裏ビーストテイマー・ナタ38 |
その夜、フラウからアークは寝室に呼び出されました。
「フラウ様の方からお誘いがあるとは…珍しいですね」
「今日は…そう言う気分なの…」
「申し訳ありませんが、今の私はナターシャ様のフィアンセなので、他の女性と床を共にするわけにはいかないのです…」
「女王命令が聞けないの?」
「ですから私はアラヴェスタ王国でフォン様に仕える事にしたんです」
「もう契約を交わしてしまったの?」
「はい。先程ちょうど日付が変わりましたので今日付けで私はフォン様の部下になりました」
「どうして勝手に決めたりしたの!普通は上司である私に相談してから決める事でしょう?」
「フォン様の方からフラウ様にお話が行っていると思い込んでいて…」
「あの人はいつも私に相談せず、何でも勝手に決めてしまう人なんです!」
「申し訳ありません。私の不手際でした…。どうすればお怒りを鎮められますか?」
フラウはアークの胸に飛び込みました。アークは困惑しています。今までフラウの方から、こんなに積極的に迫った事がなかったからです。
「寂しいの…、どうしようもなく…」
「もうこの関係は終わりにしましょう。あなたほどの女性ならば、他にいくらでも相手は見つかると思います」
「本当に変なところだけゲイザー様にそっくりね」
「あなたは私の事は愛していないといつも仰ってましたよね?」
「ええ、それは自分に言い聞かせる為に言っていたの」
「それは一体どう言う事なのでしょうか?頭の悪い私にもわかるように説明していただけませんか?」
「好きだったの!三年くらい前から、あなたの事が…」
…つづく
説明 | ||
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第38話。 | ||
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