裏ビーストテイマー・ナタ127
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ゲイザーがナタを説得している頃、アークは取調室で女子生徒を尋問していました。

 

「ナターシャ・マルヴェールと言う名の生徒の事を知っていますか?」

 

「知ってまーす!その子が何かしたの?」

 

「彼女が昨夜、大怪我をしていたのです」

 

「えええっ!誰がやったんですか?」

 

「その様子だと何も知らないようですね。もう帰っても良いです。あなたは白だとわかりました」

 

「えっ…、もう終わりなの?つまんなーい!」

 

「ええ、今の一言で全てわかりましたので…」

 

「たった一言でわかるなんて、流石アーク様!素敵…。でもなんで一言でわかったの?」

 

「誰がやったのか?…と尋ねたからです」

 

「誰かに襲われたんじゃないんですか?」

 

「いいえ。だからあなたは白だとわかったんです。次の生徒の尋問があるので退室してください」

 

「そんなー、もっとお喋りしたかったのに…」

 

アークの尋問の様子を見ている騎士団員にも、アークがなぜ一言でわかったのかわかりませんでした。

 

「ルシファー様、なぜたった一言で尋問を終わらせてしまったんですか?まだあの者から何か聞き出せるかもしれないのに…」

 

「いえ、時間の無駄です。次の生徒を中に入れてください」

 

「頭の悪い私にはわかりかねます…」

 

こんな調子で全員尋問して行くとサニーと仲が良かった生徒の番になりました。

 

「私はサニーがやったと思います!」

 

「なぜそう思うのですか?」

 

「だってサニーはナタが死ねば良いのに!っていつも言ってたしー。死んで喜んでるのはサニーだけじゃないかなぁ」

 

…つづく

説明
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第127話。
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