闇ビーストテイマー・ナタ2
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フラウは医者から呼ばれて、診療所の奥の部屋に連れて行かれました。

 

「医者には守秘義務があるので、ここにあの子がいる事は口外していないが、バレるのも時間の問題だ…」

 

「ナターシャちゃんがここにいると先生にご迷惑をおかけしてしまうでしょうか…」

 

「家に帰ってどうにかなるような状態でもないが、マスコミに嗅ぎ付けられたら終わりだな」

 

「わかりました…。私とロレイン様の二人でナターシャちゃんの介護をしますので、マルヴェールの邸に連れて帰ります」

 

「あともう一つ。あの子はどうやら妊娠しているようだ…」

 

「まあ!アークの子供がお腹の中にいるのね」

 

「わしは出産は専門外だから他の医者を当たってくれ」

 

「他の医者は信用できないので、私がお産もなんとかします…」

 

「あれだけの大怪我をしていて、お腹の中の子供が無事だった事の方が奇跡だよ?」

 

「本当に…唯一の希望です。私が実の子だと思って大事に育てます!」

 

フラウがナタを背負って病院から出ると、郊外でナタにルーシーを召喚させて、マルヴェールに戻りました。邸の中では猫とサルバドールが暴れまくって、そこら中を散らかしています。

 

「アークと一緒に住んでた家はどうなるの?」

 

「家賃を払う余裕がないから解約したわ」

 

「私の部屋は今、サルバドールが使ってるんだっけ?」

 

「ええ、ゲイザー様の書斎はロレイン様とゲオルグ様が使っていらっしゃるの」

 

「じゃあ私はどこで寝れば良いの?」

 

「私の部屋で一緒に寝ましょう」

 

「えっ…フラウおばさまと一緒に?」

 

「ダブルベッドだから二人で寝られるのよ?」

 

…つづく

説明
どうしても書きたくて書いた裏の続き、第2話。
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