裏ビーストテイマー・ナタ73
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ナタが学校に登校すると下駄箱の上靴に石が詰められていました。いつもの事なので気にせず石を捨てて履き替えます。教室に行くとナタのいつも座る一番後ろの席に、バカと消えないインクで書いてありました。無視して席に着きます。

 

「ナターシャったら、よく学校に来られるわねー」

 

「あんたなんか誰も待ってないから、来なくても良いわよー?」

 

「単位が落ちたら困るから出席日数だけは稼がないとダメなの」

 

「アーク様と結婚して調子に乗ってるんじゃない?ムカつくー」

 

「て言うかその歳で結婚とかありえなくない?気持ち悪ーい!」

 

「アークがプロポーズして来たんだからしょうがないでしょ?私はあと二年待ってって頼んだんだけど、待てないって言うから…」

 

「嘘つかないでよ!どうせあんたの方から無理やり結婚を迫ったんでしょ?アーク様、可哀想ー」

 

「はぁ…バカと話してると疲れてくるわ」

 

「何よ!いつも成績がトップだからって調子に乗り過ぎなのよ?ウザいわー。みんな!あっちに行きましょ?」

 

「どうぞ!私の事は仲間外れにして永遠に構わないでください」

 

女子生徒は固まってナタの悪口を言い合うと、笑い合っています。ナタはため息をついて、授業中は眠たいのを欠伸を必死に堪えて耐えました。

 

「ただいまー、サルバドールいる?」

 

「お姉さん、おかえりー!」

 

「やっぱり家に帰ると誰かがいるって良いものね」

 

「そうだね、僕も家に誰もいないと寂しいよ」

 

「学食のパンたくさん買って来たから一緒に食べよっか?」

 

「うん!僕、あのお兄さんの料理は食べたくないから」

 

「なんで?アークの料理は美味しいよ?」

 

「なんか僕には美味しく感じないんだよね。ママは美味しいって言ってたんだけど」

 

…つづく

説明
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第73話。
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