ダーリンはてのひらサイズ21
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アプリィが自慢の手料理を振る舞うと、アレクスは喜んでモリモリ食べました。

 

「アプリィの飯はうめぇなぁ!」

 

「ふふ、どんどん食べてね」

 

ショーンはそれを見てますます不機嫌になっています。

 

「こんな奴に食べさせたらもったいないよ?」

 

「たくさん食べてくれると気持ち良いわ」

 

「お前だって無駄飯喰らいしてんだろ?」

 

「僕は小人だからあまり食費はかかってないはずだよ」

 

「確かに小人なら少ししか食べないわね」

 

食事が終わったら、三人で森の方へ出掛けました。

 

「アレクスはこの森に住んでるの?」

 

「ああ、この森にはたくさんの巨人の仲間が住んでるよ?」

 

「知らなかったわ。初めて出逢った巨人がアレクスだったから」

 

「この森は無限に広がってるからな。誰かさんが魔法で狭く見せかけてはいるが…」

 

「誰かさんって一体、誰なの?」

 

「そいつはわかんねぇ。昔からこの森は迷いの森って呼ばれていて、人間が入ってくると二度と出られないって噂だぜ?」

 

「エルフの里もこの森のどこかにあるはずなのだけど、どこにあるのか忘れてしまったわ…」

 

「エルフの里ならこの先にあると思うぜ。案内しようか?」

 

「エルフの里に行けばお母さんに会えるかも」

 

「僕もアプリィのお母さんに会って見たいな」

 

「決まりね!エルフの里に行きましょう」

 

…つづく

説明
昔、初投稿して落選した黒歴史の作品、第21話。
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