フレームアームズ・ガール外伝〜その大きな手で私を抱いて〜 ep3 |
それは……スティレットが遊園地デートをする少し前の話である。
「37度8分……」
ベッドに座りながら、引き締まった体躯の少年が、体温計をかざして呟く。……紹介が遅れた。彼がスティレットのマスター『洪庵ヒカル』である。
微熱ではあるものの、熱く、寒気がする。全身の関節が痛む。そして何よりもダルい。しかし寝てるわけにはいかないとベッドから起き上がる。学校指定のジャージに重い動作で着替えると部屋を出た。声の無い悲鳴を、体の節々が上げる中での移動だ。どうしても動作が重い。
夏に差し掛かる時期だが今日の朝の気温は控えめである。涼しいと普通の人は思うだろう。だがヒカルの感覚では寒いという感想しか出ない。
「あ!マスター!何やってんのよ!」
廊下を歩く中、全長15pの少女が飛びながら突っかかる。FAG。スティレットだ。今はアーマーはつけておらず、背中のジェットエンジンだけ装着していた。そして前面には料理をしていたのかピンクのエプロン姿。その両手には氷枕を抱えている。ヒカルに届けるつもりだったのだろう。
「……見りゃわかんだろ。試合行くんだよ」
赤い顔でおっくうそうにヒカルは答えた。彼は立場上スティレットのマスターだ。主人がそう言ったのなら、機械は大人しく従う物かもしれない。しかしFAGは単純な機械ではない。主人の様子を見て黙っていられるわけがなかった。
「このアホっ子!寝ててって言ったじゃない!試合だか何だか知らないけれど!この状態で出かけようだなんてバカ丸出しよ!」
氷枕を手放し、主人の目線の高さまでホバリングしながらスティレットは叫ぶ。床に落ちた氷枕の事はお構いなしである。
「常にパンツ丸出しのお前が言うなよ……」
「パ!……ボディスーツよこれ!」
少女は赤面しつつ、青いストライプのボディスーツの尻を両手で覆った。
「風邪マスクは、下の戸棚だったよな……」
「ちょっと!パジャマに着替えてよ!早く脱いで!」
ジャージを脱がそうとチャックに手をかけるスティレット。ヒカルは彼女を指でつまむと引きはがす。
「駄目だ。風邪っつったって軽い程度だ。これ位で休んでられるかよ」
スティレットは暴れて指から脱出するとヒカルの額へ移動。自分の額と合わせた。いつも以上の体温がスティレットに伝わる。
「何言ってんのよ!こんなに熱いじゃない!何で自分のコンディションが悪いのに部活優先させるのよ!」
「俺は攻撃役のフォワードだ。皆がいる事が前提で練習してきたんだよ。今日一日我慢したら休むからいいだろ」
「よかないわよ!」
必死に後ろ髪を引っ張るスティレットだが、十倍以上ある主人を引き留める事は適わず、ズルズルと空中で引きずられていく。廊下を歩いて階段を降りてマスクを回収。そうこうしているうちに玄関まで来た。ずっとスティレットはうんうん唸って力を入れていた。
「あぁもう!だから待ってって!」
ヒカルの後ろ髪から顔の正面に移動、仁王立ちとなるスティレット。彼女に構わず靴を履こうとするヒカルだったが。
「う……」
中腰になった瞬間。遠近感がおかしくなった所為だろうか、クラッと立ちくらみが来る。前のめりに力なく倒れていくヒカル。その眼の前にはスティレットがいた。
――やばい……巻き込む……――
下敷きにしたら大変だ。とっさにそう思うとヒカルは反射的に身をひるがえす。さっきまでの重い動きから一転した素早さだ。対するスティレットはヒカルの顔を受け止めようとしていたが、掴んだ状態でそのまま振り回される結果となった。
「へ?きゃぁぁっ!」
ドシンと音を立ててヒカルは仰向けに倒れた。
「わぷっ」
続いてスティレットがヒカルの顔面に落ちてくる。突然の事に少女は目を回していた。
「きゅう……」
「うぅ……スティレット……大丈……うぉッ!」
ヒカルは絶句。眼の前に広がるのはスティレットの開脚した尻だ。彼女はヒカルの鼻の上にがに股で、ヒカルの口に向かって四つん這いの様な恰好で倒れていた。縞柄のボディスーツごしのスティレットの恥丘、それが鼻の上に押し付けられている。
ぷっくりとした恥丘の両端のラインが上に走り、肛門付近で合流、三角形状の艶かしいラインを形作っていた。そこを保護する様に左右に豊かな尻肉が広がる。痙攣するスティレットに合わせて、間近で見た柔肌はプル……プル……と小刻みに揺れていた。卑猥ではあるが、これもナノマシンテクノロジーの結晶である。本やDVDでしか見た事のない扇情的光景に、スケベではあるが奥手なヒカルはドギマギする。
「うーん……マスターどうしたの……ッ!」
スティレットも自分の状況に気が付いたようだ。みるみるうちにスティレットの顔が真っ赤になっていく。わなわなと震えながら涙目だ。
「な!何見てんのよ?!」
「みみみ見てない見てない!しましまトライアングルなんて見てない!……あ」
それがトドメの言葉だった。向き直ったスティレットは右手で股を抑えると、怒り心頭の顔で左手を上げた。
「マスターの!マスターの!!!変っ態っっ!!!!」
そして思いっきりビンタをかました。が、大きさが大きさなので、「ぺち」という可愛い音しかしなかったが。
「もういいわよ!勝手にしなさい!風邪が悪化しても知らないからね!!」
涙目のスティレットはヒカルからぷいと顔を背ける。と、ヒカルから離れて奥の部屋に引っ込んでいった。
「悪かったよ。じゃあ行ってくる」
謝る傍ら、ヒカルの脳裏にスティレットの恥丘が強く焼き付いていた。記憶の優先順位的に、つい風邪を引いた事を忘れてしまいそうだった。
――ちょっとラッキーだったかも――
が、関節の痛みがすぐに彼を現実に引き戻す。スティレットに対して申し訳なさはあるが、今は部活が優先だ。
「ゴメンなスティレット……」
そう言ってヒカルは家を後にした。
――
玄関を閉めて出ていったヒカルを、スティレットはただ見つめるしかできなかった。
「もう知らないからね……」
すぐさまスティレットは家の奥、キッチンに飛んでいく。屋内で飛ぶ彼女の飛行速度は、成人の歩幅とほぼ同等だった。キッチンにつくと隅にある電気コンロのスイッチを飛行しながら止める。そのままコンロの上に降り立つと、温めていた片手鍋の蓋を開けた。中で、出来上がったおかゆが湯気を上げている。人間サイズの調理器具の扱いは、身長15pのFAGにとってはどんな物も大がかりだ。
「私の気も知らないで……」
……出来立てを食べてほしかった。美味しいって褒めてほしかった。あーんて食べさせてあげたかった。全部出来なくなった。
「……マスターの馬鹿……」
勝手にしたヒカルを心配するも、ずっとこうしていても仕方がない。
「あぁもう!知らないって言ったんだから知らないの!気分転換に行きましょ!」
自分に言い聞かせるように叫んだ。エプロンを外すと無造作に床に投げつける。そしてキマリスアーマーを装着すると屋内の火の元、戸締りを確認。安全確認が終了すると玄関から律義に出ていく。鍵をかけていつもの模型店に飛び出していった。屋内とは比較にならない飛行速度だ。
「アナタが!悪いんだからねぇぇっ!!」
大空を飛びながらスティレットは叫んだ。
そして行きつけの模型店で手あたり次第にバトルを仕掛けた。暴れたい。という理由はあるが、完全に憂さ晴らしである。仮想空間内、高層ビルの屋上のバトルフィールド、ヘリポートの上でスティレットはアント姉妹を圧倒していた。もう今日何度目のバトルだろうか。
「この程度で終わり?!笑わせないでよ!」
通常装備のスティレット。二連装ミサイルが命中すると大きく吹き飛ぶ姉妹、追撃として日本刀を両手に構えてすれ違いざまに一閃。姉妹は光を放ちフィールドから消える。スティレットの圧勝だ。
「いたた……随分と今日は容赦ないじゃないスティレット」
フィールドが解除されるといつもの丸テーブルの様な機材に切り替わる。その無機質な地面の上をレーフが起き上がった。今日のスティレットの態度はおかしいとすぐ気づいた。
「スティレット。今日は随分と機嫌が悪いじゃないですか」
ギャラリーの轟雷が、そんな事しちゃいけないといわんばかりに問いかける。
「大方スティレットお姉ちゃん。マスターと喧嘩したんでしょ?」
レーフの次に起き上がったライが、いつもの事だと言った。
「えぇ!?スティレット、マスターと喧嘩したんですか?」
「真に受けちゃ駄目よ轟雷。どうせ最後はいつもみたいにノロケになっちゃうんだから」
「聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃうよねお姉ちゃん」
冷めた態度で轟雷を止める姉妹。こういう事は珍しくない。轟雷だけがいつでも真剣な態度で聞いてくれるのが割とパターンだった。
「そ!そんなわけないでしょ!今日という今日は許せないんだからアイツ!風邪ひいたってのに私の忠告無視してバスケ行って!こっちがどれだけ心配してると思ったのよ!」
「やっぱりノロケじゃない」
「こないだは梅雨時は不安で寝られないから、マスターのベッドですぐ傍で寝ると安心するって言ってたよね」
「あぁ、確かバレンタインデーの時も『マスターが一つもチョコもらえなくて可哀想だから私が手作りであげたのー』って嬉しそうに言ってましたよね」
「ぐっ!うっさいわね!そんな昔の事いちいち覚えてないでよ!」
真っ赤になりながら反論するスティレット、自分の方ではノロケのつもりは一切なかった。
「でもさー、別にマスターが自分の言う通りにならないのは普通の事でしょ?」
突然のライの発言だ。「え?」とスティレットは戸惑う。
「私達の作られた目的はあくまで人間とのコミュニケーションだよ?親や恋人じゃないんだからあーだこーだ口を出したら迷惑なんじゃない?」
「う……」
そう言われるとスティレットは口を紡ぐ。特に『恋人じゃない』の部分はスティレットにはかなり応える言葉だった。
「おいお前ら、悩み相談はいいけど、後が使えてるのを忘れるなよ」
と、ヒカルとは別の少年の声が機材の外側から響いた。轟雷のマスター『諭吉黄一』だ。その後ろで、他のマスターの肩や掌の上でそれぞれのFAGが「まだあかないのー?」「終わったんなら早くどいてよー」と愚痴ってるのが見えた。
「わぁ!ごめんなさい!」
長くバトルステージ用の機材を長く使いすぎた。慌てて轟雷達はその場を移動した。
少しして轟雷達は話せる場所として、店内のFAGのコミュニケーション用スペースに移動。大型テーブルの上に設置されたドールハウスの様な場所で、ここでFAG達は情報のやり取りをする。ドールハウス同様。一方向の壁は取り払われており外からは丸見えだ。テーブルの前にマスター用の座席も設置されており、会話に参加は難なく出来る。
なおスペースはいくつか種類があり、今回はスティレットの愚痴という事で、銀座のバーみたいなステージを使用する。
「わ、これって確かスナックですか?」
「バーと言いなさい轟雷」
初めて入るステージに目を輝かせる轟雷。それを諌めるレーフ。カウンターの設けられた酒場。それ程明るくはない店内の照明は落ち着いた雰囲気があり、カウンターの外側には複数の丸椅子が置かれていた。
「ってその恰好。何やってるんですかレーフ」
「マスターと言いなさい」
カウンター内にはバーテンダーユニフォームを着たレーフがいた。その後ろの棚にはいくつものカクテルが並んでいる。
「個人的にこういう雰囲気が好きでね。ちょっとやってみたかったの」
自作であろうユニフォームを見せてクルッと一回転するレーフ。
「自作?凄いわね。ムードバッチリだわ」
スティレットにそう言われてまんざらでもなさそうなレーフだ。
「お姉ちゃんてば、いつ出そうか機会を伺ってたんだよー」
「ライ、余計な事言うんじゃないの」
「それでよ!マスターったら!こっちが朝四時に起きてお弁当の仕込みやってるって言うのに!それにぜんっぜん気づかないんだもの!」
スティレットの愚痴はかなり長く続いた。隣りのカウンター席に座った轟雷はうんうんと頷くしか出来ない。愚痴である以上吐き出させるしかない。
「ライ!あなた確かFAGは恋人になれないっていったわよね!」
突如カラオケを熱唱していたライに話を振るスティレット。「え!?」という声を上げながら突然の指名に驚くライ。
「確かに私達は人形よ!主人に尽くすのは当然かもしれないわ!でもね!お礼の気持ち位もっと出したっていいじゃない!」
「まぁいいじゃないですか」
戸惑うライ。それを遮ったのは轟雷だ。
「私達だって性格は個体差があります。スティレットみたいな人がいても何も変じゃないですよ」
轟雷のフォローにスティレットは安堵する。
「あ、ありがとう轟雷……」
「特にスティレットのマスター!ヒカルさんみたいなガサツな人には、スティレットの世話焼きは相性バッチリなはずです!」
「一言多いわよ!フンだ!どうせマスター今日帰ってきたら夏風邪でフラフラになってるんだから!その時に私が看病してあげて!私の有難みを味あわせてあげるんだから!」
「あれ?ヒカルの奴風邪ひいたんだ」
と、話に参加したのは黄一だ。カウンター席の後ろの視点から話しかけてくる。轟雷達からはマスターの顔面か、あるいは胸部までしか見えない。体育会系のヒカルとは違う、インドア系の黄一は華奢な体躯だ。男の娘と言っていいかもしれない。代わりにヒカルより知性を感じる印象である。
「マスター。金曜の学校では元気だったんですか?」
「まぁね。しかしアイツが風邪とはね、……初めての事じゃないか?」
「幼馴染だったわね黄一さんとマスター」
「うん。体が丈夫なのがあいつの二番の取り柄だからな。風邪をひき慣れてないだろうからなおさら辛いんじゃないか?」
外見に反して蓮っ葉な黄一の発言にスティレットが黙る。家で待っていた方が良かったんじゃないかといった表情だ。黄一もスティレットにまずい事言ったなと後悔。
「どうしてこの時期に風邪ひいたんでしょうか?」
「うーん。そうだな……あ、多分精神的に参ってるんだと思う」
「っ?!思い当たる事があるの!?」
黄一の発言にすぐさま食らいつくスティレット。しかし黄一は話すのに抵抗があるといった反応だった。
「え?いや、これ言っていいのかな……」
次の瞬間、スティレットが凄い勢いでステージを飛び出すと、両手足で黄一の顔面に張り付いた。
「何!何なの!何がマスターをそんなに弱らせちゃったの!?言いなさい!言いなさい早くぅぅ!!!!!」
必死の形相だ。そのままガクガク黄一の顔を揺さぶる。
「だぁぁ!解った!解ったから落ち着いて!……こないだあいつの部活で事件があったんだが……」
黄一はスティレットをつまんでステージに戻すと話し始める。
――
「お願いでございます!!どうか!どうかそれだけは!!」
――その日、ヒカルの奴はただ自分の無力さを嘆きながらそう叫んでいたらしい。体育館にあるバスケ部、その男子更衣室の屋根裏天井スペースに。昔っからの先輩方が残していた伝統があったらしい、それは教師たちも知らないバスケ部の禁忌、漏らしてはならないタブーだったとか――
「禁忌ってなんなんですか」
「あー……エロ本」
「は?!」
禁忌と言った割にはあまりにもくだらない内容にスティレットは絶句する。
「伝統でバスケ部の卒業生が、一年で一人一冊ずつエロ本を持ち寄って天井裏に隠す伝統があったんだってさ。それが先生達にバレて、全部没収されて、その中で一番先生に食いついていたのがヒカルの奴だったんだよ。直接俺が見たわけじゃないけど、……血涙流しながら先生に泣きついていたって、目撃者は語っていたとか……」
「な!な!な!なによそれぇぇ!!!!!」
スティレットは大絶叫。轟雷達は全員予想していた反応だった為に、あらかじめ耳を塞いでいた。
「たかがそんな……不潔な本でそんなヨロヨロに!ふざけんなー!!」
「まぁそれが男ってもんよスティレット」
レーフが効果を期待せずに慰めの言葉をかける。
「……馬鹿じゃないの……?どれだけ心配かけさせたってのよ……私がいつも傍にいてあげてるのに……」
スティレットはその場にへたり込みながら呟く。
「いいじゃないスティレット」
それを遮ったのはレーフだった。
「あなたの言った通り、今日ヒカルさんは帰ってきたらフラフラになっているはずよ。その時にあなたの言った通りに看病してあげて、あなたの有難みを知らしめてあげればいいじゃない」
「うぅ……まぁそうよね。今日は帰ってきたらすごく辛くなってるでしょうし、……辛く……」
その時、自分がいなかったら、マスター辛いだろうな。とスティレットは思う。そう思うと、ここにこれ以上いるべきでないという考えが浮かんだ。
「私、帰るね」
「え?もう?」
次の曲を選んでいたライが意外そうな声を上げた。その横でスティレットはバーの壁にかけてあったアーマーを装着する。
「私がいない時にマスター帰ってきたら辛いでしょう?私がついていてあげなきゃ駄目なんだから。じゃあね!」
そう言ってブースターを点火させるスティレット。そして模型店の出口へと素早く飛んで行った。
「本当に、ゾッコンなのね。スティレット……」
カクテルのグラスを持ちながら、レーフはそう呟いた。
「マスター!待ってて!」
最高速度で飛びながらスティレットは帰っていく。いつでもマスターが帰ってきた時に迎え入れるためだ。程無くして自宅へと到着。
「?車だ」
ふと、自宅の前に自動車が止まっているのが見えた。出てきたのは中年男性。顧問だろうか。そして後ろの座席から出てきたのはヒカル。
「っ!?マスター!」
慌ててスティレットはヒカルの真ん前に降り立つ。目の前のヒカルの調子は予測の通り、悪化していた。
「FAG?家族の方ですか?」
「……よぉ……スティレット……今日の……試合……勝った……ぜ……ゲホッ!ゴホッ!!」
フラフラになったヒカルにスティレットは愕然とした。
「っ!マスター!!!」
続きは三日後になります。また見て頂けたら幸いです。でわ
説明 | ||
ep3『ヒカルと量産型スティレット2』(前編) タイトルを改題しました。 今回から年齢制限のレベルを上げます。前のスティレットの話でキスまでやってしまったのでそれ以上の話にしなければ…… |
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