恋姫†無双 真・北郷√特別絵巻02 |
恋姫†無双 真・北郷√特別絵巻02
我等が主の為に!
劉備が蜀へ逃亡中
/語り視点
北郷一刀の命により、劉備を追いかけてくる袁術達を待ち伏せる、愛紗と春蘭。後方には、季衣と流琉が、本陣の雛里を守る形で控えている。
「さあ、袁術達が来たようだな。北郷の領地に入るものがどうなるか、教えてやろう!」
「ああ! ん? 春蘭。その眼帯は如何したんだ?(まだ、両目とも無事な筈だが?)」
やる気が漲る春蘭に、愛紗がやはり気合十分で答えるものの、その顔に懐かしい眼帯を見た愛紗が疑問を投げ掛ける。
「ん? これか? 秋蘭がなぜか持っていて、付けてくれ。と、うるさかったのだ。ご主人様や華琳様も、戦に出る時は付けるように、と、言われてな。……初めて付けた筈なのに、なぜか体に馴染むし、鋼で出来ているので矢除けになるらしいが……正直、よくわからん」
「そうか。ご主人様が仰るのなら間違いは無いな」
なるほど。と、愛紗は思う。彼女の左目を失う可能性がある限り、二人が心配するのも頷けると。
だが……秋蘭が薦めるのは、何故なのだろうか……とも。
「うむ! それに、ご主人様が、もっと良い物を私の為に作ってくれるらしいのだ! 流石、華琳様が認められた主君! 私のような者にまで心を砕いてくれるとは!」
「当然だ! 私のご主人様なのだからな! 華琳殿の事もご主人様が認められていたぞ!」
春蘭が北郷一刀を褒めれば、主大好きの愛紗は誇らしげに胸を反らす。
「はっはっは。それこそ当然だ! 愛紗よ、お主とはなぜか、他人の気がしないのだ。これからはよろしく頼む。我が背中、お主なら任せられる!」
愛紗が華琳を褒めれば、同じ様に春蘭が誇らしげに胸を反らす。そして、自分と気が合う愛紗を認め、共に戦おうと提案する。
「うむ! 私も春蘭とは気が合いそうだ! 真っ直ぐな忠誠心! 力で叩き伏せる戦い! これぞ武人というもの! 私こそ、よろしく頼むぞ!」
愛紗が快諾した後、二人はニカリと笑い合い、お互いの右の拳をぶつけ、次に腕を交差して顔を近づけ目を見合わせる。
「「我等が」」
「ご主人様」「華琳様」
「「ふたりの主の為に!」」
最後にお互い右腕を振りかぶり、右の掌を力一杯叩き付け合う。凄まじい力で。
パアン!
「ふっ!」「はっ!」
両者とも微動だにせず、そのままがっちりと握手をして目を合わせ、頼もしい戦友の力を認め合う。
「伝令! 袁術軍が境界線を越えた模様です! 旗は、孫、周、黄、張。そして、牙門旗は袁」
二人は互いに頷いて、
「関雲長!」「夏侯元譲!」
「「……参る!」」
己と対等の同じ価値観を持つ頼もしい仲間。二人の熱き血が滾る! それぞれの武器を手に敵に向かって突撃を開始する。二人が最も得意とする、真っ向勝負で!
「「突撃せよ! 邪魔者は叩きつぶすのみ!」」
走り出したこの二人を、一体、誰が止められようか。
「あわわっ! 二人とも待って下さい〜、早過ぎますー」
「春蘭様、嬉しそうだね♪」
「うん♪」
これもまた、望まれた外史のひとつ。
説明 | ||
恋姫†無双は、BaseSonの作品です。 この物語は私の真・北郷√の延長上のお話です。 インスパイア先の素晴らしい絵を描いた郁様をフロウウェンは応援しています。 絵師、郁様に許可は頂いておりますので、 どうぞ素晴らしい絵を見ながら私の駄文をどうぞ! 2009・11・06修正。 |
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コメント | ||
皆様へ この作品は絵を見て考えました。楽しかったです。motomaru様 素晴らしい洞察力です。私も薄々似ているとは思いましたが嫉妬神までは届きませんでした。感服しました。(flowen) 嫉妬神×2じゃなくて、嫉妬神の二乗だなこれ(cielo spada) 気持ちがいいくらい真っ直ぐな二人ですね。(ブックマン) Σ(゚Д゚)二人が嫉妬神wwwなんという真理!!(りばーす) 素晴らしいタッグだが軍師勢の苦労が増えそうだ・・・(ルーデル) そうか!!今、はっきりした。motomaruさんの言うとおり二人とも嫉妬神なんだ!!(トーヤ) さすがだな、二人の気が合うのも分かるw(キラ・リョウ) この二人は嫉妬神だもんな〜。(motomaru) すごいしっくりきますねwwいやはや素晴らしいタッグですね(kayui) やっぱそういうことだろうなぁw(nanashiの人) 秋蘭・・・まさか!?・・・考えすぎですかね?(バッキー) |
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