裏ビーストテイマー・ナタ52 |
食事が終わってアークはドレスを着たリズをお姫様抱っこして家まで送ってあげました。
「空を飛ぶなんて初めてよ?まるで夢を見てるみたい」
「よろしければまたお会いしましょう。あなたともっと親しくなりたいのです」
アークは別れ際にリズに軽くキスをしました。
「おやすみなさい。良い夢を…」
リズはアークにキスされると、ポーッとなっています。アークが同じ地区にあった自分の家に帰宅すると、ナタが抱きついてきました。
「おかえりー!アーク。寂しかったよ…。ジョルジュやピーターも前のおうちに置いてきちゃったし」
「ここはペット禁止ですからね」
「ねぇ、ちゅーしよ?」
「その前に風呂に入りたいです」
「うふふ、一緒に入ろー?」
アークは陶器で出来た浴槽に張られた湯を手ですくうと口に含み、うがいを何度もしていました。
「さっきからなんでそんなにうがいばかりしてるの?」
「ちょっと口の中が気持ち悪くて…」
「なんか疲れた顔してるね…。お仕事大変だったの?」
「ええ、今フォン様から頼まれている仕事が精神的にかなり疲れます」
「どんなお仕事なの?」
「守秘義務があってナターシャ様にも言えないのです」
「守秘義務?大人って大変なのね…」
「経費はいくらでも落として良いと言われてるので、領収書はもらってありますが自腹で今は出してるので、金銭的にも辛いです」
「そんなにお金がかかる仕事なんだー?」
「ええ、ターゲットの本性を暴き出すまでは、もうしばらくかかりそうです…」
…つづく
説明 | ||
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第52話。 | ||
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