裏ビーストテイマー・ナタ36
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時間を戻してナタの誕生日ディナーの日です。

 

「本当に私と婚約しても良いの?アークはともかく、フラウおばさまはアークの事、本気で好きだったんじゃないかな?」

 

「何度も本気で口説きましたが、決して私を好きだとは仰いませんでした。脈はありません」

 

「うーん。私、フラウおばさまとも契約してるから、アークとしてる時すごく幸せそうだったの」

 

「女性がしてる時は誰でもそうなりますよ?」

 

「私、した事ないからわかんないんだけど…。そう言うもんなのかなぁ?」

 

「ナターシャ様は私が許せないのでしょうか?他の女性と関係を持ってしまった事が…」

 

「ううん、大人の男の人がみんなそう言う事してるのは知ってるよー」

 

「ナターシャ様は色んな事にお詳しいですね」

 

「いけない本も結構、読んじゃってる…」

 

「必要な知識だと思います。本当に必要なければ知りたいと思わないからです」

 

「本当はね、私もずっとしてみたかったんだ。そう言う事」

 

「今夜、もしよろしければお相手させてください。この日が来るのを私は十年間も待っていたのです」

 

「十年もよく待てたねー。私なら無理かも?」

 

「天使には性欲がないですからね。人間なら待てないと思いますよ?」

 

「おばさまも六年が限界だったみたい。多分、もうおじさんの事、忘れちゃってる」

 

「よく耐えた方だと思いますよ?私にはフラウ様はまだゲイザー様の事を忘れられないように見えましたが…」

 

「ううん、私には使い魔の気持ちがわかるんだよ」

 

「私の気持ちはわかっておられなかったようですが…」

 

「アークは喜怒哀楽がないから…。何考えてるのかわかんないんだよ」

 

…つづく

説明
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第36話。
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