裏ビーストテイマー・ナタ132 |
アークは自宅に帰ってシャワーを浴びて着替えると、髪と目の色と声を元に戻して、ナタの入院している病院に向かいました。
「アーク…!元に戻ってる?やっぱりそっちの方が良いよ」
「今の僕のオーラは醜く穢れてしまっているだろう?」
「ううん、そんなに穢れてはいないよ?」
「嘘だ!僕はもうナタに愛される資格なんかないよ…」
「私のお腹の中にはアークの赤ちゃんがいるかもしれないんだよ?イクメンになってくれないと困るし!」
「魔王の血を引いているなんて邪悪な子が生まれてくるのだろうね…」
「きっとアークにそっくりな超絶イケメンだと思うよー?」
「僕はナタにそっくりな可愛いらしい女の子が良いよ」
「私は絶対に男の子の方がいいの!」
「もし生まれて来たとしても僕はもう…子育てには参加出来ないかもしれない」
「どうして?私、赤ちゃんの世話なんて一人で出来る自信ないんだけど…。料理も下手だし、洗濯物干すのは時間かかっちゃうし、掃除だって途中で嫌になって本読み始めちゃうから…」
「これだけの事をしでかしてしまったから、近いうちに天界から僕を処刑しに、天誅課のセラフィムが派遣されてくるだろう」
「アークでも勝てないくらい強い天使なの?」
「いや、天誅課のセラフィムで僕より強い奴は多分、いないね」
「だったら大丈夫なんじゃない?アークが負けなければ良いんだよー」
「そうも行かないんだ。ウルド様が時間を巻き戻して何度でも僕を倒しに来させる。流石の僕も何回も何回も戦っていたら、そのうち負けてしまう」
「えーっ!そんな裏技使われたら勝てないじゃん」
「僕はもう終わりだ…。ナタが死んでしまうと思って、暴れ過ぎてしまった。意識が戻るとわかっていたら、大人しくしていたのに…」
…つづく
説明 | ||
本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第132話。 | ||
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