裏ビーストテイマー・ナタ56 |
アークはかなり長いうがいを終えてから、ナタと濃厚なキスをします。
「最近のアーク、なんか様子が変…」
「今までこんな辛い仕事をした事はないです」
「そんなに辛いの?辛いならそんな仕事辞めちゃったら?」
「いえ、私以外にできる仕事ではないので…」
「アークにしかできない仕事なの?」
「ええ、おそらくは…。あのターゲットを堕とせるのは私だけかと…」
「よくわかんないけど頑張ってね?」
アークはナタに浮気を疑われないか気が気ではありませんでした。ナタは全く気づいていないようですが、仕事内容を知られたら激怒するのは目に見えていました。
「フォン様にご報告します。リズにはテオドールの息子であるサルバドールがいました。まだ九歳のようです」
「うむ、そうか…。まだ小さい子供がいるなら反乱など企てたりはしないか?」
「ごく普通の一般家庭で、男の影などはありませんでした。もう少し探りを入れてみますか」
「あの女の執拗さは異常だ。ほっておけばやめるだろうと思っていたが、十年経ってもまだあのような演説をやめようとしない…」
「仕事はしていないようでしたが、どこから収入を得ているのでしょう?それが謎です」
「それは…フラウが亡くなった騎士団員の妻には、毎月十万ほど支給するようにと言いおってな。ちゃっかりそれは受け取っておるよ?ガメツイにもほどがある!」
「それでフラウ様の悪口を吹聴するなど…。私には考えられません!」
「未婚女性に支給される育児手当ても毎月十万受け取っておるし、それもフラウの考えた法案だ」
「と言う事は働かずに二十万も受け取っているのですか?フラウ様はあくせく働いて三十万しか手に入れていないのに…」
「演説などしてる暇があったら、他にする事が山ほどあるだろうに…」
「あの女だけは好きになれそうもありません」
…つづく
説明 | ||
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第56話。 | ||
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