裏ビーストテイマー・ナタ13
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少し前に時間を遡って、ナンバーワンのバニーガールと仕事の後に会う約束をしていたので、アークは酒場の前で待っていました。

 

「付きまとわないでって言ってるでしょ?店長にも相談してるけど、あなたの事ストーカーだって騎士団に言うわよ」

 

「お前だって本当は人肌が恋しいんだろ?だからなぁ、一回だけで良いから…」

 

裏口の方で何やら揉めている声が聞こえて来ます。中年の太った男が普段着の女性に絡んでいました。

 

「どうかされましたか?大丈夫でしょうか…」

 

「天使様!待たせちゃってごめんなさい」

 

「なんだこの男は!お前のコレか?」

 

中年男は小指を立てて言いました。アークは意味がわからず、とりあえず頷きます。

 

「彼氏がいたなんて聞いてねぇぞ?男がいるなら、こんな仕事してんじゃねぇよ!」

 

無理やり女性の腕を掴んだので、アークはその腕を掴んで捻り上げました。

 

「痛てててて…。ちくしょう!覚えてろよ?」

 

「ありがとうございます!天使様、見かけによらず、お強いのですね。惚れ直しちゃった…」

 

「彼は運動不足のようです。私は毎日鍛錬を怠りませんので…」

 

宿屋に着くと女性がハンドバッグからお金を取り出して、フロントで支払いました。

 

「すみません…、私は使い魔なので持ち合わせがなくて…」

 

「良いのよ?誘ったのは私なんだから…。その代わりちゃんとサービスしてね」

 

部屋に入るとアークは鎧を脱ぎました。背中の穴から翼をスッと引っ張り出します。穴は翼を出し入れしやすい構造になっていました。

 

「その翼、鎧の飾りじゃなかったのね…」

 

「私が本物の天使だったら、まずいですか?」

 

「ううん!それにしても、すごい筋肉…。鍛え上げられた美しさって感じで素敵…」

 

アークに少し触られただけで、女性は気持ち良くなっています。アークは舌を入れて濃厚なキスを繰り返しました。女性はアークの背中に手を回して喘いでいます。

 

「翼にはあまり触らないでください」

 

「翼を触られるのが嫌なのね?わかったわ…」

 

「今日はこのくらいにしておきましょう」

 

「えっ、今良いところなのに…」

 

「最近、仕事で嫌な事が続いていたので、良い気分転換になりました。今日は本当に楽しかったです。ありがとうございます」

 

…つづく

説明
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第13話。
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