裏ビーストテイマー・ナタ114
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アークが帰宅するとナタが不貞腐れながら待っていました。

 

「ただいま。遅くなってすまない…」

 

「また仕事だったの?」

 

「いや、友人と会っていた」

 

「浮気はしてないのわかってる」

 

「ヤキモチを妬いているうちはまだ愛情がある証拠だから嬉しいよ?」

 

「この前サニーちゃんにハグしてたのも別に怒ってないんだからね?」

 

「あれは…もし僕がハグを拒否したら、サニーがナタと仲良く出来なくならないか、不安だったからしただけだよ?」

 

「サニーちゃんは良い子だから大丈夫だよ?」

 

「ナタがそう言うのなら良い子なのだろう…」

 

「私が男に生まれてたらサニーちゃんと付き合うもん」

 

「ナタが男に生まれていたら僕は性転換魔法で女になるよ?ミカエルに出来るなら僕にも出来る」

 

「アークが女の子になったら、めちゃくちゃ美人で男の子からモテそう…」

 

「ただミカエルは僕よりもインテリのステが高いからな…。性転換魔法はかなり難易度が高そうだ。女になるなら生命創造魔法も覚えなくてはならない」

 

「うん、なんか性同一性障害って頭良い人に多いんだよね」

 

「頭が良すぎるからだろう?性別にこだわるのが馬鹿らしくなるのさ」

 

「有名な画家とかが結構そうらしいよー」

 

「体なんてただの器だからな。中身を好きになれば、性別など関係ない。愛した者が自分と同じ性別ならば、自分の性別を変えれば済む話だろう?」

 

「でも人間の場合は魔法で簡単に変えるのは難しいと思うよ?変身魔法はすぐ解けちゃうし」

 

…つづく

説明
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第114話。
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