新ビーストテイマー・ナタ122
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ピーターはガクガク肩を震わせながら言いました。

 

「この事はアークには言わないでくれよ?絶対に殺される…!」

 

「アークには内緒にしといてあげるよ?」

 

「はぁ…、フラれちまったのか…。オイラ、寿命縮めてまで、人間になったのに…」

 

「ピーターの事は嫌いじゃないんだよ?むしろ大好き!アークと一緒にいる時より、リラックス出来てたし…」

 

「ネズミに戻りたい…。ナタの胸の谷間で眠れたら満足だった」

 

「あはは!アークの言ってた事、本当だったんだ。ピーターがエロ親父だって」

 

「オイラの顔がもう少しイケメンだったら、ナタは好きになってくれたかい?」

 

「うーん、アークにも言われたんだけど、私はアークの事顔だけで好きになったのか?って」

 

「アークの顔はやべぇよ?あれは反則だ…。最初から勝ち目がねぇってわかってたんだよ…」

 

「うん。多分、最初は顔が好きって思ってた。でもアークが顔だけで選ぶ女は嫌いって言ってて、私もアークの嫌いな女たちと一緒だって思ったの」

 

「ナタはそいつらとは違うはずだ。顔だけの男なら選ばねぇ…」

 

「そうだね、アークは性格も良かったし、何もかも完璧だから、どこが嫌ってわけじゃなかったんだけど、付き合ってみたら上手くいかなくて、アークと一緒にいるといつも緊張してて、ピーターといる時みたいに楽しくなかったの」

 

「それならオイラと一緒にいた方が幸せなんじゃないか?」

 

「そうかもしれない…。でも私、アークの事好きになろうって決めたから」

 

「好きになるのは自動的だろ?」

 

「私が自動的に好きになったのはおじさんだけなの。でもおじさんはもう手の届かないところにいるから、おじさんの代わりにアークを好きになるって決めたのに、アークはアークだからおじさんじゃなくて、そこが気に入らなくて、どうしても好きになれないから悩んでた」

 

「うーん、オイラにはよくわかんねぇけど、ゲイザーもナタの事は好きだったと思うんだ。ナタの裸を見てゲイザーも反応してたからな…」

 

「それはわかってる。だから行けるかも!ってあの頃は思ってたんだけど、さっきピーターに好きって言われた時にわかっちゃった…」

 

「何がわかったんだ?」

 

「どんなに好きでも子供の姿だと、そう言う風に見たらダメって気分になるって…」

 

「オイラ、これでも大人なんだけどなぁ」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第122話です。
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