新ビーストテイマー・ナタ140
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夕方、フラウはゲイザーの執務室をノックして中に入ると突然、ゲイザーに抱きつきました。

 

「どうしたのですか?フラウ。執務中ですよ」

 

「古文書の記録を読んでいたら、見つけたんです!子作りの秘薬の調合法を…」

 

「子作りの秘薬?なんだか凄そうですね…」

 

「でも一つだけ手に入らない素材があって…」

 

「それはどんな素材なのです?」

 

「ええ、伝説上の生き物である、ラミアの鱗が必要みたいです」

 

「ラミアの鱗…ですか」

 

「それさえあればゲイザー様も元気モリモリになって子供が出来ます」

 

「元気モリモリ…。これ以上、元気になると困るような気もしますけどね」

 

「ラミアの鱗の在り処を知りたいのですが、伝説上の生き物についてお詳しい方は誰かおられませんか?」

 

「うーむ、私の知り合いではユリアーノ様か…ミカエル様くらいですね…」

 

「ミカエル様は天界におられるから聞きに行けませんね…。アークも翼を失ってしまったし、ユリアーノ様に聞きに行きましょう」

 

「いえ、ユリアーノ様よりも詳しいかもしれない人を思い出しました」

 

「まぁ!ゲイザー様はお顔が広いですね」

 

ゲイザーは家に帰るとナタを呼びました。

 

「占い師ミケーラのカードを出しなさい」

 

「もしかして占い師ミケーラを召喚するの?」

 

「ああ、ちょっと聞きたい事があってね」

 

「私もミケーラに会いたかったの!ここで見てても良い?」

 

「フラウにも紹介しなくては…。新しい仲間のミケーラさんの事をね」

 

…つづく

説明
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第140話です。
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