
・テスト機は自立防御システムが勝手に作動し、護衛機は2機とも撃破されてしまった。
(この時、すでにテストパイロットは、バイタルデータから脳死状態に陥っていたこのがのちに判明する。)
・護衛機のパイロットは共に脱出の成功を確認。
(しかしその後の状況から、消失事故に巻き込まれたと思われる。以後消息不明。)
・ドリスはテストパイロットの救出と、テスト機体のモニタリングのため、同空間にとどまっていた。
・6480sec後、エンジン及び磁場ユニットが共振を開始、振幅数値レベルが閾値を大きく超え、さらに増大し続けていることを確認。
・万策が尽き、遠隔操作用物理ケーブルをテスト機から分離。
・暴走により爆発、誘爆に巻き込まれる可能性が高まり、管制へ離脱許可を求める。
・6660sec後、離脱許可が下り、離脱を開始した直後、テスト機体の消失を確認。
・ドリス機では爆発音、衝撃波は全く計測されず、一瞬周囲の光が消失した感覚だけが知覚できた。
・(ただし実際は、前述のとおり、広範囲な範囲で、真球状に被害を被っていた。)
※何故ドリス機が全くの無傷だったかは推測の域を出ないが、恐らくは丁度衝撃波の振幅が相殺する位置にあったのでは?とされている。
※テストパイロットはネクスト被験者では無いことは確認されている。
 ただしこのテストパイロットは、最もかかわりのあったドリスでさえも直接会ったことはなく、姿を見た機会もなかった。
 不可解なことにテスト機体の防爆、防ABC対策は貧弱で、コクピットも特殊な極めて小さい様子だった。(開発関係者にしか公開されていなかった様子。詳細は不明)
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