新ビーストテイマー・ナタ124
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結局、ゲイザーに説得されてしまい、アークは気が進まないまま酒場に連れてこられました。

 

「こんばんは、今日は部下を連れて来ました。奥の部屋を借りますね」

 

「アーク様!本物ですか?私、メサイアのファンなんですぅー」

 

「すみません、オフなので騒がないでもらえますか?」

 

バニーガールに取り囲まれてアークは苦笑いをしていました。営業スマイルで乗り切ります。

 

「ベン殿も一緒にどうです?今日は私が奢りますよ?」

 

「ゲイザーの奢りか!よっしゃー、飲むぞ?」

 

ゲイザーはアークとベンを連れて奥の部屋に通されました。

 

「こう言う雰囲気は苦手です。やはり帰らせてもらいます」

 

「まだ来たばかりではありませんか?一杯飲んでから帰ったらどうです?」

 

「はぁ…、大人の付き合いが大事だと言われたので来てしまいましたが、来るべきではありませんでした」

 

ベンがアークの肩に腕を回して絡んで来ます。

 

「にぃちゃん、その顔なら女には苦労しなさそうだよなぁ」

 

「それが彼も彼なりに苦労なさっているようです」

 

「何が苦労だってんだ!オレがその顔なら女を取っ替え引っ換え楽しんでるだろうぜ?羨ましい」

 

「こんな酔っ払いと話していて、ゲイザー様は不快にならないのですか?」

 

「ベン殿はアーク殿の事を褒めておられるのですよ?」

 

「侮辱されたと感じましたが…」

 

「もっと違う視点で見てください。私はここに来て色んな方と腹を割って話す事で、人の心の内を知ろうとしてるのです」

 

「なるほど…、ゲイザー様にはそのような深いお考えがあったとは…」

 

「うちのカミさんがさー、いくら頼んでも夜のお楽しみをさせてくれないんだよぉ」

 

「私はまだ頼めばお相手させてもらえるだけ、マシなのでしょうか…」

 

「そりゃそうだ!頼んでさせてもらえるなら幸せだろが?」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第124話です。
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