裏ビーストテイマー・ナタ31 |
アークは浮気がバレても、特に気まずそうなそぶりも見せず、淡々とした口調で続けました。
「私、アークとおばさまが再婚すると思って待ってたんだけど、なかなかしないからなんでなのかな?って思ってた」
「フラウ様は今でもゲイザー様を愛しておられるのです。再婚はあり得ません」
「おじさんの事まだ愛してるなら、なんでアークと不倫なんかしてたの?」
「女王を慰めるのは騎士の勤めなのです。珍しい事ではありませんよ?どこの国の女王もしている事です」
「アークも女嫌いのフリしてたけどおばさまもなぜか男嫌いのフリしてるし…」
「フリではなく本当に興味がないのだと思いますよ?」
「ロレインおばあさまもフラウおばさまには再婚して欲しいって、ずっと言ってるよ?私もおばさまに再婚してって何度も頼んだし…」
「うーん、本人にその気がないのに無理強いするのはいかがなものかと…」
「アークの事、好きなの?って聞いても好きじゃないって答える癖に、こっそり二人でエッチな事してるのも理解できなかった…」
「ですからそれは…!うーん、天使の私は性的な行為に対してあまり特別な想いがないので、飼っている猫にキスするのと同じ感覚なのですよ」
「あー、それならわかる!猫にチューするの好き」
「それは別に結婚を前提としていなくてもしますし、猫を愛しいと想う気持ちはありますが、恋人とキスするのは別の感覚ですよね?」
「うん、猫は猫だから。でも猫とエッチな事はしないよー」
「私は今まで誰とも本番はしていないんです」
「えっと…それは…挿れてないって事?」
「そうです。私の鍵はナターシャ様の為に一度も使わずに取っておきました。私にとっては浮気をしていると言う感覚はなかったのですが、ナターシャ様の感覚とは違ったようで、不快感を与えてしまったなら謝ります」
「私、よくわからないの…。おじさんを取られちゃった時もすごく嫌だったけど、アークを取られちゃった時も嫌な気分になって、でも二人が好きなら仕方ないって諦めて、自分は子供だからおじさんにもアークにも好きになってもらえないんだ、って思ってた」
「私はずっとナターシャ様を愛していましたが結婚できる年齢になるのを待っていたのです。十五までは児童扱いなので性的な行為に及ぶのは犯罪になってしまいます」
…つづく
説明 | ||
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第31話。 | ||
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