ダーリンはてのひらサイズ24
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番人の男性は焦ったように、よそよそしい態度を取っています。

 

「そ、そうですよ?アプリィは何を勘違いしてるんだ」

 

「あなたもお母さんの事が好きなんじゃない?なんとなくそんな気がしたのよ」

 

「ぼ、僕がチェリーの事を?そ、そんな事は全く考えてない!」

 

「なんだかめちゃくちゃ焦ってないか?怪しいなぁ…」

 

ショーンも番人の様子を見てニヤニヤしています。

 

「彼を困らせないであげて。こんなおばさん、若い彼が相手にするわけがないでしょ?」

 

「チェリーはおばさんなんかじゃないよ?エルフの里一の美女だと思う…」

 

「ふふ、昔は美女コンテストでミス・エルフに選ばれた事もあったわね?」

 

「歴代のミス・エルフの中でも一番人気があったんだよ?」

 

「そうだったの?知らなかったわぁ」

 

番人とチェリーは楽しそうに話しています。アプリィは番人の男性とチェリーが再婚すれば良いのに、と思いました。

 

「それじゃ私たちはそろそろ帰るわね。お母さん、また会いに来るわ」

 

「ええ、また会いに来てちょうだい」

 

「アプリィの事は他のエルフの仲間にも伝えておくよ?ハーフエルフでも我々の仲間だと長老たちも説得しておくからね」

 

「ありがとう。お母さんの事もよろしくお願いします」

 

何度もお辞儀をしながらアプリィはエルフの里を跡にしました。

 

「あの二人、お互いに好き同士みたいなのに、どうして再婚しないのかなぁ?」

 

「あの男が奥手なんだねー。まだ好きだと打ち明けていないみたいだったよ?」

 

「お母さんと再婚して幸せになって欲しいわ」

 

「僕もあの二人はお似合いだと思ったよ」

 

「あの人は優しそうだったし、私もそう思ったの」

 

…つづく

説明
昔、初投稿して落選した黒歴史の作品、第24話。
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