朝の中央市場前電停(Early Morning @ the Downtown Market)
説明
「C.T.R(Colour-Trash Railway)の
本社とターミナルが存在する
時代遅れの街の中央市場には
食料品に民芸品、
衣料品に嗜好品、
電化製品に骨董品に舶来品...
果ては何に使われるのか判らない
精密機械のパーツ類-
ありとあらゆるものが
揃っていてしかも
中心街の百貨店よりも
安く手に入ると言う事もあって
日が昇る前から
大勢の買物客や
仕入れ客でごった返す。
この時間帯になってからでは
寧ろ遅い位だ。
その一方で、
市場前の路上やテントの波間を
野菜や果物、香辛料などを載せた舟が
慌しく行き交っている。

中央市場のシンボルになっている
時計塔に繋がる桟橋には
海の向こうの大陸や
空の向こうの区域から
有翼船に運ばれてきた積荷が
桟橋の上で今も続々と下ろされてくる。

止まり木で羽を休める有翼船は
片側に翼を3つ配した立派なもの。
船体に入った印は
C.T.W.(Colour-Trash World)有数の
貿易会社の所有である事を
示している。
有翼船が発達した事で、
この街のような内陸の街でも
海や空を隔てた諸外国との交易が
可能になり、
それがもたらす
恩恵を受ける事が
出来るようになった。

尚、近頃この近辺では
巡航中に
ペガサスの背中に
要塞を構える
一人ぼっちの領主様と
空中衝突した挙句、
"弁償代"と称した積荷の剥奪も
度々発生したりしているようだが、
無事に仕入れた積荷の数々と
店頭から溢れんばかりの
品物の数々、
それらしき傷は
一つも付いていない
船体から察する限りは
今日は特に何も
起こらなかったようだ。」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

完成後にA4(210×297)サイズ程に切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
当初は「1月の市場」と言う仮タイトルで、
以前掲載した
「産業列車が運ぶ色彩の欠片(Piece Of CTW's Industry)」よりも
先に完成・掲載する予定でしたが、
「産業列車が〜」の方を優先させたが為に結局、
このタイミングでの掲載となりました。

キャプション中の「一人ぼっちの領主〜」の項に関しては
蛇足かとは思いましたが、
右上に描いている以上は
このまま文中にて言及する事にしました。
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C.T.R. 路面電車 train アナログ ワールド 市場 鉄道 Market  

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