ますらお! 2.1 |
「史紀さん、おはようございます!」
「ああ、おはよう」
「やっぱり史紀さんはかっこいいわ〜」
「あんな野蛮男子の中にも、一輪の花ね」
史紀に話しかけてきたのは、近所の高校に通う女子だ。
さわやかスマイルで返した史紀だが、本当の顔ではない。
通りの角を曲がると、史紀はため息をついた。
「朝から話しかけんなよな、カスが」
学校では成績優秀。スポーツもできて、勉強もできて、男女に優しい。
だが、それは人前での顔。本当は口が悪く、人に冷たい。
友人はいるが、表だけの付き合い。
「だりぃ…サボろっかな、っ!?」
くるりと反対に向いたとたん誰かにぶつかった。
「うぁぁぁあ、すみません!!!!」
ぶつかってきた人は自分より小さく、中学生にも見えた。
「悪い、急に振り返ったから」
「いえ、自分こそ…って、あれ。もしかして史紀だよな?」
自分の名前を言われて驚く。
「なんで名前…」
「いや、だって学年でトップの奴くらいみんな知ってるって」
「は?もしかして…同じ学校?」
「おう!同じ2年生」
(信じられない…って失礼か)
「でも一度お前と話してみたかったんだよな〜」
「えっ!?な、何で?」
「だって、俺お前のこと…」
「お、俺を?」
「尊敬してるし!!」
「…」
「れ?俺なんか変なこと…」
「そっか、じゃあ友達になろう」
「まじで!?」
「ああ。俺、お前となら仲良くなれそうだ」
「おぉ!!よろしくな!」
(少し遊んでやるか…今日からこいつが新しいおもちゃだ)
喜ぶ陸穂をよそに不敵な笑みを浮かべる史紀だった。
説明 | ||
主人公たちとは別のキャラの話です。 キャラの名前は、史紀(しき)×陸穂(りくと) 優等生とヤンキーさんです。 |
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コメント | ||
そう言っていただけると本当に嬉しいです!もちろん頑張ります!(ゼロイチ01) ありがとうございます!!ゼロイチ01さんも小説書くんですね。同じ小説家同士頑張りましょう♪(六都) がんばってください!^^(ゼロイチ01) |
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